高尾山ブログ 天狗のひとり言


初夏の「山伏膳」はじめました


6月 23

2011年6月21日(火)

 

 

 

 

 

      4月より始まりました、平日限定の「あおば膳」もおかげ様で

     盛況のうちに終了いたしました。

     好評の声にお応えするかたちで、6月の13日より「山伏膳」が

     始まりました。

     室内の展示も桜の版画から、修験十二道具といった実際に山

     伏が着用している衣装や、高尾山修験道の活動内容をパネル

     にして展示しております。

      今回の献立には山伏に所縁のある食材をとりいれており

     「柿の葉」や「葛」が用いられております。また、メインの鰻丼は

     精進料理の手法の1つである、もどき料理となっております。

     味のみならず、見た目や食感、また、何で出来ているかを考え

     るのも楽しみの1つではないでしょうか。

      あおば膳に引き続き、平日限定・予約不可(不定休)となって

     おります。御用意できる数もあおば膳より少なくなっております

     ので、電話での御確認をお願いいたします。

      山伏膳・・・・・1500円

      受 付・・・・・午前11時より先着順

      場 所・・・・・高尾山薬王院大本坊

 

      また、来月(7/17 7/18)には精進料理の集いがございます。

     こちらも、前回好評でした、当山僧侶による声明と法話を聴き、

     精進料理を堪能して頂くという企画となっております(要予約)

 

 

    天狗の落とし文

 

    自分を磨くこと




せっこくが咲きはじめました


6月 06

2011年6月3日(金)

 

 

 

 

 

     関東地方も入梅となり、ぐずついたお天気が続いております。

     山全体にうっすらとモヤのかかった様子は、いかにも霊山といった

     趣があります。傘を差してしまうとつい見落としてしまうのがせっこ

     くです。1号路や6号路の高い木の枝に、ちょこんと乗っています。

     誰があんな高い所へ運ぶのでしょう、天狗さんでしょうか。

     境内のせっこくもだいぶ咲いてきました。その下では紫陽花が花

     を咲かせる準備をしています。

     松島の瑞巌寺にあるせっこくが日本の北限のせっこくだそうです。

     今回の震災に耐えて今頃花を咲かせているのでしょうか?

     きになります。

 

 

    天狗の落とし文

 

    追ったつもりで去らぬのが 煩悩(ぼんのう)

 

 

 

    

     




句碑開眼法要


5月 23

2011年5月18日(水)

 

 

 

 

 

     本年は前貫首山本秀順大和上の生誕100年にあたります。

     大山御貫首の言葉を借りれば「僧侶たる者の心得の1つとし

     茲に生前先師より賜りたる一句を石に刻み深き御法縁篤く

     感謝し仏道成就の指箴となすものなり」という、一句が刻ま

     れた句碑が建てられ、本日その開眼の法要が行われました。

     「下座精進 下座精進や 明易し」 指月

     皆さんも高尾山に一句つくりにいらしてみては如何でしょう? 

     

 

    天狗の落とし文

 

    正直を貫いて生きる




高尾山天狗まつり


5月 20

2011年5月18日(水)

 

 

 

 

     木々の緑もだいぶ色濃くなってきました。フーフー言いながら

     石段を登るとひと汗かく気温となってきました。御本社の木陰

     に吹く風は爽快で何処かに小天狗さんの存在を感じさせます。

     本日は天狗まつりということで、御本社横の天狗社にて法要

     が執り行われました。

     天狗社は昨年の改修工事をへて、屋根の銅版までピカピカです。

     出張中の御貫首にかわり執事長御導師のもと、家内安全・商業

     繁盛等の諸願の成就が一心に祈念されました。

     高尾山では土曜・日曜の午前10時より、境内の天狗像の前で

     山伏・僧侶が「天狗の落とし文」を配布しております。

     落とし文は全100種類ほどあり、みなさんのこころに響く1枚が

     あるかもしれません。なにより、山伏や僧侶と直接ふれあう機会

     は、なかなかないことだと思います。

     是非、御来山いただき、御本尊様に御参り下さい。

 

 

    天狗の落とし文

 

 

    力じっくり 蓄える

 

    




野点


5月 20

2011年5月14・15日(土・日)

 

 

 

 

 

     若葉まつりの一環として、淡交会 第八西支部 学校茶道 清瀧会

     の皆様による野点が行われました。例年は薬王院の境内で行われ

     ておりましたが、今年からは山麓の不動院で行うこととなりました。

     境内から遠くの景色を眺めながらの一服も良いですが、ケーブル前

     広場の大樹の下に清滝の落ちる音を聴きながら、高尾の自然を凝

     縮したようなお茶をいただくのも味があります。

     高尾の大自然の中で楽しいお茶を味わっていただこうとの趣旨通り

     老若男女大勢の方にご参加頂きました。

     また、野点体験コーナーでは、小さな子供達が楽しげにお茶を点て

     ている姿が印象的でした。

     一期一会とは茶の湯の心得で、一生でただ一度かぎりのつもりで

     おもてなしをすることだそうです。ならば、そのたった一度かぎりの

     出会いが、相手の方の一生に良い影響を与えられるような素敵な

     人になりなさいよと不動院のお不動さんが言っているようでした。

     私の苦い顔は、お茶のせいだけではないようです。

 

    

    天狗の落とし文

 

       楽しむ積もりで 苦しくなってくるもの 賭事

 

    




真木ことみ歌謡ショー


5月 07

2011年5月5日(祝)

 

 

 

 

 

     真木ことみさんの歌謡ショーが今年も薬王院の境内で行われました。

     ショーは11:30からと14:30からの2回公演です。

     前日とはうってかわって、薄ら寒い天気となりましたが、舞台の前は

     お客さんの熱気でむんむんです。

     「酒の舟」などの持ち歌を披露しつつ、MCでは境内の一福茶屋や精

     進料理の宣伝をたくさんして頂きました。

     「あの鐘を鳴らすのはあなた」をカヴァーした時には、偶然にも正午の

     時鐘がゴーンと鳴り、大盛り上がりとなりました。

     また、恒例の「アサクサタイム」では、皆さんシンガロングしてました。

     すっかりみんなの歌です。

     一日一日と緑の濃くなる高尾のお山に、艶やかで伸びやかな歌声が

     響き渡りました。

     5月14日・15日には、山麓の不動院にて野点が催されます。どなた

     でもご参加頂けます。喫茶去。

 

    天狗の落とし文

 

    人にされて嫌なことはしない




高尾のお山は花盛り


5月 07

2011年5月4日(祝)

 

 

 

 

     連休も後半戦に入りましたが、お陰様でたくさんの方々に御来山

     頂いております。

     なかでも、若い女性のかたの姿を目にすることが多くなりました。

     最近では、山ガール・仏像ガール・寺社ガールなで様々なガール

     がいらっしゃるようで、お山全体が華やか雰囲気です。みなさん

     ファッショナブルです。そんなガールズにちょこっとおすすめを。

     まずは、なにより山歩きです。運動不足の解消にもなりますし、

     ダイエットにも良いかも。また、歩くことは考えをまとめたり、悩み

     を解消するのに良いようです。「哲学の道」も道が哲学をさせるの

     ではなく、歩くことが脳には良いとの話もあるようです。さらに歩く

     と今度は歩く行為自体に集中してきます。そうすると余計なことを

     考える暇もなくなり、逆に周りが見えてきます。この時期なら緑の

     濃淡、鳥のさえずり、自然の変化が見えてきます。

     身体を動かすとお腹も減ってきます。薬王院内では、精進料理を

     お出ししております。自然の恵みがたっぷりの旬の食材を用いた

     メニューはお腹いっぱいに食べても、500k㌍位です。

     また、境内の一福茶屋には油で揚げないヘルシーな叶う輪ドー

     ナツと精進料理を参考にした精進まんがあります。別腹にいかが

     でしょうか。

     皆さん気になるのか立ち寄って行くのが、愛染堂や龍祥園です。

     縁結び・諸縁吉祥を御祈願し、御縁(五円)結びのお守りや恋みく

     じをおもとめになります。

     御朱印帳を手に来山されるかたも増えております。もともとは納

     経帳といって、写経を納めた証として朱印を押していたようですが

     今では、寺社巡りの友となっているようです。皆さんびっしり朱印

     が押された帳面をお持ちです。

     最後に体験して頂きたいのが御護摩修行です。法螺貝、太鼓の

     音、僧侶の読経の声、お香の香り、薄暗い堂内に燃え上がる炎、

     御本尊様と僧侶と皆さんが一体になるとき、心の汚れが清めら

     れるのを体感して頂きたいと思います。

         

    天狗の落とし文

 

    手の届く幸せ しっかり掴む




駒ヶ根分霊院年祭


5月 06

2011年5月3日(祝)

 

 

 

 

 

     高尾山には、いくつかの分霊院があります。4月29日には群馬県の

     石倉分霊院にて、5月3日に長野県の駒ヶ根分霊院にて年祭があり

     ました。

     駒ヶ根分霊院での年祭では、分霊院の麓で高尾ごりやく市と題して、

     沢山のお店がでます。薬王院からも、7回目の出店となりました。

     毎年、高尾山には長野県からも、たくさんの御信徒様がおみえになり

     ますが、逆にこのように、御信徒の皆様のところへは、なかなか行か

     れないので、こういった機会に一緒にお祭りに参加させて頂き、温か

     い歓迎を受けることは、大変有り難く思います。

     アルプスの山々に囲まれ、緑豊かな駒ヶ根を訪れたら、是非、高尾

     の分霊院も御参りください。この時期はしゃくなげがとても綺麗です。

     そして、高尾山の境内のしゃくなげ園や有喜苑のしゃくなげも今、

     見頃を迎えております。連休で高尾山も混み合っておりますが、有

     喜苑内仏舎利塔前は穴場かもしれません。白亜の塔の下に咲いた

     薄いピンク色のしゃくなげは、やさしく微笑んでいるかのようです。

     6月が近くなるとせっこく蘭が境内でもみられます。

 

    天狗の落とし文

 

    人生大いに楽しむ

 

    




風に立つ獅子


5月 01

2011年5月1日(日)

 

 

 

 

 

     朝からの強風に、お日様も出たり出なかったり。小鳥も御本社の

     堂守小屋に迷い込んできました。

     御本社飯縄権現堂にて、若葉まつりの一環として野方・三谷お

     囃子連の皆様に獅子舞を披露して頂きました。

     高尾山バージョンとしてお囃子の中に、僧侶が入り法螺貝との

     コラボレーションとなりました。

     最初に登場したのは白狐です。高尾の御本尊様は白狐に乗って

     ダキニ天の福を授けると言われていますので、御本社によく似合

     います。

     続いて、お獅子の登場です。お祭りなどで見かける獅子舞とは

     違った、より動物的な表現の獅子舞でした。

     そせて、ばか面の登場です。ひょうきんな動きとお菓子を投げる

     パフォーマンスでお客さんに大人気でした。

     2度目に登場したお獅子は舞台を飛び出して、お子さんに限ら

     ず老若男女皆さんの頭にカブりと噛み付いていました。皆さん

     厄払い、健康を祈願して喜んで頭を差し出してました。

     5日には境内で真木ことみさんの歌謡ショーがございます。

     お楽しみに。

     

 

    人生の道しるべ

 

    山花落酒杯(山花酒杯【さんかしゅはい】に落【お】つ)

 

    現況に酔いしれている この間にも 時は流れてゆく




めにあおば やまほととぎす たかおさん


4月 30

2011年4月30日(土)

 

 

 

 

     1号路の女坂付近を歩くと大変気持ちの良い季節になりました。

     芽吹いたばかりだった若葉が毎日驚く程のスピードで成長しています。

     仁王門前では枝垂桜からバトンタッチして八重桜が満開です。

     しゃくなげの花もだいぶ咲き始めました。境内のしゃくなげ園は8日まで

     開放しております。中では、普段見ることが出来ない、飯盛杉も見られ

     ます。

     大型連休に入り、若葉まつりのイベントも目白押しです。

     境内でも、5月1日には、御本社前にて、野方・三谷お囃子連の皆さん

     による獅子舞、5日は真木ことみさんの歌謡ショー、14・15日は山麓

     不動院にて茶道裏千家、淡交会第八西支部の方々が野点を行います。

     それ以外にも、5月末までの毎週末、ケーブルカー清滝駅前ステージ等

     にて、様々なイベントがございます。皆様お誘い合わせの上、御来山下

     さい。

     

 

    人生の道しるべ

 

 

    和目行足(ちもくぎょうそく)

 

    考えることなく行えば 独善【ひとりよがり】となり

 

    行動なくして言ふだけならば それは無責任