高尾山ブログ 天狗のひとり言


秋のお彼岸


9月 23

9月22日(祝)

前半戦は控えめだった台風も後半戦で帳尻合わせのように渦を巻き、

刺激された秋の空は、今日も雨降り。

暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので、いつのまにやら長袖の

出番も増えてきました。

「祖先を敬い、亡くなった人をしのぶ日」として秋分の日が制定されて

いるとおり、山内でも先師墓地へお墓参りに行きました。

空から落ちる雨粒とは対象的に読経の声と線香の煙が参道の喧騒

を離れた墓地から立ち上りました。

天狗の落とし文

失敗の体験を活かして事を成せ




交通安全パレード


9月 20

9月17日(土)

明日21日より始まる、秋の交通安全運動を前に、高尾交通安全協会様

主催の交通安全パレードと火のまつりが高尾山麓で執り行われました。

台風の影響で、お天気が心配されましたが、パレード日和の快晴。

多くの登山者も交通少年団の演奏に耳を傾けていました。

山麓清滝駅前広場を山伏を先頭に出発し、八王子市長ら来賓の方々、

高尾交通少年団の子供たち、地元幼稚園の子供たち、高尾交通安全協会の皆様が、

交通安全の祈願と啓発のため祈祷殿へとパレードしました。

祈祷殿では、多くの方が見守る中、柴燈護摩供が厳修され、交通安全・身上

安全の願いが込められた撫で木が火中に投じられました。

高尾警察署長のお話では、夕暮れの早くなるこの時期が特に交通事故が

多いそうです。また、子供たちには、道路を渡る際、運転手の目を見て、双方

の意思疎通をとることの大切さを説かれていました。運転をする側の大人も

心しておきたいお話です。

天狗の落とし文

心にも 余裕を




楽曲『高尾山』歌碑除幕式


8月 12

8月11日(祝)

北島三郎さんが唄いヒットした「高尾山」。そのご功績を後世に伝える為、

楽曲「高尾山」の歌碑が建立され、山の日に合わせて除幕式・開眼法要が

執り行われました。

式は、北島三郎さんをはじめ、作詞のいではくさんやご来賓の方々、

「高尾山」記念コンサート実行委員の皆様や多くの関係者の方が見守る中

執り行われました。

歌詞の部分は北島三郎さんの書になっており、北島さんの手形に手を合わせると

『高尾山』の曲が流れる仕組みになっています(曲が流れるのは8時から17時の間のみ)

これから先、幾星霜。高尾山に『高尾山』が響くことでしょう。

天狗の落とし文

継続と忍耐を忘れない




夏だ 山だ 高尾山にやまぶしに会いに行こう!


8月 12

8月7日(日)

夏本番。恒例の高尾山子ども山伏体験修行会が執り行われました。

集合場所の不動院には、眠たそうな子、緊張ぎみの子、高揚している子、

たくさんの子供たち約80名が集まりました。

班ごとに分かれ、6号路を琵琶滝目指して出発。いろんな小学校から

集まった子供たち。最初はやや緊張気味。

琵琶滝では、滝修行に参加。山伏の問いに大きい声で『ハイ!』と答えないと

滝から出られません。ここが緊張のピークでしょうか。

滝行が終わるころには、みんな打ち解けてきます。意気揚々と琵琶滝道から

1号路を通って薬王院を目指します。

境内に到着すると、ソフトクリームを食べて一休み。ご本堂へ向かい、ご本尊様

のお名前をお唱えしました。

本坊に到着したら、お待ちかねの昼食。精進カレーをいただきます。

山伏から『多くの人達が関わって、今、みんなの前にカレーが出されているんだよ。

だから、感謝の気持ちでいただきますをしましょう』と言われ、みんな揃って、

大きな声で  『いただきます』

食事の後は、お楽しみの念珠作り、色とりどりの珠を繋げて世界に一つだけの

念珠をつくります。

念珠が出来上がったら、レクレーションのゼスチャーゲームでおやつをゲット。

楽しい時間はアッという間です。不動院を目指して1号路を下山。

帰りはケーブルカーに乗車、柴燈護摩供を行う祭場へ向かいました。

柴燈護摩供は当山執事御導師のもと厳修され、こども達はお護摩の炎で

自分で作成した念珠をお加持しました。

最後に不動院で閉会式を行い、成満証と念珠と思い出を持ち帰り、帰路に

つきました。住んでるところも、学年も違う、新しい友達と仲良く・協力出来た

のではないでしょうか。みんなお疲れ様でした。

天狗の落とし文

仁慈 ~思いやりがあり 情け深い~




火のまつり


7月 31

7月30日(土)

関東地方も梅雨明けし、いよいよ夏本番。

27日に富士登拝修行を無事に成満した高尾山修験道の面々は休む間もなく、

八王子・南大沢交通安全協会主催の火のまつりに出仕致しました。

火のまつりは、八王子の花火大会の日に合わせて、高校球児の熱気の残る

市民球場で行われました。

じっとしていても、肌をジリジリと焦がす猛暑1歩手前の空に、夕立を呼ぶ

積乱雲がもくもくとのぼっていないのは救いかどうか。

儀式は滞りなく進み、灼けた桧の葉は勢いよく炎をあげ燃え上がり、

渦巻く空気に炎のコントロールも大変そうでした。

山伏の火渡りに続いて、交通安全協会の方々や先着で並んだ一般の方

300名も渡火致しました。

引き続き、ルールとマナーを守り、譲り合い助け合いの気持ちで交通安全を心掛けて

行きたいものです。

天狗の落とし文

悪口は 言わない




石斛が咲いています


5月 29

5月29日(日)

好天に誘われ高尾山へも多くの方が訪れています。

一人でマイペースで登る人。おしゃべりを楽しみながら歩く仲良し組。

子供に急かされる家族連れ。ワイワイとにぎやかな団体さん。

おもしろいもので、同じ参道を登るのにも、十人十色。

色々な想いを抱えた人たちが、それぞれの歩幅で登っています。

境内の石斛も花を咲かせています。

高い所が苦手な身としては、なにもそんな所で咲かなくてもと思い

ますが・・・。人生いろいろ。お花もいろいろ。

天狗の落とし文

叱るより ほめる




先住忌


2月 06

2月4日(木)

賑やかに執り行われた節分会の余韻の残る立春。

山本秀順前貫首の命日にあたる今日、御貫首をはじめ山内の僧侶・職員

で先住墓地へお墓参りに行きました。

気が付けば、朝の光が差し込む時間が早くなってきました。季節は刻々と流れ、

お山の木々も草花もゆっくりとですが、確実に春へと向かっています。

天狗の落とし文

言葉は 心の窓




俊源大徳祭


11月 22

11月21日(土)

3連休の初日。天気はこの上なく穏やか。、境内の木々はファッションショー

のモデルの如く、思い思いの色合いで着飾り、カメラマンの要請に応えています。

仏舎利塔のある有喜苑はまさに見頃を迎えています。

境内で山伏や僧侶の配布する『天狗の落とし文』はあっという間に、無くなって

しまいました。

四天王門の脇のもみじがひと際、真っ赤に染まる横で、高尾山中興の祖

俊源大徳祭が御貫首御導師のもと執り行われました。

紅葉狩りに来たハイカーの方も、偶然訪れた尊い機会に足をとめ、手を合わせて

いました。

錦秋のお山の温もりを触れて・感じてみて下さい。

天狗の落とし文

良くなかったこと 人のせいにしない




三社寺合同祈願祭


10月 27

10月26日(月)

大山阿夫利神社様・北口本宮冨士浅間神社様と合同の復興祈願祭が、

本年は高尾山で執り行われました。

両神社の宮司様や神職の方、総代の方々や富士講の皆様が参列

される中、高尾山の作法に即して、災害被災地の復興と被災者の

安全・国土の安寧・安穏が祈願されました。

大震災直後には『ありがたい』と感じたことが再び『あたりまえ』の感覚に

ならないよう、想定外や『ありえない』といった思考停止に陥らないように

改めて心に留め置く、ひと時となりました。

天狗の落とし文

言うだけなら 誰にでも出来る 自ら 動く




秋分の日


9月 23

9月23日(水)

いつから秋になっていたのだろう?その境目に気づくことなく、小さな秋を

探しているうちに、あんなに暑かった夏が姿をみせなくなった。

季節はとどまることなく夏から秋へと流れて行く。この頃では、日没も早くなってきた。

さようなら夏の日、また来年。僕は思い出だけもって行くよ。

さて、今日は大型連休の最終日。次に秋の大型連休がやってくるのは

だいぶ先のようですね(11年後だとか) そんな訳ではないと思いますが、

好天に誘われ多くの方々が高尾山を訪れて下さいました。

ソフトクリームを持っていた手もお団子を持つ手に変わってきました。

薬王院では、お彼岸のお中日にあたる今日、御貫首をはじめ、僧侶・職員とで

先師墓地へお墓参りへ行きました。

お墓参りで手を合わせ、ご先祖様に思いを馳せる時、悠久の時間の流れの

一部であることを感じます。今、ここにあることの不思議さと共に、歴史の

最前線に立っている実感がしてきます。

天狗の落とし文

今を 大切に