高尾山ブログ 天狗のひとり言


涅槃会・二の午


2月 16

     2月15日(水)

 

 

 

 

     2月15日は二の午にあたります。山麓不動院前のお稲荷さん

     正一位稲荷大明神の法要が執り行われました。

     麓の商店会の皆様や町内の方々にお集まり頂き、家内安全

     ・商売繁盛・町内の安全等が祈願されました。

     南浅川にある菊一の滝に場所を移して、吉高稲荷大明神の

     法要も執り行われ、足元の悪い中、こちらも地元の方々にお

     集まり頂きました。

     山上では、9:30護摩後に、仏舎利塔と書院にて、涅槃会の

     法要が御貫首御導師の許で執り行われました。

     また、11:00護摩後には御本社脇の福徳稲荷祭も執り行

     われました。

     前日の予報では、気温が上がるとの事でしたが、北風の冷

     たい1日となりました。

     なんだか、暖かいトロロそばと濃い味のおいなりさんが無性

     に食べたくなりました。

 

     天狗の落とし文

                 我を 張りすぎない




高尾山を学ぶ会


2月 11

     2月9日(木)

 

 

 

 

     小学生の頃、「如月」を憶えるのに、「着、更に着」と語呂合わせ

     を習ったのに、どういう訳か勘違いして「重ね着」と憶えていた子

     がいたのを思い出すような寒さが続いております。

     本日の高尾山を学ぶ会は、写経・精進料理・声明を体験して頂

     く会となりました。

     今回も約80名の方にご参加頂き、前回抽選にもれて今回やっ

     と来られましたとい方もいらっしゃいました。

     学ぶ会は写経から始りました。僧侶から写経の作法を学び、

     般若心経を熱心に写しました。白檀の甘い香りのするなか、

     静謐が保たれた空間で、心を落ち着かせ、集中した時間を過ご

     せたのではないかと思います。

     写経を終えると、ちょうどお昼の時間となりました。僧侶と共に

     「食事の偈」を唱え、「いただきます」の声を揃えて食事の開始

     となりました。

     食事中でしたが、お耳だけ拝借して、料理長より料理の説明

     があり、皆さん関心か歓心か感心の声が上がっていました。

     チョコレート豆乳ムースはバレンタインデーが近いので、オス

     スメかもしれません。

     食事後はご本堂に移動し、御護摩修行に参加、先ほど一生

     懸命写した般若心経を御本尊様の御宝前に納めました。

     広間の照明を落とし、ろうそくの明かりが揺らめく中、声明は

     始りました。声明はお経に節をつけたものですが、それぞれ

     のお寺によって若干の違いがあるそうです。5人の僧侶によ

     る唄声は大変迫力のあるものでした。

     声明の後は、法話と質疑応答の時間が設けられました。

     当山修験・法務の両部長を相手に、さすがに参加者の皆

     さんも最初は緊張気味でしたが、修行のこと・法事のこと

     なんでも聞いて下さいとの言葉に、最後は時間オーバー

     するくらい有意義な時間となりました。普段あまり聞けない

     ような裏話的な話もあったようですが、ここでは差し控えた

     いと思います(笑)

         天狗の落とし文

             怒らずに 穏やかに




節分・墓参・そばキャン


2月 05

     2月3・4日(金・土)

 

 

 

 

     最強寒波到来との事で、高尾山も急激に冷え込み、-六℃

     まで気温が下がった日もありました。1月末の雪で節分会も

     どうなることかと心配しましたが、必死の除雪作業で参道は

     なんとかキレイになりました。屋根の上に残る雪の雫が氷柱

     となって日に日に長さを増して行きました。

     節分前夜の星空はとてもあざやかで、明日のお天気を予感

     させます。

     当日の天気は晴れ、ただ、北風がしびれます。

     早朝5時から計7回の豆撒きが行われ、600名を超える

     歳男・歳女・人気者の皆さんが盛大に福豆を撒き、大勢の

     参拝者の方々が福を頂こうと本堂前にぎっしりと集まりま

      した。

     福とか運とか知恵と言われるものは、お裾分けが出来る

     ものです。福豆を頂いた方は、持ち帰ってご家族にも分け

     て下さい。狭い範囲でもみんながやれば、自然と福が広

     がり、欲張りの鬼はいなくなるでしょう。そんな事を考える

     節分会となりました。

     明けて4日は、先代の御貫首山本秀順大和上の命日に

     あたり、先住墓地へお墓参りに行きました。

     12月の十七回忌法要から早いもので2ヶ月が過ぎようと

     しております。あの日は、小雪の舞う肌寒い日でしたが、

     立春と言う事もあり、空気もやわらいで、日差しの暖かな

     1日となりました。

     午後からは、高尾山冬そばキャンペーンの一環で献上の

     そば行列がありました。京王線はこの日のために臨時列

     車「冬そば号」が運行され、境内では、そば打ちの実演が

     行われ、打ちたてのそばが御輿に乗せられ、御本尊様の

     御宝前に献上されました。

     おそばは、「挽きたて・打ちたて・茹でたて」の3たてが美

     味しいそうです。ようするに出来たてが一番とのことです。

     余談ですが、蕎麦湯を飲んだらとっとと帰るのが江戸っ子

     の粋だそうです。

     高尾山冬そばキャンペーンは3月31日まで行われます。

     まだまだ、寒い日が続きますが、お山を歩いて、美味しい

     お蕎麦を食べて、身も心も温まりにお越し頂けたらと思い

     ます。

        天狗の落とし文

              明るい顔の もてなしを




成人の日


1月 10

     1月9日(祝)

 

 

 

 

     三連休、引き続きお天気も良く、臨時列車やバスツアーなど

     で大勢の方に御来山頂ました。

     初詣の御信徒さんの中に少しずつ、リュックを背負ったハイカ

     ーの方もチラホラと見かけるようにもなりました。三が日の混

     雑を避けた、家族連れも多いようです。

     そんな中、毎年、ごく僅かではありますが、晴れ着姿の新成

     人がお見えになります。なにも着物でお山までとも思います

     が、初々しい新成人の方を見ると、自分の二十歳の頃が思

     い出されます。当時、聞いた話で、「孔子は論語の中で、十

     五で学を志して、三十で自立するまでの間のことを細かくは

     説かれていないが、二十代は、知識と経験とお金を蓄える

     時期だよと、そして、学ぶべきは人生だよ」と言われたのが

     印象的で、未だ憶えているものです。ただ、誰から聞いたの

     かは忘れてしまったのですが・・・ゴメンナサイ。大事なのは

     誰に言われたかではなくて、何を言われたかということで御

     容赦を。

     さて、新成人の皆さんは、これから更に世界が広がると思い

     ます。素敵な人、素敵な言葉にたくさん出会えるといいです

     ね。

     天狗の落とし文

             あと戻り 出来ません 人生は




初甲子大黒天祭


1月 05

     1月4日(水)

 

 

 

 

     雲ひとつない青空の下、ご本社横の大黒天碑にて、

     大黒天祭が執り行われました。毎年、初甲子の日が

     大黒天祭になりますが、今年は4日と早くなりました。

     毎年、初甲子に合わせて、ご商売をなさっている方々

     が、ご自宅から護摩修行の際に使用するクコの枝など

     を納めに、朝早くからお越しになります。

     11:30頃から御貫首御導師のもと、ご祈祷が執り行

     われました。

     資本金を受けていかれた方々は、それを元手にご家業

     ・ご商売にご精進頂き、たくさん増やして頂きたいと思

     います。

     13:30からは、能楽師・観世流シテ方山中迓晶さんの

     奉納の舞がご本社にて行われ、道行く人たちも足を止

     めて観賞していました。

     部分部分でしたが「鶴亀」などお正月にぴったりの演目

     でした。

     天狗の落とし文

        おじぎは 敬意や 感謝の 気持ちをつたえる




3日の日の出・人出


1月 03

     1月3日(火)

 

 

 

 

     三が日の中では、今朝の日の出が一番良かったように

     思われます。

     境内から7時ちょうどに撮った写真です。

     11時のお護摩の時の本堂の様子です。

     今年は、比較的暖かく、日差しが心地よいので、

     日向にいるとほっこりします。

     初詣がまだの方は、是非、高尾山へ御来山下さい。

     天狗の落とし文

          何も生まれてこない 愚痴 文句

     




迎光祭


1月 01

     平成24年1月1日(祝)②

 

 

 

 

     大晦日から比較的暖かかった為、いや、冷え込まなかった為、

     雲がなかなか動きません。東の空に低くかかった雲に隠れて

     しまった、太陽が顔をちらりと覗かせたのが朝7時を過ぎてか

     らでした。

     早朝5時を過ぎたころには、山頂への規制のアナウンスが入

     っておりましたが、迎光祭自体は予定通り、当山執事御導師

     のもと執り行われました。

     山頂に山伏の法螺貝の音が響き渡り、世界平和・万民豊楽

     が祈念されました。

     引き続き、山頂の茶店屋さんのご祈祷も行われ、家内安全

     ・商売繁盛が祈願されました。

     夜明け前の吸い込まれるような寒さから、雲に隠れている

     とはいえ、お日様の優しい暖かさを感じるひと時となりまし

     た。

     天狗の落とし文

           苦しさもある 楽しさもある 世




平成24年新春特別開帳大護摩供厳修


1月 01

     平成24年1月1日(祝)

     午前零時ちょうど、除夜の鐘が鳴るのと同時に、御貫首に

     より、護摩の火が点火され、本年一番最初の護摩が厳修

     されました。

     本堂の中は溢れんばかりの御信徒の皆様。熱心にそれ

     ぞれのお願いを、僧侶の熱祷ともに御本尊様に託されまし

     た。

     本堂の前には、初詣に来られた方の行列が出来ており、

     こちらの皆様も様々なお願いごとをされたと思います。

     新年にあたり、皆様はどんなお願い、または、決意をな

     さいますか?

     引き続き、この後も、迎光祭の模様もお伝えしたいと思

     ます。

     本年が皆様にとって、幸多き年でありますように!皆様

     の願いごとが叶えられますように!

     天狗の落とし文

     人生にも仕事にも 計画を立て その成功に

                         向かって 努力する

     




納札・星供・ダイヤモンド富士・お餅つき


12月 25

     12月25日(日)

 

 

 

 

     「もういくつ寝るとお正月~」と言う事で、今年の日めくりも

     残すところあと僅かとなりました。

     19日(月)には山麓の祈祷殿にて、納札の柴燈護摩が厳

     修され、皆様がお納めになった古いお札をお焚き上げい

     たしました。

     21日(水)には大北斗祈祷会が開白され、冬至にあたる

     22日(木)の早朝に結願となりました。

     星供曼陀羅を御本尊として、御信徒の皆様の無事息災

     を祈り、悪事・災難から逃れることを星に願いました。

     23日(祝)は夕方、高尾山山頂にダイヤモンド富士を見

     に出かけました。冬至の前後に山頂から富士山を望む

     と、夕日が富士山の真上から沈む様子がダイヤモンドの

     指輪の様に美しく見えます。残念ながらこの日は、いい

     男を前に、富士山が恥ずかしがって雲に隠れてしまって

     いました。秋もでしたが、個人的に、なかなか富士山を

     拝めませんでした。

     本日25日(日)は、お餅つきです。餅は餅屋ということで

     山麓有喜堂の社長にお手伝いいただき、朝から150kg

     のもち米を蒸しました。いい匂いが漂ってきて、いよいよ

     お正月を迎える気分になります。

     餅は山内の各所にお供えするため約90組つくりました。

     御貫首がついた、出来立てのお餅は、大根おろし・納豆

     きなこと絡めて職員で頂きました。

 

    天狗の落とし文

           自分の道を まっすぐに




おみがき


12月 17

     12月16日(金)

 

 

 

 

     すす払いに続き、快いお天気のもと、おみがきが行われ

     ました。

     今年も大勢の方に御参加頂き、本堂や本社の仏具を丁

     寧に磨き上げました。

     昨年もピカピカに磨いたはずなのに、一年であっという間

     にくすんでしまいます。

     先日の高尾駅の天狗像の清掃の折、天狗像の制作者

     の先生が当時、先代の山本御前に聞いた話として「お

     みがきとは衆生のこころの垢を落とすことなんです」と仰

     っていたそうです。

     自ら省みて、はたして昨年の自分のこころより今の自分

     のこころはきれいになっているのでしょうか?

     年末になって、慌ててそんな事を考えているようでは、

     ダメですね・・・。

     しかし、今年はまだ、終わりではありません。まだ、

     あと2週間あります。

     19日(月)には、納札供養の柴燈護摩が21日から

     22日にかけては、星まつりの祈祷会もあります。

     あと少しの2011年をもう少し大切に過ごしましょう。

     天狗の落とし文

               日々に 悔いなく