7月21日(日) 二日目
雛鶴神社の森の中を歩く私の前に現れたのは、なんとも心細い
木の橋だった。
一人また一人と順調に渡る中、橋が真っ二つに折れる光景が
脳裏をかすめる。
そんなコントみたいなことある訳がないと思いつつも、一歩一歩
と進むたびギシギシと音を立て軋む橋。
大きな体のわりに、小心な自分が情けない。
森を抜けるとまた、アスファルト道。土の気持ちよさを実感した。
照りつける日差しに、笠が欠かせない。もちろん日焼け止めも。
富士吉田に入り、もう少し・もう少しと自分に言い聞かせる。
夕刻が近づくにつれ、疲労度もピークに。
小室浅間神社からは旗を掲げながら歩く。
足の疲れと腕の疲れ。残るは気力のみ。
宿泊先の大国屋さんが見えてきた。
<早く休みたい!>こんなにも・こんなにも強く思ったのは、初めて。
明日からの富士登山が不安になった。