高尾山ブログ 天狗のひとり言


すす払い


12月 14

     12月13日(火)

 

 

 

 

     穏やかなお天気のなか、歳末恒例のすす払いが執り行われ

     ました。

     夏のすす払いから半年も経っていないのに、本堂の屋根裏に

     は既にすすがごっそりと溜まっています。

     選抜メンバー(体重制限により)が屋根裏に入り、護摩壇付近

     の天井上からすすを落とします。

     天井から降るすすが一段落したら、下にいるメンバーは、ハタ

     キで仏具や額のすすを落とします。

     外では天狗のお面や二王門もきれいにします。

     ご本堂がきれいになるのと反比例して自分の顔が真っ黒にな

     ります。

    ブルーシートの上には落ちてきたすすが積もっています。

    仕上げの雑巾がけで、大掃除の終了です。

    最近は、整理整頓・片付けの本がベストセラーになっているよう

    ですが、年末はのんびり中掃除くらいで済ませたいものです。

    が、例年通り今年も、ときめく大掃除になりそうです。

    天狗の落とし文

             飾らずに 自分らしく




JR高尾駅天狗像清掃


12月 13

     12月11日(日)

 

 

 

 

     今年もJR高尾駅の3・4番線ホームにあります、天狗像の

     清掃と法要が執り行われ、天狗像にご縁のある方にお集

     まり頂きました。

     製作者の大成先生にもお越し頂き、制作当時の苦労話な

     どの貴重なお話をおうかがいすることが出来ました。

     制作時、膝を壊しながらの作業だったようで、「私の膝を奉

     納したんだよ」と冗談半分でおっしゃってました。

     法要は10:30から始まり、当山僧侶御導師のもと執り行

     われ、駅構内の安全・運行の安全や旅客の安全が祈願さ

     れました。

     新春の初詣・臨時列車などでお越しの際は、きれいになっ

     た天狗像を是非ご覧下さい。

 

     天狗の落とし文

              見栄など張らない

          




十七回忌法要


12月 10

     12月9日(金)

 

 

 

 

     当山中興第三十一世大僧正秀順大和上の第十七回忌法要が

     執り行われました。

     初雪が紅葉を白く染める中、成田山・川崎大師の御両山の御

     貫首猊下をはじめ親族の方々・法縁・法類寺院の諸大徳・当

     山役員の方々にご参列頂きました。

     法要は成田山新勝寺御貫首の橋本照稔猊下大導師のもと

     厳かに営まれました。

     お斎の席では、皆さんそれぞれ山本御前の思い出話をなさ

     れ、その人柄を懐かしんでおられました。

     気が付けば、外は雪からの反射が眩しいくらいの良いお天気

     になっていました。

 

     天狗の落とし文

         笑顔があって 泪があって 色々あって 人生楽し




成道会


12月 10

     12月8日(木)

 

 

 

 

     仏舎利塔前のもみじもその葉を落とし、数日前とは天地がさかさまに

     なったようです。

     今年は紅葉が遅かったようで12月に入っても境内のもみじが楽しめ

     ました。ぱっと見、渋い色のもみじが多かったように見えましたが、根

     本に起って日差しを透かすように見上げると、赤・橙・黄・緑色が鮮や

     かにうかびあがります。お陰で葉っぱの裏側をみる楽しみができまし

     た。翌9日が雪だったことを考えると、この日が今年最後の秋だった

     のかもしれません。

     そんな中、仏舎利塔にて成道会の法要が御貫首御導師のもと執り

     行われました。

 

     天狗の落とし文

              苦労は人生の花である




俊源大徳像法要


11月 21

     11月21日(月)

 

 

 

 

     太陽の光をあびた、もみじが錦のように美しく見えます。百人

     一首の世界と言うと、言い過ぎかもしれませんが「神のまに

     まに」が思い浮かびます。上の句がパッとは思い出せません

     が…

     飯縄様のご縁日でもある、今日21日、俊源大徳像の法要が

     執り行われました。

     山門脇の俊源大徳像前にて御貫首御導師のもと諸願の成就

     が祈願されました。

     俊源大徳は八千枚の護摩供秘法を厳修。飯縄権現を奉祀し、

     高尾山を中興したと伝えられております。

     11月も後半に入り、紅葉も見頃となっておりますが、日没も

     早くなっております。時間に余裕をもって、装備を万端にして

     お越し下さい。

     天狗の落とし文

                僻んだりしない




第百一回峰中修行会


11月 21

     11月19・20日(土・日)

 

 

 

 

     初日は生憎の雨。生憎と感じることも修行の一環かもしれません。

     普段はじっとしている、大きな蛙も参道をぴょこぴょこ跳ねています。

     初心者から経験者の方まで老若男女約70名の方々にご参加頂き

     ました。

     早めの昼食を終えると、山内を回峰行に出発。男性・女性に分かれ

     て、蛇滝・琵琶滝を目指します。両滝にて滝修行に参加後、再び回

     峰行へ。

     ずぶ濡れになった一行が薬王院に到着したのは16:00前でした。

     引き続き、御貫首御導師のもと執り行われた千巻経に参加頂きま

     した。

     夜には、修行仲間と親睦を深め、高尾山の山伏と質疑応答できる

     時間も設けられました。

     2日目は、一転して11月とは思えない暖かさ。気まぐれな秋の空

     に参加された方々も驚かれたことと思います。

     4:30に起床すると、月輪観、朝の勤行、諸堂参拝、写経、國學院

     大学兼任講師の城崎先生の法話聴聞と密度の濃い時間を過ごし

     ます。

     午後には、1号路を下り、山麓にて柴燈護摩を厳修。不動院にて

     閉会式を行い修了証が授与されました。

     明日からの生活を胸を張っていけるよう、今回の修行で感じたこ

     と、得たことを活かして頂けたらと思います。

     天狗の落とし文

            お陰さまを 当たり前に 置きかえるな




そーだ高尾に行こう!


11月 16

2011年11月14日(月)

 

 

 

 

     「大人の休日髙尾山」といことで、休みを利用して高尾山に登って

     来ました。午前9:00高尾山口駅をスタンプハイクのシートを手に

     いざ出発。ケーブルカーの駅前広場には平日とはいえ多くの方が

     朝早くから集まっています。不動院の前の銀杏の黄色がとても綺

     麗です。

     今日は1号路を歩きます。お天気は快晴。歩き始めて10分もし

     ないうちに汗ばんできます。

     布流滝から、台風の爪痕の残る斜面を横目に見つつ金毘羅台へ。

     名物の銀杏はまだ緑色、葉っぱも少ないようです。

     しかし、眼前に広がる景色の中央には甲州街道の銀杏並木が黄

     金色の川のようです。

     ここから十六丁目の坂を一気に上がります。途中、坂の上を見上

     げると空。さすがに息が切れます。

     リフト乗り場からは比較的平坦な道になります。この辺りは、リフ

     ト乗り場、ケーブル乗り場、かすみ台と絶景ポイントが続きます。

     今日は雲が多く、ちょっと遠くまでは見えません。山頂から富士

     山も見えないかも・・・

     浄心門からちょっと寄り道、4号路に入り、つり橋を渡り、反対側

     にタッチしてUターン。

     1号路に復帰し、男坂を上ります。1・2・3・・・107・108・109段!?

     アラッ、煩悩が増えてしまったかも。

     境内を、休みにまで職場に来るのかよと言う、不審者を見るよう

     同僚の視線をかいくぐり、叶う輪を潜り、本堂・本社・奥の院とお

     参りしながら通過。

     高尾山でよく聞く「とり」、その名も「しりとり」(何故かしてしまい

     ますね)をしている親子連れの後ろを付いて行くと山頂に到着。

     山頂の紅葉は見ごろを迎えておりましたが、富士山は雲に隠

     れていました。

     山頂からもみじ台を経て、一丁平へ。道々、大きな木が倒れ

     ており道を塞いでいる場所も。

     ただ、背の低い若い木は綺麗な赤色を見せてくれます。物理

     的に大きい木がもろに風を受けて倒れているだけなのでしょう

     が、大きい木が若い木を守って倒れたと思うのは、ちょっとセ

     ンチメンタルすぎでしょうか。

     一丁平でも富士山は見られずじまい。足がガクガクしてきたの

     で、ここで折り返し。

     帰りは、わき道にそれ、富士見台(勿論見えませんでした)を通って

     5号路へ。

     江川杉付近で、スタンプを押し忘れたことに気が付き、再び

     山頂へ(涙)

     6号路は一方通行、3号路は通行止めの為、再び1号路で

     薬王院に戻り、一休み。

     仏舎利塔を経由して琵琶滝コースを下山。琵琶滝コースは

     岩場・小石・木の根が多く、傾斜も急な為、とても危険です。

     御注意を。

     琵琶滝の堂守さんとしばし談笑した後、岩屋大師・七福神

     に手を合わせつつ、稲荷山コースへ。

     稲荷山コースの昇り口の紅葉もカラフルで見事です。

     旭稲荷をお参りして下山。

     返す刀でケーブルカーに乗車し、山上駅から蛇滝コースを

     下りて、裏高尾に抜けようと思いましたが、それはまた今

     度と自分に甘い言葉を掛けて、午後2:30解散。

 

2011年11月15日(火)

     本日、筋肉痛なり。

     

      天狗の落とし文

          基本を 疎かに しない

     

 

     




お山の上で蛸供養


11月 06

2011年11月6日(日)

 

 

 

 

 

     秋の晴天も一休み、雨粒こそ落ちてきませんが、靄に包まれた

     お山は幽玄な姿を見せてくれます。

     ケーブルカー山上駅から薬王院までの参道の途中にある「たこ杉」

     横にて蛸供養の法要が執り行われ、魚河岸にお勤めの方々や

     水産会社の方々が見守る中、海の生物の供養とその恵みに感

     謝の祈りが捧げられました。

     今年ほど、海の恐ろしさ、凶暴さを感じさせられたことはありま

     せんが、そもそも自然は刻一刻と変化しながらも昔から同じよう

     に存在しつづけています。環境破壊だエコだというのも人間に都

     合の良い、勝手な見方なのかもしれません。我々は自然の、

     あるいは自然法則の一部であることをもっと謙虚に考えなければ

     ならないのかもしれません。

     そんな事を考えさせる一日でした。

 

     天狗の落とし文

              失敗に 出合うたび 人は磨かれる




子育て観音法要


11月 03

     2011年11月3日(祝)

 

 

 

 

     今日は、文化の日ということもあり、大勢の方々に髙尾山

     へお出かけ頂きました。

     9:30護摩の後に、「天狗の落とし文」を配布いたしました

     が、ものの15分も経たないうちに、用意した分は終了とな

     ってしまいました。

     11:00護摩の後には、有喜苑にて子育て観音の法要が

     御貫首御導師のもと執り行われ、子供たちの健やかな成

     長が祈願されました。

     ちょうど御本堂では、綺麗に着飾った七五三詣りの子供

     達も祈願に来ていました。

     境内でも、叶う輪潜りや六根清浄石車には、変わらずの

     長い列が出来ておりますが、ご朱印を求める方も最近で

     は多く、そちらにも列が出来ておりました。

     高尾山内、御蔭様で申し訳ないくらい混み合っておりま

     す。御家族連れでお越しのかたは、くれぐれも、お子様

     の手を離さないよう、しっかり握ってあげてください。

     そして、たくさんの良い思い出をお持ち帰り頂ければと

     思います。

     天狗の落とし文

                 心機一転




閉瀑式


11月 02

     2011年10月31日(月)

 

 

 

 

 

     清滝・琵琶滝・蛇滝において、滝じまいの儀式が行われました。

     水行道場のある琵琶滝・蛇滝では、今年も大きな事故なく、無事

     修行が行われたことに感謝の祈りを捧げ、引き続き、滝場・御信

     徒の安全が祈願されました。

     麓から見上げる高尾の木々もだいぶ色づいてきました。最低気温

     が8℃位が紅葉の見ごろの目安だそうです。高尾ではもう少し先

     になりそうです。

 

     天狗の落とし文

            人には 細かな 心遣いを