高尾山ブログ 天狗のひとり言


富士と桜と


4月 10

4月7日(月)

空から逃げ出してきた雹たちが、地上に落ちてワイワイはしゃいで

いると、雷さまもその声を発しはじめました。

春の嵐となった6日の次の日、ぽかぽか陽気に誘われてふらふら

一丁平まで出掛けてきました。

つるつるした泥濘の道をすいすい進んでゆくと、青空にくっきりと

浮かんできたのは富士山。大雪の影響かまだまだ白い部分も多く、

1mくらい高くなっているのではないでしょうか。

桜は満開まで、あと一歩手前。見頃は今週末を予定してるとの事。

ケーブルカーも間もなく運転再開です。1年ぶりに満開の桜と再会

してみてはいかがでしょうか。

天狗の落とし文

不便は 工夫で 克服できる




春の高・尾・山


4月 05

4月5日(土)

開瀑式も無事終わり、高尾山のあらゆるものが

春の装い。陽気もよくなり、清々しい時期が来ました。

二十四節気で「清明」と言うそうです。

境内では、早咲きの桜が一気に開花し第一弾の賑わいを

見せています。

春のお山は絵本のよう。みんなニコニコしながら歩いています。

「高尾山若葉まつり」や「スタンプハイク」も始まりました。

チョコっとやさしさに包まれに来てみてはいかがでしょうか?

天狗の落し文

よしやるぞの一言は 意欲を湧かせる




火渡り祭


3月 19

     3月9日(日)

 

 

 

 

     朝の訪れが毎日毎日少しずつ、でも明らかに早まって

     いるのを実感します。春の光が、柔らかくお山を照らす

     日も多くなり、小さな虫たちも姿を見せ始めました。

     今年も高尾山に春を呼ぶ、火渡り祭が厳修され、

     山伏に続き、大勢の方々が火渡りに参加されました。

     また、儀式のなかで、お壇木をご志納された方の

     ご芳名を読み上げ致しました。

     厄難消除・身上安全・火伏せの梵天札も

     柴燈護摩の炎と煙でお加持致しました。

     御信徒の皆様の撫で木は山伏により火中へ投じられました。

     火渡り祭の柴燈大護摩供の儀式では、山伏に様々なお役が

     あります。新たなお役目に配されれば、その緊張感は傍目でも

     ひしひしと感じます。すべてのお役目を毎年全く同じ山伏が

     行っているわけではありません。変わり続けるから、変わらずに

     火渡り祭は続いているのだと実感します。

     春を呼ぶ火渡り祭ですが、大きな行事を無事に終えられた

     安堵感もありますが、それとは別に高尾山の空気も明らかに

     緩むのを感じます。春は来ました。

     天狗の落とし文

                実践する




初甲子大黒天祭


2月 22

     2月22日(土)

 

 

 

 

     初甲子にあたる今日、御本社横の大黒天碑

     にて法要が執り行われました。

     大雪の影響がまだまだ残り、雪の壁に囲まれ

     る中でしたが熱心な御信徒の皆様もご参列

     下さり、諸願成就が祈願されました。

     氷上を転倒せずに巧みに進み、雪上では自然の

     厳しさを感じながら、己の力の限界に挑む。

     オリンピックの選手のごとく、雪かきをしている

     皆様に

     金メダルを! 

     天狗の落とし文

     困難から逃げてばかりでは いつまでたっても

     力は身につかない。




節分会・初午福徳稲荷祭


2月 05

     2月3・4日(月・火)

 

 

 

 

     梅の花一輪どころかの暖かさ、立春を前に春が来たような

     風もなく穏やかな陽気のもと、節分会追儺式が執り行われ

     ました。

     600名を超える歳男・歳女の皆様がご参加下さり、盛大に

     豆撒きが行われました。本堂の前には、歳男・歳女の方々

     から福を頂こうと、毎回沢山の方々が詰めかけていました。

     『何年も節分に参加しているけど、こんなに暖かくて気持ち

     の良い節分は初めて』という声をあちこちで聞きました。が、

     翌4日は前日の陽気がウソの様な寒さで真冬に逆戻り。

     先代の御貫首山本秀順和上のお墓参りに行く頃には、

     雨だったお天気も初午の福徳稲荷祭の法要の頃には、

     霙まじりのお天気に変わり、午後には、ついに雪となって

     高尾山を白く被いました。

     梅の花も凍えるように咲いていました。

     寒暖を繰り返す中で、いつものように春がやってくる。

     自然のサイクルは、本当に不思議です。

     天狗の落とし文

         善きことは 真似てみる




謹賀新年


1月 01

     平成26年1月1日(祝)

 

 

 

 

 

     あけましておめでとうございます。

     除夜の鐘の音が澄んだ空気を伝って鳴り響く中、

     御貫首御導師のもと、新春特別開帳大護摩供が厳修

     され、新たな年が幕を開けました。

      早朝の迎光祭では、時代の閉塞感に光を差し込むよう

      なご来光に照らされ、寒さも忘れ見入ってしまいました。

      なにやら、うまく行く1年になりそうな予感めいたものを

      感じるのは、午年だからでしょうか。

     ならば、前向きな気持ちで、自分の目標に対して毎日

     少しづつでも、近づいている。そんな確信を得られるような、

     参拝を年の初めにしたいものです。昨日の自分より

     今日の自分は善くありたい。と言う事は、大事なのは、今、

     どうあるべきか。なのではないでしょうか。

     さて、皆様は初詣で何と向き合いますか?

     新年を迎え皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

     本年もよろしくお願い致します。

     天狗の落し文

             謙虚さと 思いやり




今年も残り僅かとなりました


12月 30

     12月30日(月)

 

 

 

 

     この数日、高尾の夜空が綺麗です。冬の澄んだ

     空気と雲が少ないお蔭で星もキラキラと輝いて

     います。なにより空の色が吸い込まれそうな位

     の暗い青。静まり返った街に「火の用心」の拍子

     木の音が響くと、年の瀬を実感いたします。

     冬至の日の星まつりの御祈祷が無事結願する

     と、お正月に向けての準備も加速します。

     25日には、恒例のお餅つき。御貫首にも2升

     おつき頂きました。

     門松・鏡餅も準備万端整いました。

     大晦日から三が日は天気予報も良さそうです。

     天狗の落とし文

        過去は過去です 新しい一歩を




山内大掃除


12月 20

12月20日(金)

一昨日の雨、高尾山の中腹にある薬王院の境内では、

雪となって舞い降りてきました。寒さも日に日に厳しく

なり、今年も残り僅かとなってきたのを実感します。

年の瀬といえば、大掃除。身の回りを整えて、清々しい

気持ちで新年を迎えたいものです。

12月8日はJR高尾駅の天狗像を清掃し、列車の安全

な運行と共にお客様・従業員の安全も祈願されました。

13日は「すす払い」が行われ、本堂の護摩壇を付近を

はじめ仏具や各お堂の埃やすすを払いました。

一昨日の18日には、御貫首をはじめ、御信徒の皆様、

山内の僧侶・職員合わせて50名近くで「おみがき」を行いました。

この時期になると「仏具を磨くなかで自分の

心も磨く」という言葉が思い出されます。これも突き詰め

れば、掃除と一緒で、綺麗でも磨く、綺麗だから掃除す

ることに繋がるのかと思います。汚れたから掃除するの

では、遅いのかもしれませんが行うは難し。

昨日は、祈祷殿にて納札供養の柴燈大護摩供が厳修

され、今年収められたお札のお焚き上げを致しました。

初詣で御来山の折、古いお札をお持ちになるときは、

木札・お守り・縁起物・天狗うちわと仕分けを行っていま

す。ご協力をお願い致します。

明後日は冬至。星祭りのご祈祷も行われますが、今年

の柚子は、実も大きく、鈴なりです。料理帳に柚子ジャム

のつくり方が載っています。お試し下さい。

今朝、高尾駅から見上げると、高尾山に虹が架かってま

したが、麓に着いても、虹の根元は見つかりませんでした。

見えるのに、近づけない。不思議ですね。

天狗の落し文

平等なこころで




紅葉が見頃です!


11月 22

     11月22日(金)

 

 

 

 

     猛暑だ台風だと異常気象のニュースも多く聞かれましたが、

     季節は春・夏・秋と順番に巡り、自然の法則を実感する次第

     です。昨日、ふいに見上げた高尾の夜空がとても綺麗で

     冬の到来を予感させるような澄んだ空気でした。

     高尾山のもみじも葉を落とす前に一生懸命、赤く燃えたぎって

     います。まさに、今が見頃です。

     夕日に染まる紅葉は侘しいので、静謐の保たれた朝の紅葉を

     撮影して参りました。紅葉情報と併せてご覧下さい。

     甲州街道のイチョウ並木とスカイツリーが望めます。

     陽光を浴びた山並みがとてもきれいです。

     グラデーションが絵本の中に入ったよう。

     山門脇の真紅のもみじは一見の価値があります。

     いい夫婦の日という事で、夫婦和合を祈念して聖天堂にて。

     今週末、お天気は良さそうです。もみじに限らず、イチョウや

     めぐすりの木など、思い思いの色で鮮やかさを競っています。

     赤色だけでも様々です。是非、間近でご覧下さい。

     天狗の落とし文

             学ぶ心を 忘れない

 

     




俊源大徳碑法要


11月 21

     11月21日(木)

 

 

 

 

     本日、山門前にて高尾山中興の祖である俊源大徳

     の法要が御貫首御導師のもと執り行われました。

     俊源大徳は、寺伝によると永和年間、京都の醍醐山

     より高尾山に入山され、厳しい修行の末、現在の

     御本尊飯縄大権現様を感得されました。

     法要にあわせるかのように、俊源大徳の石碑の

     周りの紅葉が見頃を迎えました。高尾山や相模湖

     周辺には京都の地名と似た響きの地名が多々あり

     ます。古人もきょうのもみじと重ねて見ていたので

     しょうか。

     天狗の落とし文

            日静  日々におだやか