2011年4月17日(日)
雲を溶かしたようなうすい水色の空が一面に広がっています。
手を伸ばせば今にも届きそうです。散る桜も残る桜もこれから花
を咲かせようとしている桜も濃淡様々な彩りをみせてくれます。
目を移せば、芽吹きはじめた新緑がやわらかにお山を包み込む
ようです。パステル色にお山を染める暖かな日差しは、希望の
光のようです。
子供はまさに希望の光です。この先、五年、十年とかかるか
もしれない、被災地の復興や原発の問題にこころが痛みますが、
子供たちに素晴らしい日本、素敵な日本人の心を伝える為にも、
今、私達は一丸となって行動するべきではないでしょうか。
がんばっている被災地の方にがんばれと言うのは失礼なので
はないかと思います。まずは被災地の復興を少しだけでも祈願
しましょう。祈ることで私達のこころが少し変わるかもしれません。
こころが変われば、行動が変わるでしょう。それこそが復興への
力となるのではないかと思います。
復興とは3月11日以前と同じような状態に戻すことではなく
(戻すことは出来ないとおもいますが)、3月11日以前より、より良
い社会にすることだと思います。清らかで豊かな心を育てるべく
種を蒔く、そんな思いで復興祈願の春季大祭を執り行う事となり
ました。
待機場所としてお借りしていた、十一丁目茶屋さんの法楽を
終えるとパレードの出発です。
先頭旗に続き、浅川中学のブラスバンド、山伏、式衆、御貫首・
姉妹都市である苫小牧市風の会の皆様、ボーイ・ガールスカウト、
消防記念会、原獅子舞保存会、お稚児さん、御詠歌講の皆様、
高尾山慶賛会のお侍さんの順に進みます。お稚児さんの付添
の方を含めれば、400名以上の長い列が薬王院の御本堂を
目指します。
仏舎利塔では、お稚児さんが花御堂のお釈迦様に甘茶を灌ぎ
ます。境内からは、絹太鼓保存会の皆様の演奏が聞こえてき
ます。
お稚児さん達が境内に着く頃、護摩受付所の前の広場では、
消防記念会の方による勇壮なはしごのりが始まりました。
一方、御本堂の前では、原獅子舞保存会の皆様による舞が
披露されました。
御本堂に到着したお稚児さんは、洒水加持を受け、僧侶から
御守りが授与されました。
12:30より御本堂内では、特別開帳大護摩供が奉修され、
また、有喜苑内の柴燈護摩道場では山伏により柴燈護摩が
厳修され、皆様の諸願の成就と被災地の早期復興・国土の
安穏が祈願されました。
4月をすぎて、高尾のお山も子供の微笑みのようなやわら
かな季節となりました。 花も虫も鳥も見かける機会が増えてきました。どうぞ、御来山ください。
人生の道しるべ
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一生に一度の出会い めぐりあう
めぐりあう縁(えん)の不思議さ 尊(とうと)さ