高尾山ブログ 天狗のひとり言


秋の夕日に・・・


11月 01

     11月1日(金)

 

 

 

 

     昨日、清滝・琵琶滝・蛇滝の閉瀑式を終え、暦は

     11月となりました。気が付けば日没も早くなり、

     一人、夕暮れ時に佇めば、感傷的になるかと思え

     ば、どっこい、高尾山は相変わらずの賑わいです。

     秋は少しずつ深まり、紅葉も赤く染まりつつあります。

     紅葉は、最低気温が8度以下の日が2週間位続いた

     頃に見頃を迎えるそうです。八王子の気温「8」

     要チェックです。

     明日からは、3連休。高尾山でも「もみじまつり」の

     催し物がございます。

     皆様、お誘い合わせの上、御来山下さい。

     天狗の落とし文

         気付かないもの 自分の悪いとこ

     




秋季大祭


10月 18

     10月17日(木)

 

 

 

 

     きらきらで愛らしいお稚児さん達の前に広がる景色。

     遠く海も輝き、その先の未来までも見えそうなお天気の

     中、秋季大祭が執り行われました。

     山伏の法螺の音を合図に行列は薬王院を目指し出発。

     鼓笛隊のリズムに乗って、お稚児さんも元気に練り歩く。

     御詠歌講の皆さんが奏でる旋律。御貫首・僧侶が続き

     ます。

     舞扇供養に来られた、八王子の芸妓さん達、殿は

     慶賛会のお侍さんが務めました。

     さわやかな空気の中、本堂まで歩いたお稚児さん達

     は、健やかに育つよう御加持をうけて、お疲れ様とな

     りました。

     本堂では、特別開帳大護摩供を有喜苑では柴燈

     護摩供が厳修され、諸願の成就が祈願されました。

     秋季大祭も終わり、気温もぐぐっと下がって来ました

     紅葉は例年に比べ、1週間位おそいような感じです。

     天狗の落とし文

              季節感を 味わう

 

 

 

 

     




第八期懸仏総供養法要


10月 09

10月7日(月)

平成十三年より数多くの御信徒様より仏舎利結縁懸仏を御奉安

いただいておりますが、新たに御奉安頂きました方々の開眼供養

と合わせまして総供養を厳修致しました。

御貫首御導師のもと法要が始まるや、ぱらついていた雨も上がり、

清々しい空気の中でのご供養となりました。

天狗の落し文

人情って 思いやり 暖かい言葉 いたわり合いのこと




高尾交通安全協会交通安全祈願等


9月 30

    9月14日(土)23日(祝)

 

 

 

 

     9月も今日で終わりです。高尾山もいよいよ紅葉

     のシーズンに突入です。この夏の暑さは、お山の

     木々の彩りにどのような影響を与えるのでしょうか。

     どんな装いを見せてくれるか楽しみです。

     遅くなりましたが、9月14日に行われた、高尾交通

     安全協会交通安全祈願の様子とお彼岸のお墓参り

     の様子を御報告いたします。

     14日の交通安全祈願はケーブルカー清滝駅前から

     パレードし、参道と甲州街道にて祈願。

     祈祷殿に場所を移し、御貫首御導師のもと、市民の

     皆様から寄せられた撫で木を柴燈護摩供の炎に投じ

     市民安全・交通安全が祈願されました。

     お彼岸のお中日にあたる23日には、御貫首をはじめ

     山内僧侶・職員が歴代の住職の墓地へお墓参りへ

     行きました。

     天狗の落とし文

              人の話を よく聞く




聖天堂開扉法要


9月 15

     9月14・15日(土・日)

 

 

 

 

     『毎月登山しているけど、初めてお参りさせて頂きました』

     毎年9月の第二土曜・日曜のみ開扉される聖天堂にて、

     法要を執り行いました。お山に良く来られる方でも

     なかなか巡り合わせる機会は少ないと思います。

     14日はお天気も良く大勢の方が見守るなかで、

     一転、15日は台風の影響で雨でしたが、毎年必ず

     お越しになる方がお参り下さいました。不思議な事に

     法要中は雨もあがり、晴れ間がのぞくお天気に。

     さて、高尾山コンサートも蝉の鳴き声から虫の音に

     主役が代わって、秋の夜長を賑わせています。

     夏の疲れの出る頃ですが、高尾山、夕涼みもお勧め

     です。

    天狗の落とし文

          お互いを 高め合う 友を




高尾山信徒峰中修行会


8月 28

     8月24・25日(土・日)

 

 

 

 

     真夏の高尾山に一泊し当山独自の滝行をはじめ、

     月輪観・写経・法話の聴講等を実修する第百四回

     高尾山信徒峰中修行会が90名以上の参加者を

     集め執り行われました。

     滝行を終え薬王院を目指す一行。

     本堂にて御貫首御導師のもと、千巻経。外は暮れてゆく。

     静まり返った室内で写経に没頭する。

     冨岡宥心先生によるご法話 「修行の功徳を日常へ」

     当山執事御導師による柴燈護摩供で修行を締めくくりました。

     天狗の落とし文

            善意は 報酬を 求めない




霊峰富士第七箇度登拝修行⑥


8月 13

     7月24日(水) 最終日

 

 

 

 

     深い深い霧。山頂を見上げようにも白い霧が覆っている。

     8合目を出発してからだいぶたつ。高山病か頭もクラクラ

     してきた。ここからさらに登ると思うと心が折れる。

     だめだ・・・限界だ・・・、ハッ 夢か~。

     深夜から登り始め、空気の薄さと冬のような寒さが体力

     を奪う。風も厳しい。山頂へと続くヘッドライトの光の行列

     が白い霧のなかに一筋の道しるべとなる。

     山頂まであと少し。

     勾配のきつい石段を登りきると開けた場所にでる。

     山頂は人で埋め尽くされていた。

     人々が「おめでとう」と互いの健闘を称えあう。

     やっと山頂だ。感動と達成感がじわじわと心に押し寄せて

     くる。

     あいにく天候は悪くご来光は拝めそうになかった。

     あたりに霧がたちこめる中、お鉢巡りに出発。

     目指す剣が峰は日本一高い3776m。油断大敵、山頂

     なのにまた登る。一度緩めてしまった心。足が重い。

     砂浜のような登り坂に足をとられながらも、やっとの

     思いで、日本一高い地上に立った。

     下界は霧で見えないが苦労して登った達成感だけで

     満足だった。     富士山頂奥宮を参拝後、すぐに下山となった。

     足を滑らせながらの下山は登山よりも負担が大きい。

     降りしきる雨の中、なんとか5合目まで下山した。

     帰りのバスの中、これまでの道中を思う。歩いて2日間

     かかった道のりもバスではたったの2時間。

     流れる景色を見ながら、丸太のような足をさする。

     道中を共にした皆さんと自分の足に「ありがとう」

     天狗の落とし文

             当たって くだけろ




霊峰富士第七箇度登拝修行⑤


8月 13

     7月23日(火) 四日目

 

 

 

 

     眼前に広がる下界の景色。昨日までは景色を眺める

     余裕もなかった。

     5合目から先はガイドさんが付き、呼吸を整えながら

     登る。

     標高2700m。ガイドさんの絶妙なペースのお蔭で、

     空気の薄さはまだ、実感出来ない。

     ここら辺りから切り立った岩場が続く。緑もほとんど

     目にしなくなった。

     手をつき、這いつくばるようによじ登る。余裕が消える。

     ようやく岩場を登りきると、標高は3000m。

     空気の薄さを感じ、深呼吸の回数も増える。

     高山病は今のところ大丈夫。

     15時過ぎには8合目の元祖室に到着。

     御来光を拝む為、明日は午前1時に出発とのこと。

     ああ眠りたい。でも、寝床が狭くて・・・眠れない・・・

     明日は長い1日になりそうだ。

     天狗の落とし文

             驕れる心は 捨てないと




霊峰富士第七箇度登拝修行④


8月 13

     7月22日(月) 三日目

 

 

 

 

     北口本宮富士浅間神社にて、道中安全と修行の無事

     成満を祈願し、次の目的地である、吉田胎内に向かう。

     胎内巡りは経験者の話を聞くと、とにかく狭いとのことで、

     途中で抜けられなくなる恐れがあった。

     心配しながらも吉田胎内に到着。

     ヘルメットを装着して、いざ胎内巡りへ。

     深い闇に入口からビビる自分。皆に煽られる様に中へ

     と進む。

     奥に進むほど、ひんやりとした寒さに包まれる。空間

     が広くなったところで、ヘッドライトを消し、法楽。

     地上に向けて、別の道を行く。進むにつれ狭くなる道。

     天井に頭をぶつけながらも、這うように進む。

     外界の光が差し込んで、出口まであと少しのところで、

     つっかえる。難産。「やばい、抜けられない!」

     無理やり身体を捻って、なんとか這い出した。

     一人だけ全身どろどろ・・・。

     ≪プライマルスクリーム≫人生で一番の苦しみは、

     生まれるときだという。泣きながら生まれてくる赤ちゃん

     の気持ちが分かった気がした。

     十界修行も始まった。穀断・水断・・・。これまでの道中

     で一番キツイ。

     食べられないのは耐えられても、飲み物は我慢出来ない。

     流れる汗。山道を登るにつれ、咽喉の渇きが増し、

     疲労感も増す。つらい…ツライ・・・辛い!

     1時間以上にも感じられた水断は、日頃の自分を戒める

     には充分だった。

     水断が終わり、咽喉から身体中に沁みわたる水は、

     その大切さを身体の内から刻み込んだ。

     5合目につき、宿泊場所の佐藤小屋さんが見えてきた。

     安堵。

     しかし、明日は更にキツイのだろうか。

     天狗の落とし文

                苦難に 負けない




霊峰富士第七箇度登拝修行③


8月 07

     7月21日(日) 二日目

 

 

 

 

                雛鶴神社の森の中を歩く私の前に現れたのは、なんとも心細い

     木の橋だった。

     一人また一人と順調に渡る中、橋が真っ二つに折れる光景が

     脳裏をかすめる。

     そんなコントみたいなことある訳がないと思いつつも、一歩一歩

     と進むたびギシギシと音を立て軋む橋。

     大きな体のわりに、小心な自分が情けない。

     森を抜けるとまた、アスファルト道。土の気持ちよさを実感した。

     照りつける日差しに、笠が欠かせない。もちろん日焼け止めも。

     富士吉田に入り、もう少し・もう少しと自分に言い聞かせる。

     夕刻が近づくにつれ、疲労度もピークに。

     小室浅間神社からは旗を掲げながら歩く。

     足の疲れと腕の疲れ。残るは気力のみ。

     宿泊先の大国屋さんが見えてきた。

     <早く休みたい!>こんなにも・こんなにも強く思ったのは、初めて。

     明日からの富士登山が不安になった。

     天狗の落とし文

             円満に 朗らかに