高尾山ブログ 天狗のひとり言


春の高尾山で寺コンサート


4月 29

4月21日(金)・22日(土)

鮮やかな緑が綺麗な季節となり、もみじの新しい芽吹きが春を感じさせてくれます。

高尾山の本坊では「春の高尾山 寺コンサート」と題して

演奏と精進料理を楽しむ会を開催いたしました。

2日間に渡り開催した寺コンサートには延べ200名以上の方々が参加され、

開場時刻となる11時には大広間が満席となりました。

会場にならべられた御膳。

天狗の落し文といって、日々の生活に取り入れ、

お役立ていただきたいお寺からの言葉。

そしてお茶は有機栽培で作った薬王院限定の「天狗力茶」。

坊に入った方のみがご賞味いただける御煎餅は高尾山の寺紋入り。

開演の挨拶後、法螺貝を先導にアルテ・コンボの皆様が舞台へ登場いたしました。

8年前の来日の際、当院で演奏した以来2度目の来山となりました。

舞台では映画音楽、創作、現代音楽と幅広いジャンルに渡る演奏で楽しませて

くれました。

続いて舞台には箏・三味線奏者の日原史絵さんが登場し、さくら変奏曲など春の香り

を奏でてくれました。

この度初来山となった日原さんは山梨県の出身との事ですが、普段はフランスを中心に

ヨーロッパ各国と日本を行き来しながら演奏、創作活動を展開。久しぶりに訪れた

高尾山麓は駅舎が変わり、温泉ができているなどの変化に驚かれていました。

最後は出演2組によるコラボレーション 音楽劇「猿神」で会場を沸かせくれました。

演奏会の後は食事会場へと場所を移し、精進料理をお召し上がりいただきました。

季節の食材を活かした当院自慢の精進料理がならびます。

また今回は当院寺宝より「奥の細道」襖絵を特別展示いたしました。

演奏と精進料理の会は約6年ぶりの開催でしたが、

初めていらっしゃった方も、日頃より御来山いただいている方も、

日常とは違った空間でのコンサートに、終始和やかな雰囲気に包まれ、

笑顔あふれる会となりました。今回出演をしていただいた日原史絵さん・

アルテ・コンボのみなさま、関係者の皆様、本当にお世話になりました。

今後も様々な催しを企画して参りますので、その際には皆様お誘い合わせのうえ

ご参加いただけますことを心よりお待ち申し上げております。

天狗の落とし文

確かな自分を持っている魅力ある人になろう




春季大祭


4月 20

4月16日(日)

初夏のごとく気持ちよく晴れ渡った空の下、春季大祭が執り行われました。

境内では、春季大祭の幕開けに相応しく、絹太鼓保存会の迫力のある演奏が行われました。

十一丁目茶屋さんから薬王院の御本堂までの道のりを地元の中学校ブラスバンドの

皆さん・ボーイ・ガールスカウトの皆さん・山伏・僧侶・姉妹都市である苫小牧風の会

の皆さん・本日の主役でもあるお稚児さん・慶賛会のお侍さんの皆さん・八王子消防

記念会栄久お花講の皆さん・原町会の獅子舞保存会の皆さん・御詠歌講の皆さんの

順に華やかに練り歩きました。

隊列を引き締めてくれるボーイ・ガールスカウトの皆さん

パレードに勢いをつけてくれるブラスバンド部の皆さん

本日の主役のお稚児さん。女坂手前ではまだまだ、元気。

姉妹都市苫小牧の風の会の皆さんと名産のホッキ貝。

纏を回し、木遣を唄う姿が勇ましい八王子消防記念会栄久お花講の皆さん。

高尾山慶賛会のお侍の皆さん。まさに高尾山を護る存在です。

透き通るような笛の音が印象的な原獅子舞保存会の皆さん。

法螺貝をたてる高尾山修験道の山伏。

仏舎利塔の法楽へ向かう僧侶。

御釈迦様に甘茶を灌ぐお稚児さん。

幽玄な雰囲気を醸し出す御詠歌講の皆さん。

行列が境内に到着すると、八王子消防記念の方々によるはしご乗りが披露され、その

見事な演技に歓声があがっていました。

ご本堂前では、原獅子舞保存会の方々による獅子舞が奉納されました。ご本堂に

向かって右手のお堂には愛染明王が祀られておりますが、獅子舞の演目には、

牝獅子を争う二頭の牡獅子を愛染明王が仲直りさせるお話もあるようで、まさに愛染

明王に見守られての演舞となりました。

参道を愛嬌たっぷりに歩いてきたお稚児さんはご本堂の前でお加持を身体健全・

身上安全が祈願されました。

ご本堂内では、春季大祭特別開帳大護摩供が厳修され、有喜苑内では、山伏による

柴燈護摩が厳修されました。

すかすかだった山の木々も新芽が出てきて、山際がぼんやり丸みを帯びてきました。

お山の息吹・生命力を感じられるこの季節、深呼吸して細胞の隅々まで取り入れたいものです。

天狗の落とし文

寛容な心に 育てる




卯月うずうず高尾山


4月 11

4月11日(火)

「月に叢雲花に風」 桜の咲くころには何故だか雨風がつきもの。

世の中うまくいかないことの多いたとえですが、視点をかえれば・・・。

風が鳴っている。桜吹雪と落ちた花びらが雪のように積もっている。

雨が降っている。真っ白な帯のように花びらが流されてゆく。

価値も無価値もそれ自体に備わっているのではなく、自分で創造するも

のなのかもしれません。

さて、4月に入り高尾山でも行事や催物が増えて参りました。

鼻のむずむずも過ぎて、花も気持ちもうずうずしてきました。

1日(土)には、清滝・琵琶滝・蛇滝において開瀑式が執り行われ、滝行を行う

方々の修行の安全と成就が祈念されました。

8日(土)は仏舎利塔で花まつりの法要が営まれお釈迦様の誕生を祝うと共に、

仏法興隆が祈願されました。

山麓の遥拝社では、「高尾山若葉まつり」の一環として、来山者の安全祈願祭が執り行われました。

「高尾山若葉まつり」は5月28日(日)までの土・日曜日に清滝駅前を中心に

様々なイベントが予定されておりますので、気軽にお越しいただけます。

また、5月31日(水)まで、高尾・陣馬スタンプハイクもスタートしています。

春の高尾・陣馬を満喫しながら、12個のスタンプ制覇を目指して本格的

な登山にチャレンジしてもいいかもしれません。

16日(日)には、お稚児さん達が参道をかわいく練り歩く春季大祭が執り行われます。

お山の桜は、まだまだこれから。春の高尾山で自分なりの楽しみかたを創造

してみてはいかがでしょうか。

天狗の落とし文

肩の力を抜いて 気持ちを切り換える