高尾山ブログ 天狗のひとり言


第百二回高尾山峰中修行会


8月 22

     8月18・19日(土・日)

 

 

 

 

 

     残暑厳しいですが、朝晩の暑さも和らぎ、寝苦しい夜

     も少なくなってきました。

     境内ではトンボが同じ軌道を行ったり来たりする姿も

     見受けられます。

     2学期を前に課題の厚い本と格闘している学生さん

     もまだまだ多いのではないでしょうか?

     五輪などで熱くなった今年の夏も終わりが近づいて

     来ました。

     18・19日と1泊2日にて、第102回峰中修行会が

     行われ、信仰の篤い常連の方から、熱心な初心者

     の方まで、老若男女80名以上の方々が高尾山に

     集まり修行を共に致しました。

     初日は突然の雷雨の中、滝行・回峰行・千巻経・

     座禅・座談会が行われました。

     2日目は4時起床。月輪観・本堂での勤行・諸堂参

     拝・写経・法話聴聞・山麓へ下山後、柴燈護摩を

     厳修の後、閉会式となり参加者には成満証が授与

     されました。

     1泊2日の短い期間ですが、参加者は、一緒に苦楽

     を共にした仲間や先達の存在こそが、修行を続けて

     いく上で、必要不可欠なものであると感じたのでは

     ないでしょうか。

     天狗の落とし文

                 自分を 深める




子供やまぶし修行体験会


8月 06

8月5日(日)

いよいよ、子供たちの夏休みも中盤戦。今年も元気で明るい

子供たち約90名が集まり、第9回の子供やまぶし修行体験

会が開催されました。

不動院に集まった子供たちは、10名前後の班に分けられ、

6号路を琵琶滝目指して出発しました。

琵琶滝で子供たちは水行に挑戦しました。滝場の厳かな

雰囲気と緊張と不安と水の冷たさから、震えている子供も

見られましたが、山伏に付き添われ、全員が勇気を持って

滝へと進みました。

入滝中には、山伏から「宿題しっかり出来ますか」「好き嫌い

なく食事出来ますか」「両親のお手伝い出来ますか」「みんな

と仲良く出来ますか」といった質問があり、子供たちは大きな

声で「はいっ!」と答えていました。

滝行後、琵琶滝コースを十一丁目茶屋に向け出発。

日差しは、木々に遮られているとはいえ、山肌の露になった

大人でも歩きにくいコースを各班団結して登りました。

十一丁目茶屋近くで休憩後、1号路を神変堂の法楽をしつつ

薬王院を目指しました。

境内では、ここまで登ってきた御褒美としてソフトクリームを

頂きました。

ご本堂をお参り後、本坊でお待ちかねの昼食。メニューは

精進(野菜)カレーとサラダ。

滝での問答で「はい!」と返事をした子供たち、残さないよう

に一生懸命食べていました。

引き続き、腕輪念珠作りが行われました。皆、個性的な念珠

を作っていました。早く終わった子が、小さい子や遅れている

子を手伝ってあげている姿が、各所で見られました。

珠は色とりどりで、欲張れば足りなくなるし、分け合えば

余ります。各自、2個の念珠を作れたということは、上手に分

け合えたのでしょう。子供たちの思いやりのつまった念珠。

1つは自分用。もう1つは大切な人へプレゼント用です。

貰えたのは、お父さんでしょうか?お母さんでしょうか?

下山の途中、仏舎利塔前にて、柴燈護摩供を厳修。

真剣に炎を見つめる子供たち。それぞれ何を祈願したのでしょ

うか。護摩の炎で念珠をお加持し、世界に1つだけのお手製念

珠は完成しました。

ケーブルカーを利用し、不動院で修了証を授与され、今年の

子供やまぶし修行体験会は無事終了いたしました。

小学生の時期に、親が子供に与えられる大切なことの1つは、

思い出であるといいます。

今日1日を通じて、子供たちは様々なことを感じたと思います。

善しにつけ悪しきにつけ感じたことをお家に戻って考えることで、

心に残る、忘れられない体験となったのではないでしょうか。

天狗の落とし文

健やかに 朗らかに




火のまつり


8月 01

     7月28日(土)

 

 

 

 

     高尾山山伏による火渡りと花火大会が八王子市民球場で

     行われました。

     球場の周りには、出店が並び、夏休み中の子供達も多く

     見られました。

     炎天下、午後4時から、御貫首大祇師のもと、火生三昧

     柴燈護摩供が厳修され、八王子・南大沢交通安全協会

     の方々が集めた交通安全の撫で木を御焚き上げし、交

     通安全・身上安全等が祈願され、火渡りにも多くの方が

     参加されました。

     夕闇が迫り、振り返れば球場のスタンドは満員。

     深い青色のキャンバスに色とりどりの花火が舞い上がり

     ました。

     天狗の落とし文

          熱中症と寝不足に気をつけよう!




第六箇度富士登拝修行⑥


7月 25

     7月9日(月)

 

     最終日 富士登拝修行成満へ!

 

 

 

     ご来光を拝むべく、午前1時に出発!

     昨日降っていた雨も上がり、お月様も顔を出しています、

     星空もきれいです。織姫と彦星は会えたのでしょうか。

     気温は低く真冬並みの装備で出発です。モッチーこと望月

     さんの指示に従い、ゆっくりゆっくりと登ります。

     振り返るとヘッドライトの行列が出来ていた9合目。

     空がなんとなく明るくなってきた頃、山頂に到着です。

     法楽後、一行から自然に「ご苦労様!お疲れ様!」の声が

     飛び交います!

     そして、ついに今日この日この瞬間を迎えました。

     紫色の空が少しずつ橙色にかわり太陽が・・・やったー!

     感動と感謝を胸に下山。8合目の元祖室で「美味しい朝食!」

     を頂き、お礼の挨拶をして出発!

     5合目では、秀峰会の方々にお出迎え頂き、合流して小御嶽

     神社を参拝・法楽。

     5合目からはバスを利用し、北口本宮富士浅間神社へ。

     北口本宮富士浅間神社では、昨年同様合同で東日本大震災

     の復興祈願祭が執り行われました。

     因みに、9月には高尾山でも合同の復興祈願法要を執り行う

     予定です。

     再び、バスに揺られて高尾山に戻ったのが午後5時過ぎ。

     祈祷殿にて、当山執事御導師のもと柴燈護摩供が厳修され、

     最後は不動院で法楽。

     成満。みんな無事成満。

     周りの人たちのあたたかさに気付く6日間でした。今思うと、

     あっという間でしたが、これだけ歩いたのは初めての経験で

     した。今回参加させて頂き、体験させて頂いたことは、心の

     財産として、これからも薬王院の力になれる様、努めていく

     所存です。関係者の皆様、お疲れ様でした、良い経験を有

     難うございます。

     最後に僧侶が、往復してこそ本物だと言っていました。残りの

     片道分の修行はそれぞれ日々の生活の中で頑張りましょう!

                                          おしまい。




第六箇度富士登拝修行⑤


7月 25

     7月8日(日)

 

     4日目 8合目へ向け出発!

 

 

 

     朝食は前日のお鍋の残り汁を使った「美味しいうどん!」を

     頂きました。お礼の挨拶をして出発!

     ここからは、富士登山ベテランガイドのモッチーこと望月さん

     の指示に従い登ります。

     日ごとに違う場所で寝泊りし、なんだか旅っぽいなと思っていた6合目。

     空気も緑も薄くなってきた7合目。

     昼食は佐藤小屋の方が用意してくださった「美味しそうなお

     にがり!」たくさんの荷物で膨らんだ僕のリュックの中で、

     すこし潰れてしまったおにぎりは、僕のへこんだお腹を膨ら

     ませてくれました。

     頼りになるモッチーこと望月さんの指示で高山病にならな

     いように、ゆっくり・深呼吸しながらの登山となりました。

     本日の宿泊場所8合目山小屋元祖室に到着。各自、汗拭

     きシートでサッパリし、夕食は「初日以来のカレーライス!」

     まろやかでこくのあるメンバーと共に美味しく頂き、明日へ

     の気合を補充しました。外は冷たい雨が降ってきました。




第六箇度富士登拝修行④


7月 24

     7月7日(土)

 

     3日目 いよいよ富士山へ向け出発!

 

 

     2日間もずっと歩いていたので、今日が7月何日なのか?

     なのかなのか?なのかじゃないのか?分からなくなってきて

     いましたが、今日から富士山に登るのだから7日の七夕だっ

     たと気づきました。たった3日で日常から逸れてしまった感じ

     です。

     大国屋では「美味しい焼き魚!」の朝食をご馳走になりお礼

     の挨拶をし出発!

     北口本宮富士浅間神社で法楽後、富士山に入ります。

     ここで、胎内修行をすべく吉田胎内・胎内神社を目指します。

     吉田胎内は樹型の洞窟で、溶岩に飲み込まれた樹木が熱

     で燃え、中に木の形のまま空洞が出来たとの事でした。

     内側は鍾乳石や肋骨のような溶岩の跡が人体を思わせ、

     まさに胎内にいるようでした。そして全員のライトを消しての

     法楽、洞窟内に響く読経の声、とても神秘的でした。

     洞窟から出るとまさに生まれ変わった様でしたが、生まれ変

     わりを願ってはいけない、生まれ変わったように感じた今の

     自分が大事なのだという僧侶の言葉を頂きました。

     昼食は「コンビニのおにぎり!」少し開けた森の中での食事と

     なりました。そこにはいつもより、おいしさ2割り増しのコンビニ

     おにぎりがありました。

     再び歩きます。修行をしながら歩きます。

     1合目・2合目・3合目・4合目…このあらりから照りつける太陽

     の日差しが、きつく強くなってきました。空の青さもより濃くなり、

     雲も僕の横に並んでいます。そんなことを思いつつ、本日の宿

     泊場所5合目の佐藤小屋に到着です。

     空気はひんやりしていて、今までの暑さが嘘のようです。

     ここからは癒しのお風呂がありません。各自、汗拭きシートで

     身体を拭き、1日の汚れをさっぱり落とし、夕食は「美味しい

     お鍋!」を明日への期待を膨らませたメンバーと共に頂き、

     明日への気合を補充しました。




高尾山写経大会


7月 22

     7月22日(日)

 

 

 

 

 

     梅雨明け宣言を聞いたとたんのこの寒さ。暦の上では今日が

     大暑なのに。

     エルニーニョ現象が発生する周期の年らしく、この夏は涼しい

     日があるとかないとかニュースで言っていました。

     傘が無用な霧雨の中、本日、写経大会が開催されました。

     9時より始った写経大会には、100名以上の方々にご参加

     頂き、皆様熱心に般若心経を写し、御本尊様とのご縁を結ん

     でいらっしゃいました。

     字の上手い下手にとらわれず、私が書いているということも

     忘れるくらい、一字一字丁寧に真心を込めて、お経に入り込

     んで欲しいと思います。

     昼食後、午後は「巡礼のこころ」と題して、高尾山の僧侶の

     法話を聴く時間が設けられました。

     天狗の落とし文

            度量 の 広い人 に

     




第六箇度富士登拝修行③


7月 22

     7月6日(土)

 

     2日目 富士吉田へ向け出発!

 

 

     お世話になった中央館の方にお礼の挨拶をして出発!

     雛鶴神社にて、中央館の方が用意して下さった「美味しそうな

     おにぎり!」で朝食。感謝とおにぎりを噛み締めながら、頬張り

     ながらの幸福に満ちたひと時でした。ご馳走様です。

     本日もひたすら歩きます。アスレチックのような丸太橋のある

     山道を歩いたり、長いトンネルの中を法螺貝を鳴らしながら歩

     いたり、再びアスファルトを歩いたりと、必死に歩くうちに昼食

     です。

     「名物吉田うどん!」半日も歩いていたこともあり、お腹が空い

     ていたので大盛りを頂きました。おいしかったです、最高です。

     午後も歩き続け、富士山の麓、富士吉田の大国屋に夕方到着。

     お風呂に入り、1日の疲れを癒し、夕食は「美味しい串カツ!」

     を団結力の増したメンバーと共に頂き、明日への気合を補充

     しました。     




第六箇度富士登拝修行②


7月 22

     7月5日(金)

 

     1日目 上野原へ向け出発

 

 

     早朝4時半の本堂でのお勤め後、浅間社にて出立式。

     御貫首をはじめ、山内の僧侶・職員に見送られての出発です。

     高尾山山頂を越え、城山から山道を下り、麓の善勝寺で朝食

     です。

     料理長が早起きして作ってくれた「美味しそうなおにぎり!」

     朝から歩いていたこともあり食がすすみます。美味しくおにぎり

     を頂いた後は、アスファルトの道が待っています。

     相模湖を渡り、日連神社を越えると、お山の職員さんから昼食

     のご接待を頂きました。

     「美味しそうなおにぎり!」ずっと歩き通しだったこともあり、

     いや、もとい。美味しいおにぎりのお陰で食が進みます。

     やさしさのぎっしり詰まったおにぎりを頂き、気合が湧いてきま

     した。午後もひたすらアスファルトの道を進みます。30℃以上

     の暑さの中で、途中休憩でご接待頂いた、氷アイスの味と有難

     さは忘れられません。

     夕方の6時、やっとの思いで本日の宿泊場所中央館に到着。

     近くの温泉で1日の疲れを癒し、「美味しい天ぷら!」を昨日より

     連帯感の増したメンバーと共に頂き、明日への気合を補充しま

     した。




第六箇度富士登拝修行①


7月 21

     7月4日(木)

 

     富士登拝修行前行

  

 

 

     翌日からの富士登拝修行を前に、前行として蛇滝へ向かい

     ました。

     初めて見る僧侶の水行はど迫力でした。

     見た目に少なく思えた水量も実際に受けてみると、物凄い

     勢いがあり、やっとのことで「南無青龍大権現」と御宝号を

     お唱えしました。

     滝から出た後の爽快感は素晴らしく、いよいよ修行が始ま

     るのだと身の引締まる思いでした。

     その後、不動院に戻り昼食をとり、祈祷殿にて当山執事長

     御導師のもと柴燈護摩を厳修、1号路を法楽しながら、本日

     の宿泊場所薬王院を目指しました。

     薬王院では、明朝から共に歩くメンバーと夕食の「美味しい

     カレーライス!」を食べながら親睦を深めました。

     いよいよ明日、出発です!