7月20日(土) 一日目
善勝寺に着く頃には、自分を支える足腰の不安は消えていた。
高尾山上発足式から一丁平~城山と歩き、思った以上に快調
な自分の足に少し自信が出てきた。練習の成果か。イケそうな
予感。
雲が太陽を遮る、歩くにはもってこいの天気。
柔らかな山道から硬いアスファルトに変わり、歩いて富士山まで
行くということが現実味を帯びる。いや現実だ。
上がったり下がったりの片田舎の道。
世間は夏休み。雲っていようが暑いものは暑い。
滴る汗が目に染みる。
サポートカーによる補給が有り難い。
今までの人生でこんなに長距離を歩いたことはない。
歩けた自分に驚いた。
温泉につかりながらそんな事を思ったが、今は疲れを取るのが
優先。
また明日も歩くのだから
天狗の落とし文
力強く 生きる
。