高尾山ブログ 天狗のひとり言


平成24年新春特別開帳大護摩供厳修


1月 01

     平成24年1月1日(祝)

     午前零時ちょうど、除夜の鐘が鳴るのと同時に、御貫首に

     より、護摩の火が点火され、本年一番最初の護摩が厳修

     されました。

     本堂の中は溢れんばかりの御信徒の皆様。熱心にそれ

     ぞれのお願いを、僧侶の熱祷ともに御本尊様に託されまし

     た。

     本堂の前には、初詣に来られた方の行列が出来ており、

     こちらの皆様も様々なお願いごとをされたと思います。

     新年にあたり、皆様はどんなお願い、または、決意をな

     さいますか?

     引き続き、この後も、迎光祭の模様もお伝えしたいと思

     ます。

     本年が皆様にとって、幸多き年でありますように!皆様

     の願いごとが叶えられますように!

     天狗の落とし文

     人生にも仕事にも 計画を立て その成功に

                         向かって 努力する

     




納札・星供・ダイヤモンド富士・お餅つき


12月 25

     12月25日(日)

 

 

 

 

     「もういくつ寝るとお正月~」と言う事で、今年の日めくりも

     残すところあと僅かとなりました。

     19日(月)には山麓の祈祷殿にて、納札の柴燈護摩が厳

     修され、皆様がお納めになった古いお札をお焚き上げい

     たしました。

     21日(水)には大北斗祈祷会が開白され、冬至にあたる

     22日(木)の早朝に結願となりました。

     星供曼陀羅を御本尊として、御信徒の皆様の無事息災

     を祈り、悪事・災難から逃れることを星に願いました。

     23日(祝)は夕方、高尾山山頂にダイヤモンド富士を見

     に出かけました。冬至の前後に山頂から富士山を望む

     と、夕日が富士山の真上から沈む様子がダイヤモンドの

     指輪の様に美しく見えます。残念ながらこの日は、いい

     男を前に、富士山が恥ずかしがって雲に隠れてしまって

     いました。秋もでしたが、個人的に、なかなか富士山を

     拝めませんでした。

     本日25日(日)は、お餅つきです。餅は餅屋ということで

     山麓有喜堂の社長にお手伝いいただき、朝から150kg

     のもち米を蒸しました。いい匂いが漂ってきて、いよいよ

     お正月を迎える気分になります。

     餅は山内の各所にお供えするため約90組つくりました。

     御貫首がついた、出来立てのお餅は、大根おろし・納豆

     きなこと絡めて職員で頂きました。

 

    天狗の落とし文

           自分の道を まっすぐに




おみがき


12月 17

     12月16日(金)

 

 

 

 

     すす払いに続き、快いお天気のもと、おみがきが行われ

     ました。

     今年も大勢の方に御参加頂き、本堂や本社の仏具を丁

     寧に磨き上げました。

     昨年もピカピカに磨いたはずなのに、一年であっという間

     にくすんでしまいます。

     先日の高尾駅の天狗像の清掃の折、天狗像の制作者

     の先生が当時、先代の山本御前に聞いた話として「お

     みがきとは衆生のこころの垢を落とすことなんです」と仰

     っていたそうです。

     自ら省みて、はたして昨年の自分のこころより今の自分

     のこころはきれいになっているのでしょうか?

     年末になって、慌ててそんな事を考えているようでは、

     ダメですね・・・。

     しかし、今年はまだ、終わりではありません。まだ、

     あと2週間あります。

     19日(月)には、納札供養の柴燈護摩が21日から

     22日にかけては、星まつりの祈祷会もあります。

     あと少しの2011年をもう少し大切に過ごしましょう。

     天狗の落とし文

               日々に 悔いなく




すす払い


12月 14

     12月13日(火)

 

 

 

 

     穏やかなお天気のなか、歳末恒例のすす払いが執り行われ

     ました。

     夏のすす払いから半年も経っていないのに、本堂の屋根裏に

     は既にすすがごっそりと溜まっています。

     選抜メンバー(体重制限により)が屋根裏に入り、護摩壇付近

     の天井上からすすを落とします。

     天井から降るすすが一段落したら、下にいるメンバーは、ハタ

     キで仏具や額のすすを落とします。

     外では天狗のお面や二王門もきれいにします。

     ご本堂がきれいになるのと反比例して自分の顔が真っ黒にな

     ります。

    ブルーシートの上には落ちてきたすすが積もっています。

    仕上げの雑巾がけで、大掃除の終了です。

    最近は、整理整頓・片付けの本がベストセラーになっているよう

    ですが、年末はのんびり中掃除くらいで済ませたいものです。

    が、例年通り今年も、ときめく大掃除になりそうです。

    天狗の落とし文

             飾らずに 自分らしく




成道会


12月 10

     12月8日(木)

 

 

 

 

     仏舎利塔前のもみじもその葉を落とし、数日前とは天地がさかさまに

     なったようです。

     今年は紅葉が遅かったようで12月に入っても境内のもみじが楽しめ

     ました。ぱっと見、渋い色のもみじが多かったように見えましたが、根

     本に起って日差しを透かすように見上げると、赤・橙・黄・緑色が鮮や

     かにうかびあがります。お陰で葉っぱの裏側をみる楽しみができまし

     た。翌9日が雪だったことを考えると、この日が今年最後の秋だった

     のかもしれません。

     そんな中、仏舎利塔にて成道会の法要が御貫首御導師のもと執り

     行われました。

 

     天狗の落とし文

              苦労は人生の花である




俊源大徳像法要


11月 21

     11月21日(月)

 

 

 

 

     太陽の光をあびた、もみじが錦のように美しく見えます。百人

     一首の世界と言うと、言い過ぎかもしれませんが「神のまに

     まに」が思い浮かびます。上の句がパッとは思い出せません

     が…

     飯縄様のご縁日でもある、今日21日、俊源大徳像の法要が

     執り行われました。

     山門脇の俊源大徳像前にて御貫首御導師のもと諸願の成就

     が祈願されました。

     俊源大徳は八千枚の護摩供秘法を厳修。飯縄権現を奉祀し、

     高尾山を中興したと伝えられております。

     11月も後半に入り、紅葉も見頃となっておりますが、日没も

     早くなっております。時間に余裕をもって、装備を万端にして

     お越し下さい。

     天狗の落とし文

                僻んだりしない




第百一回峰中修行会


11月 21

     11月19・20日(土・日)

 

 

 

 

     初日は生憎の雨。生憎と感じることも修行の一環かもしれません。

     普段はじっとしている、大きな蛙も参道をぴょこぴょこ跳ねています。

     初心者から経験者の方まで老若男女約70名の方々にご参加頂き

     ました。

     早めの昼食を終えると、山内を回峰行に出発。男性・女性に分かれ

     て、蛇滝・琵琶滝を目指します。両滝にて滝修行に参加後、再び回

     峰行へ。

     ずぶ濡れになった一行が薬王院に到着したのは16:00前でした。

     引き続き、御貫首御導師のもと執り行われた千巻経に参加頂きま

     した。

     夜には、修行仲間と親睦を深め、高尾山の山伏と質疑応答できる

     時間も設けられました。

     2日目は、一転して11月とは思えない暖かさ。気まぐれな秋の空

     に参加された方々も驚かれたことと思います。

     4:30に起床すると、月輪観、朝の勤行、諸堂参拝、写経、國學院

     大学兼任講師の城崎先生の法話聴聞と密度の濃い時間を過ごし

     ます。

     午後には、1号路を下り、山麓にて柴燈護摩を厳修。不動院にて

     閉会式を行い修了証が授与されました。

     明日からの生活を胸を張っていけるよう、今回の修行で感じたこ

     と、得たことを活かして頂けたらと思います。

     天狗の落とし文

            お陰さまを 当たり前に 置きかえるな




閉瀑式


11月 02

     2011年10月31日(月)

 

 

 

 

 

     清滝・琵琶滝・蛇滝において、滝じまいの儀式が行われました。

     水行道場のある琵琶滝・蛇滝では、今年も大きな事故なく、無事

     修行が行われたことに感謝の祈りを捧げ、引き続き、滝場・御信

     徒の安全が祈願されました。

     麓から見上げる高尾の木々もだいぶ色づいてきました。最低気温

     が8℃位が紅葉の見ごろの目安だそうです。高尾ではもう少し先

     になりそうです。

 

     天狗の落とし文

            人には 細かな 心遣いを




高尾山秋季大祭


10月 18

     2011年10月17日

 

 

 

 

     青空の海に白いさざなみのようないわし雲が広がっています。

     典型的な秋の空ですが、前日に引き続き、汗ばむような暖か

     さです。

     急な寒暖の差が紅葉を美しくさせるとのことですが、桜の開

     花がニュースになる今日この頃、今年はどんな色を見せてく

     れるのでしょうか。

     耳を澄ますと、子供の声と鼓笛隊の音あわせが響いてきま

     す。

     今日は高尾山の秋季大祭です。山伏を先頭にお稚児さん・

     鼓笛隊・御詠歌講の皆様・僧侶・御貫首・八王子仲町の芸

     妓さん・高尾山慶賛会のお侍さんが十一丁目茶屋から薬

     王院の御本堂まで練り歩きます。

     御本堂前では、お稚児さんの洒水加持祈祷が行われ、

     「よい子になれますように」と御本尊様にお願いしました。

     御本堂内では御貫首御導師のもと秋季大祭特別開帳大

     護摩供が勤修され、有喜苑では山伏により、柴燈護摩が

     勤修されました。

     秋の高尾山はお稚児さんに始まり、七五三詣り、遠足な

     ど、お子さんでとても賑やかになります。子供たちの無邪

     気な姿をみると、自分の中の少年時代がスッと立ち上が

     ってきて「毎日が明るく・楽しい?」と声掛けてきます。

     日々の忙しさにまみれても、明るく・楽しく過ごしたいもの

     です。

 

     天狗の落とし文

     自分のことだけを 主張しないこと




聖天堂開扉法要


9月 12

2011年9月10・11日(土日)

 

 

 

 

     毎年9月の第2の土曜・日曜は聖天堂の開扉法要がございます。

     空が少しずつ高さを増す中、今年も11日12日と聖天堂の扉が

     開かれ、一年ぶりに観音様のお姿を拝することができました。

     この土日はお天気も良く、多くの方に御来山頂ました。当山の僧

     侶が土日に配布している“天狗の落とし文”も大勢の方に、お持ち

     帰り頂けたのではないでしょうか。天狗の一言が皆様の生活の中

     でお役にたつかもしれません。

     “天狗の落とし文”は、この9月から記念品売場にて扱っている、

     「天狗の鼻 かりんとう」にも同封されております。かりんとうは、

     「黒糖」「塩と甘蜜」「しょうゆ」の三色がございます。次回御来山の

     折には、是非、お試し下さい。

 

     天狗の落とし文

            常に動いている水は くさらない 人間も同じ