高尾山ブログ 天狗のひとり言


すす払い


6月 30

630日(火)

この日、大本堂の「すす払い」が行われました。

薬王院では大本堂において毎日5回御護摩が奉修されています。

皆様の願いが御本尊様に届くよう護摩壇に火を焚いて御祈祷する

のですが、その際に発生する「すす」も回数を重ねると相当の量

となります。

そこで年2回、この「すす」を払い落として大本堂をきれいに掃除

するのが習わしとなっております。

炎は天高く昇ってゆきますので、屋根裏に「すす」は多く溜まります。

まずは45人が屋根裏の「すす」を下に落とし、それから大勢で

お堂内の護摩壇の周りや柱をはたきなどで払います。手の届かない

梁などは笹竹を使って落とします。

まさに昔ながらの方法です。きっと何百年も前の先人たちも同じ

ように頑張っていたのだなぁと思いを馳せる事ができるのもお寺の

仕事の醍醐味です。

天狗の落とし文

おごらず へつらわず 仲よく