火渡り祭

     3月11日(日)

 

 

 

 

     お山を包む空気が柔らかくなってきました。まるでお山が

     微笑んでいるようです。

     髙尾山に春を呼ぶ、火渡り祭が古式にのっとり厳修され

     ました。

     心配された雨もあがり、儀式の始る13時頃には麗らかな

     お天気となりました。

     大導師である御貫首の入場と共に、火渡り祭の始まり

     です。

     高尾山の山伏による儀式が、厳かに進められます。

     火切加持

     床堅

     神斧

     宝剣

     宝弓

     願文

     閼伽

     点火

     梵天加持

    燃え上がる炎、外し忘れた時計の金具でやけどしそうなります

     炎に向かいながら、渡火の道を作ります

     寺宝の刀を手にする御貫首

     皆様が納めた撫で木を投入します

     湯加持

     火生三昧表白

     清浄祓い      

     火生三昧

     御信徒火渡り

     前日のTV放送の影響もあってか、多くの御信徒が火渡り

     の修行に参加されました。

     最後の御信徒が渡火を終えた頃には、16時頃となってお

     りました。

     加えて、本日は3月11日ということもあり、東日本大震災

     からちょうど、1年となります。火渡りの修行と合わせて

     多くの方が、殉難者の冥福を祈り、被災地の復興と国土

     の安穏を願う一日となりました。

     自ら省みて、この1年にどんな意味があったのでしょうか。

     前に「心が変われば、行動が変わる」と書きました。

     この1年、何が出来たでしょうか。

     すこしは強くなれたでしょうか。

     すこしは優しくなれたでしょうか。

         天狗の落とし文

            心は やわらかく 柔軟に