修験道の活動
9月 30
「富士登拝練行」
高尾山内に御祭りされております富士浅間社は、
天文年間(四百五十年前)に北条氏康により建立され、
その後、寛政十年と大正十五年に再建されました。
江戸時代に於いては富士・信仰が、その隆盛を極め、
江戸八百講と呼ばれる程、富士信仰が民衆の生活に浸透し、
多くの人たちが富士山を目指してその歩みを進め富士道が確立されました。
高尾山内の富士浅間社は、
その富士道の重要な拠点であり、
富士登拝が出来ない人々はその思いを先達に託し、
高尾山にて富士浅間社を拝み、
その御利益を頂いていたのです。
その後、時代と共に幾多の衰微を繰り返し、
現代に於いては富士道を歩む人々の姿が見られなくなった現状を、
当山、御貫首の発願により、
北条氏康が富士浅間社を建立してから、
四百五十年目に当たる平成十九年六月末より七月上旬の十日間に渡り、
昔ながらの富士道を徒歩による富士登拝修行の再興を成されたのです。
そしてこの富士道を徒歩による富士登拝修行は毎年、
高尾山修験道により行われて行きます。
詳しくは、「高尾山薬王院公式サイト 高尾山修験道の活動」をご覧ください。