富士登拝徒歩練行

9月2日(水)

世界遺産にも登録され、ますます注目を集めている富士山。八百万の神々が

集うと云われ、「霊峰富士」として昔から崇拝されてきました。髙尾山への信仰

が篤かった戦国時代の武将・北条氏康は富士山の信仰者でもあり、境内の一番

高い場所に浅間社を奉安したとの記述が古文書「北条記」に見られます。

それ以降髙尾山と富士山との関係は深く、現在髙尾山ではこの浅間社から

富士山頂を目指して歩く「富士登拝徒歩練行」が修験道の山伏によって毎年

行われています。

9回目となる今年は8月22日から26日の5日間で執り行われました。

初日は気温が高くその後は悪天候と、修行者にとっては大変過酷な状況でしたが、

怪我人や急病人もなく全員無事最終日に戻って来る事ができました。

この徒歩練行に参加している修行者は、参加したくても出来ない方や修行者の

無事を祈る方などの様々な「思い」も背負って富士山を目指します。その「思い」

を代参札に託し、お申込みされた御信徒様のご芳名を富士山頂で読み上げ本年

一年の諸縁吉祥・諸願円満をご祈念致します。

富士登拝代参札のお申し込みは一年中受け付けておりますのでご希望の方は

お気軽に薬王院までご連絡下さい。

天狗の落とし文

努力なくして善い結果など得られない