火道場の入口。大宇宙を凝縮した真理の世界である道場に入り修行をするということは我々凡夫と仏と融合( 入我々入【にゅうががにゅう】)し自身の肉体を転ぜずして、即身に成仏する事を目的とする。
修法する導師を本座へ案内する作法。
金剛の智慧【ちえ】の火により道場内及び行者の不浄を焼きつくす作法。
凡身即仏【ぼんしんそくぶつ】の行儀にして、行者の肉身その儘が即ち大日如来であると観ずる作法。
柴燈護摩【さいとうごま】の檀木【だんぎ】である木を切り出す作法。
道場内の魔と自心の魔を断ちきる作法。
四方の外魔を道場内に入り込ませない作法。
御信徒各位の願い事を本尊に述べる願いの文。
釈迦如来の心水である。この清浄無垢の閼伽水を本尊に供えた後、点火をする。
本尊に供養の華を散き、仏法の守護神である梵天の大威力【だいいりき】により身口意【しんくい】の三密を清浄にする。
大釜にて湯を沸かし水天【すいてん】と同体となった行者が熱湯で其の身心を清める作法。
本日の火生三昧の趣旨を本尊に啓白【けいはく】する意、「表」は内心を表示し「白」は祈願を啓白する。
火渡りに際し再度、魔を振りはらう作法。
不動尊の三昧であり、一切の悪魔【あくま】煩悩【ぼんのう】怨敵【おんてき】を降伏【ごうぶく】しつくし安穏解脱を得ると言う不動尊の本誓を火を渡ることにより実践修行とする。
悉く清浄となった本尊の智慧の火を渡る事により諸願の成就を祈る。