2011年7月5日(火)
夜半の嵐も明け方にはおさまり、御本堂での勤行を終える頃には、
太陽も顔をのぞかせていました。昨年は見送られる立場でしたが
今年は見送る側、あれから、はや1年が経ちました・・・
今年で5回目となる、髙尾山修験道による富士登拝修行、今朝が
その初日です。昨日、前行として滝行や柴燈護摩に参加した修行
者約20名、昨夜は薬王院に参篭。
早朝4:00起床、御本堂でのお勤めの後、奥の院にある浅間社
にて発足式を行いました。清々しい空気の中、御貫首により富士
登拝修行の願文が読み上げられ、参加者と見送りの僧侶の読経
の声が響き渡りました。
御貫首から励ましの言葉と9日に北口本宮富士浅間神社で行わ
れる復興合同祈願祭の場での無事再会の約束、また復興の大
義をしっかり背負って歩くようにとのお話がありました。
道中の先達からは、御貫首から先達の証である梵天を授けられ
ると、参加者を代表して、見送りへの感謝と修行への決意が述
べられました。
全員集合で記念写真を撮影後、午前5:30、一行は5日間の
富士登拝修行に出発いたしました。初参加の人は緊張気味の
表情、経験者は頼もしい顔つきでした。
本日の行程は、予定通りなら薬王院から上野原市の秋山まで
の約30km。昨年に比べると今年は、朝夕の天気が不安定な
のと気温が高いので、大変かもしれません。道中みかけたら
声援をお願いいたします。
今、この文章を打っている14:00現在、神奈川カントリー付近を
歩いているでしょうか。アスファルト道の洗礼を受けているころ
でしょう。
5日後に、日焼けして、髭面の顔で帰ってくるのを楽しみにし
ております。どうぞ、よい修行を!
なお、上記の通り、7月9日(土)に、北口本宮富士浅間神社
におきまして、髙尾山富士登拝組と髙尾山大山参拝組と合
流しまして、北口本宮富士浅間神社様と合同で復興祈願祭
を執り行います。
天狗の落とし文