高尾山では毎年3月の第二日曜日に高尾山麓の自動車祈祷殿広場にて火渡り祭が行われます。燃え盛る焔と勇壮な儀式が圧巻の高尾山修験道の一大イベントです。一般の方も修験者に続き火を渡ることができます。
火渡り祭とは、高尾山御本尊飯縄大権現の衆生救済の御誓願に基づき、真言密教加持の極致である御護摩(浄火により災厄を祓う火の行)を修行することにより、世界平和、息災延命、災厄消除、交通安全、身上安全等を祈念するもので、これを修行する行者は、心身修練の功を積んだ高尾山の山伏であります。
当日参拝のご信徒並びに有縁の方々は、この行事に参加することがすでに本尊の無量の法益に浴することであり、且つ火渡りをされる方々は、更にその身の災厄を祓う功徳もいただけるわけであります。
当山ではこの修行にあたり、ご信徒の皆様方より柴燈大護摩供にて使用される、御本尊・飯縄大権現様の功徳を顕すお壇木のご志納を募っております。 ご信徒の皆様、並びにご講中の講員様方におかれましては、高尾山の浄行に大いなるご信援を賜りますよう、謹んで御壇木のご志納のお願いを申し上げる次第でございます。 尚、ご志納の証として、特別札を授与いたします。また、御芳名を薬王院境内に1年間掲示させて戴きます。
ご志納方法についての詳細は、高尾山薬王院信徒課までお問い合わせ下さい。
電話:042-661-1115
撫で木札とは、御本尊飯縄大権現様の御手でございます。氏名・年齢をお札に記入し、様々なお願い事の祈りを込めて高尾山火渡り祭の柴燈大護摩供の護摩木として火中に投じ、その願いを成就させる霊験あらたかな御札です。
特に、お身体に病を生じている場合には、撫で木でその患部をなでさする事により、御本尊様よりお加持を賜わり、病魔を滅するご加護をいただきます。
このお塩は、お護摩の火炎により御加持された、御本尊飯縄大権現様の菩提心(仏さまの心)を表す御浄塩で、目に見えぬ災いや、不浄を清める力が込められています。
火渡りの際には、両手を胸の前に合わせてお持ちいただき、ご自身でお加持いただく事により、更なる功徳が得られます。ご自宅の四方、鬼門にあたる場所、駐車場、盛塩など、ご家庭に於いて全てのお清めに お使い下さい。
山伏が梵天札の差さった御輿を担ぎ燃えさかる炎のまわりを、御加持して歩きます。御信徒様の厄災を除き、1年間の御家庭の安全を祈念しております。 特に火伏(ひぶせ)の御札として、火を扱う所にお祀りください。
火渡り祭当日限りの授与となります。
御信徒の皆様がそれぞれの願いをこめて、御本尊様の智慧の炎を渡ります。その証として、渡火証を身につけて御加持いただき、願いをこめるとともに、御自身が一歩踏み出したことを忘れない様大切にお持ち下さい。
火渡り祭当日限りの授与となります。