第五箇度富士登拝修行 その②

2011年7月5日(火)~7月6日(水)

 

 

 

 

     薬王院~富士吉田市大国屋まで

      朝4:00起床。日の出前の薄暗い中でのお勤めでした。

     御貫首御導師の御護摩は、初体験でしたが、ロウソクの灯りと

     僧侶の読経と太鼓の音は、えもいわれぬ雰囲気があり、御本尊

     飯縄大権現様を強く感じました。

     奥の院の裏にある浅間社にて発足式を行い、道中の先達が御貫

     首から梵天袈裟を預かり、いざ出発。

      熱く硬いアスファルトに慣れてきた頃に昼食。上野原にお住まい

     の職員さんから、沢山のおにぎりとお漬物をご接待頂きました。

     この日は日差しが強く、道中、沢山の汗をかいていたので、お塩

     の効いたおにぎりとお漬物は、身体が欲していたらしく、最高に美

     味しかったです。朝早くから作って頂いたと思うと感謝の気持ちで

     一杯になりました。出発の際、挨拶がわりに交わした、がっちりと

     した握手は一生忘れないです。

     道々のお寺や神社に法楽をしながら本日の宿である中央館に到着。

     夕食では食べきれないほどの食事を頂き、また近くの温泉にも入る

     ことができ、精神的にも肉体的にもリフレッシュする事ができました。

      二日目、まずは雛鶴神社を目指します。雛鶴神社からは、山道を

     歩くことになりました。途中、一人ずつしか渡れない程の丸太橋や

     急勾配の坂があり、撮影係でもあったので、良い撮影ポイントだと

     思い、夢中でシャッターをパシャリ。

     都留付近では、市街地を歩くため、下校中の小学生や道行く人に

     声を掛けられました。「頑張って」と言われると、給水ポイントのごと

     く体力が回復しました。

      富士吉田市に入り、富士山に近づくと、なだらかな登り坂が続き

     ます。

     小室浅間社から二日目の宿の大国屋までの道のりで、高尾山

     修験道の旗を持つように言われました。突然のことで、驚きと共に

     緊張感と責任と本当に自分が持ってよいのかという思いが合わさ

     ったような気持ちになりました。しかし、旗を託された以上この役目

     を全うしようと強く思いました。大きな失敗もなく大黒屋に到着。

     夕食のメニューで私の好物がでてきて、ここまで頑張ったご褒美だ

     と思いました。

 

    天狗の落とし文

 

    短気は失敗のもと