高尾山ブログ 天狗のひとり言


声明と精進料理の集い開催


7月 22

2010年7月17日(土)・18日(日) 

 

 

 

 

    当山で「精進料理の集い」と題しまして、四季に合わせて

 

    特別精進料理を企画しております。

 
    今回は豊かな自然に囲まれた薬王院の大本坊で、

 

    声明を聞き、旬の食材を生かした精進料理をご賞味

 

    いただくために大勢のご参加をいただきました。

 

 

 

  

    声明の舞台となった大本坊有喜閣広間。

 

    照明が消され、灯明の光で皆様をお招きいたしました。

 

 

   

 

    静かにはじまった声明は真言や経文に節をつけ、

 

    唱える仏教儀式の古典音楽です。 

 

 

 

 

    声明の中で、御本尊・飯縄大権現様、並びに大天狗小天狗の散華

 

    まき歌唱する。

 

    散華とは法要を厳修する際に、仏様を供養するために花や葉を撒き

 

    散らします。散華を行うのは、華の芳香によって悪い鬼神などを退

 

    却させ、道場を清めて仏を迎えるためとされているからです

 

 

 

    今回の声明は

        奠供(てんぐ)・・・・・・・・・仏様をたたえる法要の最初に、お供物を供

                       える時にお唱えする声明です。

        理趣経(りしゅきょう)・・・真言密教でよく用いられるお経で、人間は、

                       本来、仏様の様に清浄で、心を清浄に保っ

                       て、世の中をみれば悉く、皆清浄であると

                       説いているお経です。

        不動讃(ふどうさん)・・・衆生のために労働三昧に入り、犠牲的、献

                      身的、そして勇猛なる精神をもって衆生を済

                      度せんとする誓願を立て私たち衆生を導いて

                      くれる不動明王の功徳を賞賛する声明です。

 

                                        の3巻でした。

 

    長いものでは7~8時間もの間、唱えつづけるものもあるそうです。

 

                   

 

    法話の中で声明を説明し、今日ここに参加いただきました

 

    皆様に感謝を伝え、解りやすく丁寧にお話されました。

 

 

   

     味や献立だけでなく、作法や考え方にも寺院ごとに特色がある精進料理。

 

 

     仏教を知る入り口のひとつとして、一度召し上がってみてはいかがでしょうか。

 

 

 

          人生の道しるべ 

 

 

     度量の広い人でありたい




「霊峰富士第四箇度登拝修行」③


7月 19

7月4日(土)

「目指せ富士吉田」

秋山村から富士吉田 大国屋まで

 

 

 

 

    今日は、昨日の遅れを取り戻すべく予定より一時間早めの出立となりました。

    お世話になった中央館の方にお礼のご挨拶と法楽。

    早朝の練行は暑さもあまり感じられず快適なもので、秋山郵便局付近での朝食

    の時間まであっというまでした。

    だんだん気温も上がってきて、むし暑さを感じはじめたころ、雛鶴神社に到着。

    雛鶴神社で法楽・回向後、車の往来の多い道を避け、山道に入りました。

    うっそうとした木々に囲まれ、草をかき分け、苔で滑る丸太橋を渡って歩いた

    道はまるで、昔にタイムスリップした様な感覚を覚えました(昔を知りませんが…)

    再び、国道に戻り、新雛鶴トンネルを通過。トンネルの中は思ったよりも暗くて、

    あまりの暗さに目の前を歩く人が本当に頼りとなりました。トンネル内から響く

    法螺貝と六根清浄の掛け声、そして薄暗い中に白装束の山伏達、車で通り掛か

    った方はさぞ驚かれたことと思います。

    トンネルを抜けた先ではリニアモーターカーの線路が一直線に伸びていました。

    リニアモーターカーが完成すれば、我々が今、歩いている道のりなんて、ほんの

    何十分で移動してしまうんだろうと虚しくなりました。便利になって、時間を節約

    出来る事で、逆に、沿道の人たちに声を掛けてもらったり、食事をご馳走になっ

    たり、同じ目的を持った仲間(と言うとおこがましいのですが…)とのふれあい

    など心の温まる出来事は失われてしまうのだと思います。

    都留市内に入り石船神社で法楽後休憩。いよいよ暑さも本番となってきました。

    都留市内は高速の高架下を歩き、I.Cの先にある高尾神社で法楽後昼食とな

    りました。汗をかいているためか、お味噌汁がやたら美味しかったです。

    この頃には、皆、膝、足裏のまめ、股ずれなど痛んできてたと思います。

    時間もおしてきましたので、法楽をせず、お参りだけで通過した所もありました。

    「今日は何時になろうとも、目的地の富士吉田まで歩き続けるしかないね」と

    言ってると、都留市の西桂付近でまさかの雨。それも結構な降りでした。

    火照った足袋の中には、気持ちの良い雨でしたが、カッパを着ると蒸し暑いし

    とで有難いような有難くないような雨でした。

    雨が上がった頃には、一行は富士吉田市に入っていました。民家の表札や

    電柱の看板に富士吉田市○○と書いてあるのをみると、うれしくなりました。

    富士吉田に入ると富士山の麓ということもあってなだらかな坂道でした。

    最後の休憩場所では、富士山からの参加となるメンバーがお出迎えして

    くれました。ホッとするとともにあと一息がんばる気力をいただきました。

    小室浅間社に到着。列を整え、旗をたて法楽。そのまま市街を法螺貝を

    たてながら歩き本日の宿泊先である大国屋に到着となりました。

    若干の遅れはあったものの、無事2日目の練行を終えることができました。

    結局、歩いている間に富士山を拝むことが出来なかったのが残念でした。

    本日の歩数:52890歩  計93319歩

    次回「いざ富士山」へつづく

    

    

    

    

   

 

    

     




「霊峰富士第四箇度登拝修行」②


7月 13

7月3日(土)

薬王院から秋山村中央館へ

 

 

 

    本日よりいよいよ富士山へ向け出発です。

    早朝4時30分より本堂にてお勤めの後、浅間社にて法楽。

    御貫首をはじめ、山内の僧侶・職員に見送られての発足となりました。

    歩き初めて間もなく髙尾山山頂の大見晴らしにて富士山に向かって法楽,

    残念ながらそのお姿を拝むことは出来ませんでした。

    六根清浄の掛声とともに一丁平・城山と順調に過ぎて行きました。

    城山の休憩の折には、「六根清浄とは、お山を仏様とみなし、そこで、今まで

    自らの六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)で犯した罪を慚愧・懺悔し、呼吸や汗などを

    通して、清らかにする修行なんだよ、だから修行はお山を下りても続くんだよ」

    といったお話をいただき、ただ歩くだけではなく有意義な修行にしなければと

    思ったしだいです。

    木の根に気をつけながら進んだ山道も終わり、麓の善勝寺様の一室をかり

    朝食となりました。お腹がすくのも忘れて歩いていたようです。

    ここからは、アスファルトで舗装され、木陰のない道を歩きます。

    車の多い大通りはなるべくさけ、裏道を歩いての行程となりました。

    相模湖を渡り、日連神社をこえて行くと髙尾山の職員さんがご家族と共に

    待っていました。心温まるおもてなしと冷たいタオルでご接待いただきました。

    お蔭様で午後も頑張って歩こうと元気をいだだきました。

 

    午後はひたすらアスファルトの坂を上ったり、下ったりでした。歩けば歩く程、

    足袋の中の足は火照り、みるみる疲労がたまるのがわかりました。

    やっとの思いで、本日の宿泊先、中央館に到着。本日の目標である

    雛鶴神社までは、疲労と天候の悪化でたどり着けませんでしたが、なんとか

    無事に、初日の修行を終えることが出来ました。緊張の初日を終えた安堵感

    と明日以降の不安でいっぱいの夜となりました。

 

    本日の歩数:40429歩

    次回、「目指せ富士吉田」へつづく




「霊峰富士第四箇度登拝修行」


7月 10

2010年7月2日(金) 

 富士登拝修行前行

 

   

 

 

        翌日からの富士登拝に備え、修行者一行は、まず蛇滝へとむかいました。

    滝の迫力に驚きましたが、それ以上に諸先輩方の水行に圧倒されたので

    ありました。

    

    おそるおそる水行に参加させていただくと痛さ・冷たさなどは感じている余裕もなく

    ただ、ひたすら「南無 青龍大権現」とお唱えするのがやっとでした。

    滝から出た後の爽快感と充実感は翌日からの富士登拝への不安を吹き飛ばして

    くれました。

    続いて、不動院にて法楽後、一行は柴燈護摩を行う為に祈祷殿にむかいました。

 

 

    柴燈護摩の炎とけむりはとても高く舞い上がり、その熱気はこれからの修行の覚

    悟を試されているようでした。代参のお札のお加持を終えると自分達は皆様の代

    表として登拝へ行くのだと身が引き締まる思いでした。               

 

   

    いったん不動院で休憩の後、遠雷の中、高尾山中の金毘羅堂・神変堂・本堂等

    と法楽しながら本日の宿泊場所となる薬王院を目指しました。

    薬王院では、夕食をとりながら、明朝から共に歩くメンバーとの親睦を深めました。

 

   いよいよ明日から富士山へ向け出発です。

 

    

 

 

 

    




納札供養柴燈大護摩供


6月 20

2010年6月19日(土)

 

 

 

     梅雨の晴れ間に恵まれて、今年前半年の御納札の

 

   

    お焚き上げ供養が厳修されました。

 

 

 

 

    

    夏を迎える予行練習のような日差しが、高尾山商店街を

 

 

    練り歩く山伏を照りつける。

 

 

 

 

    感謝を込めてお焚き上げ、ご供養する御導師。

 

 

    

 

    柴燈大護摩供をもってお焚き上げ供養される古札。

 

    

 

    

    燃え上がる護摩壇を見守る御本尊飯縄大権現様の霊験に

 

 

    感謝する人々の姿も見られました。

 

    

 

 

 

    山麓別院不動院へ到着後法楽捧げ、 納札供養柴燈護摩供の

 

 

    無事終了を御本尊へご報告いたしました。

 

 

 

    人生の道しるべ

 

  

    思いやり 励ましの言葉は心温まる




石斛(せっこく)蘭の開花


6月 05

2010年6月5日(土)

 

 

 

 

 

    高尾山では、毎年この時期に 杉の木に着生した「石斛(せっこく)」という

 

 

    野生の蘭が花を咲かせます。

 

 

    とても高い位置にあり非常に珍しいものです。
  

    

    

 

 

    樹齢五百年を越す杉並木が涼しい日陰を作り、

 

 

    参道を往復する善男善女をゆったりと見守ってくれています。
  

 

 

 

 

    大杉の上を見上げると白く咲く花が見えます。

 

 

    肉眼では少々わかりづらいですが、是非、探して見てください。

 

 

 

 

    山門を通り、喫茶小坊「一福」の上にもせっこく蘭が

 

 

    綺麗に咲いています。

 

 

 

 

    せっこく蘭も大杉も、その与えられた生命を

 

 

    精いっぱい全うしています。

 

 

    人生の道しるべ

 

 

    多くの言葉より ひとつの実行が大事




飯縄様御縁日


5月 22

2010年5月21日(金)

 

 

 

    毎月21日は飯縄様の御縁日。9時より大本堂で神徳報謝百味飲食供が

 

    行われます。

 

    神徳報謝百味飲食供とは、當山御本尊飯縄大権現様の日々の御加護に

 

    感謝し、沢山のご供物を棒げて御本尊様威光倍増の為、御供養申し上げ

 

    る法要です。

 

 

 

 

     「大般若経」六百巻を転読する。    

 

    すべての苦厄を消しさって、内外の怨敵を退散させ、

 

    五穀豊穣や国家安寧を祈念します。

 

 

 

 

    縁日の由来は、中興の祖俊源大徳が飯縄大権現を感得された時に

 

    「吾は大聖不動明王の化身飯縄大権現である」とお告げがあり、

 

    さっそくその尊像を刻ませた。

 

    その刻ませた場所が現在の炊谷であるお姿が4月21日に

 

    出来あがったので記念にこの日を例祭日としたと伝えられています。

 

 

 

   

     大山御貫首御導師の許勤修され、法要を終了しました。

 

     毎月21日午前9時勤修  御志納金 一口3,000円以上

 

 

 

    人生の道しるべ

 

    物事を狭く考えず 人生を大らかに

    




ご予約なしで味わえる精進料理


5月 21

2010年5月19日(水)

 

 

 

 

    髙尾山の大本坊でお楽しみいただけます精進料理を、

 

    5月28日までの平日に限りご予約なしでご案内します。

 

    たまにはゆっくりと静かな空間の中でご賞味下さい。

    

 

 

    豊かな自然にかこまれた境内の大本坊。

 

 

 

 

    大本坊入口の案内所、天狗の面がお出迎え。

 

 

 

 

    あおば膳の会場となる食事席は、大本坊の2階にあり桜と八王子の版画が

 

    展示されています。

 

 

 

    写真:あおば膳

    料金:1,500円(税込み)

 

    ご好評のあおば膳。来山者が多い日にはお断りすることも

 

    ございますので、事前にお電話の上ご来山下さい。

 

 

 

    人生の道しるべ

 

    人の道は心にあり 心は行いにあり

   




高尾山のおみやげ


5月 21

2010年5月19日(水)

 

 

 

 

    薬王院の山門を抜けるとすぐにある喫茶小坊「一福」。

 

    この日、フジTV「もしもツアーズ」の撮影が行われました。

 

 

 

    一福では登山の疲れを癒す、ひと休みにぴったりなメニューをご用意して

 

    お待ちしております。

 

 

 

    境内広場に集まるタレントさんとスタッフさん。周囲にはたくさんの人が

 

    集まっていました。  ー放送は5月29日(土)予定です。ー

 

 

 

    今回、取材された一福の「力ーちからー団子」。とても小さな団子は

 

    一口サイズで1本100円(税込み)でお楽しみいただけます。

 

 

 

    同じく、おみやげ売場で販売されている「開運ひっぱり蛸せんべい」も

 

    取材されました。濃厚な味と強い粘り気で人気です。

 

 

 

    ご来山の際は、是非お立ち寄り下さい。

 

 

 

    人生の道しるべ

 

 

    長所を見つけて それを伸ばす




駒ヶ根分霊院祭


5月 07

2010年5月3日(月) 憲法記念日

 

 

 

    駒ヶ根分霊院の記

 

     高尾山が分霊院として発足したのが昭和32年春。

 

    当時地下足袋姿で折草山へ幾度となく足を入れ、無から有を生み出す

 

    苦労の結果、落慶開眼供養も無事に勤めたとのことです。

 

 

 

    時偶々昭和36年夏、当地を襲った集中豪雨は一瞬のうちに総てを

 

    持ち去り無惨な姿となった。その時大勢の心に浮かんだのは、あの

 

    尊いお姿の飯縄大権現様であったと記されております。(高尾山報より)

 

 

 

    当時、分霊院があった場所には今も石碑が残っていました。

 

    「折草山高尾山分霊院 山本秀順前貫首書)

 

  

 

    長野県駒ヶ根市に在る現在の分霊院。毎年、5月3日の日に

 

    大山貫首御導師の許、護摩が厳修され沢山の方々にご参加

 

    いただいております。

 

 

 

    分霊院祭にあわせ「高尾山ごりやく市」が開催されています。

 

    開催式典の中で、記念の桜の苗木を植える大山御貫首とミス桜女王。

 

 

 

    分霊院の御堂で護摩を焚き、地域の皆様といっしょにお祈りします。

 

 

 

    「ごりやく市」では獅子舞などイベントが開催されています。

 

 

 

    分霊院前には地域の皆様を中心に店舗が連なる。高尾山薬王院からも

 

 

    お土産品を持って出店させていただいております。

 

 

    これからも、高尾山の分霊院祭が盛大に執り行われる様、心よりご祈念

 

 

    申し上げます。

 

 

 

    人生の道しるべ

 

    何かを捨てなければ 決断はできない