高尾山ブログ 天狗のひとり言


聖天堂開扉法要


9月 13

9月13日(日)

不動明王。カルラ天。弁財天。ダキニ天。歓喜天。

薬王院の御本尊、飯縄大権現様は「五相合体」といって上に挙げた

五体の神様が合体したお姿をしています。

背中の火焔と右手に持つ剣は不動明王、くちばしのような口はカルラ天

など、それぞれの神様の特徴が見て取れるのですが、唯一歓喜天だけは

確認できません。歓喜天は秘仏であるため、表面ではなく内面-心として

宿っているのです。

大本堂右側の「聖天堂」に聖天様(歓喜天)が安置されており普段お堂の扉

は閉められているのですが、本日、年に二日間だけこの扉が開かれる「聖天堂

開扉法要」が執り行われました。

毎年9月の第二土・日曜日に行われている行事で、強大な聖天様のお力を

享受できるとあってわざわざこの日の為に来山される御信徒様もいらっしゃいます。

両日ともたくさんの方がお堂の前で手を合わせていらっしゃいました。

聖天堂の横ではモミジの葉がほんのり色づいていました。一頃の暑さもなくなり

秋の訪れを感じます。

天狗の落とし文

夢は自分を大きく育てる




仏舎利塔奉安懸仏総供養法要


9月 13

9月11日(金)

連日台風の影響からか雨天が続いていましたが、本日は久しぶりの晴天の中

御貫首御導師の許、懸仏総供養法要が執り行われました。

僧侶によるご法話を聴聞する御信徒の方々。

御納仏回向之証を祈祷する御貫首。

仏舎利塔内の壁面に奉安された結縁碑懸仏です。

この結縁碑懸仏とは、お釈迦様と御信徒の皆様との尊いご結縁のしるしとして、

霊名あるいは施主のご芳名を刻み、お釈迦様の聖骨と共に供養されるものであります。

お申込み受付をしてますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

又、高尾山では毎月8日10時頃より仏舎利塔内にて祈祷を行っています。

御信徒の皆様もお参り出来ますので、ぜひ御参加下さい。

天狗の落とし文

心ゆったりと




こどもやまぶし修行会


8月 13

8月2日(日)

本日、高尾山こどもやまぶし修行会が行われました。

前日には、火まつりが開催され、大忙しの山伏達です。

不動院を出発して、琵琶滝に到着。皆でお経を唱えました。

琵琶滝を流れる水は想像以上に冷たく大変でしたが、一人一人が頑張って行を終える事ができました。

疲労困憊の中、本堂に到着。ここでもお経を唱えました。

薬王院で昼食をとり、山伏の方々に念珠作りを教えてもらいました。

初めての念珠作りにみんな興味津々の表情を浮かべていました。

仏舎利塔にて、自分で作った念珠を柴燈護摩の炎で加持祈祷し、世界で一つの腕念珠が完成しました。

こちらは、仏舎利塔の裏手にあります苦抜け門です。去年の8月に開眼されました。

この門の間の道を通る時は、煩悩(わずらい、なやみ)を消すことを心に念じて歩かなければいけません。

参加してる子供たちには、まだ煩悩はないかもしれませんね。

そして、最後に終着地の不動院にて修了証を授与され、無事終了です。

暑い中での辛く厳しい修行でしたが、一人も諦めることなく終える事ができました。

この体験修行を今後の生活の糧にしていただければ幸いです。

長い一日でしたが、お疲れ様でした。

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幸せって楽をするだけではない




火のまつり


8月 13

8月1日(土)

暑い日が続く今日この頃ですが、八王子市民球場ではそんな暑さを、ものともしない山伏たちによる火渡りが行われました。

たくさんの方から書いていただきました「なで木」を、山伏達が炎に投げ入れ祈願致しました。

まだ火も赤々と残る道を修行を積んだ山伏達が、険しい形相で渡って行きます。

その後に続き、行事に参加したい方々もたくさん渡って行きました。

午後7時より打ち上げられた花火に夜空は彩られ、会場の大勢の方が歓声を上げていました。

今年もまだまだ暑い日が続いておりますが、くれぐれもご自愛ください。

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穏やかに過ごす日々であれ




写経大会


7月 29

7月26日(日)

第三十四回高尾山写経大会が有喜閣に於いて開催されました。

晴天のもと、130名以上の方が参加下さいました。

参加者は写経前、御貫首及び山内の僧侶と共に般若心経を読誦し、

一字一字丁寧に心を込めて写経されていました。

昼食の後、午後からは、金岡秀郎先生により、『供養とは何か』と

題した講演が行われ、エネルギッシュな金岡先生のお話を熱心に

聞き入っていました。

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困ったことから 逃げ出さない




すす払い


6月 30

630日(火)

この日、大本堂の「すす払い」が行われました。

薬王院では大本堂において毎日5回御護摩が奉修されています。

皆様の願いが御本尊様に届くよう護摩壇に火を焚いて御祈祷する

のですが、その際に発生する「すす」も回数を重ねると相当の量

となります。

そこで年2回、この「すす」を払い落として大本堂をきれいに掃除

するのが習わしとなっております。

炎は天高く昇ってゆきますので、屋根裏に「すす」は多く溜まります。

まずは45人が屋根裏の「すす」を下に落とし、それから大勢で

お堂内の護摩壇の周りや柱をはたきなどで払います。手の届かない

梁などは笹竹を使って落とします。

まさに昔ながらの方法です。きっと何百年も前の先人たちも同じ

ように頑張っていたのだなぁと思いを馳せる事ができるのもお寺の

仕事の醍醐味です。

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おごらず へつらわず 仲よく




髙尾山信徒峰中修行会


6月 27

6月6・7日(土・日)

六月も残すところ数日となりました。

雨が続く今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

毎年八月の四週目の土日に一泊二日で行われていました峰中修行会ですが、

今年より六月の開催となり、六月初めての修行会が六日、七日に執り行われました。

今回は80名以上の御信徒の方々が参加されました。

不動院にて説明会を行い、薬王院を目指して出発します。

回峰行、滝行を終えて、本堂前にてご法楽を行い。

講師によるご法話を聴聞致しました。

最後にこの修行会を締めくくる柴燈護摩が執り行われ無事終了致しました。

秋に行われます峰中修行会の日程も11月から、

今年より10月の開催になりますのでよろしくお願い致します。

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必ず出来ると思えば出来る




高尾山春季大祭


4月 22

4月19日(日)

山門のしだれ桜から八重桜へと花のバトンがタッチされ濃いピンク色の花が

咲き始めました。3月4月と土曜・日曜のどちらかのお天気がくずれる日が

多かったのですが、昨日今日の天気は久々のそろい踏み。

お天気に誘われ多くの方が高尾山に訪れるなか、春季大祭が執り行われ

ました。

ボーイスカウトの掲げる「高尾山秋季大祭」の旗を先頭にパレードが始まりました。

地元中学校のブラスバンドが華やかな雰囲気を盛り上げます。

姉妹都市である苫小牧市の苫小牧風の会の皆さん。

綺麗に着飾ったお稚児さん。元気いっぱい。

お侍姿の慶賛会の皆さん。お稚児さんの後ろを見守るように歩きます。

御詠歌講の皆さんは御詠歌を朗詠しながら練行。

仏舎利塔で法楽。お稚児さん達は花御堂のお釈迦様に甘茶をそそぎました。

四天王門の横では、絹太鼓保存会の皆さんの勇壮な太鼓の音が響きました。

八王子消防記念会の皆さん。華麗なはしご乗り。

本堂前では、原獅子舞保存会の皆さんによる舞が賑やかに披露されました。

パレードが到着本堂に到着すると、御貫首御導師のもと、特別開帳大護摩供が厳修されました。

仏舎利塔のある有喜苑では、高尾山の山伏により柴燈護摩供が厳修されました。

高尾山の木々も若葉がぐんぐんと芽吹き、子供たちの健やかな成長と重なります。

先日の嵐の後で、空気も清涼。山歩きがとても心地良いですよ。

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慢心は命とり




花まつり


4月 09

4月8日(水)

ここ最近は暖かい陽気に恵まれ、草花の開花に春の訪れを感じていましたが、

本日はこの時期にはめずらしく雪が舞う天候になりました。

そのような中、花まつり法要が執り行われました。

先日、冬物の衣類を収納したばかりだったのですが、さすがに今日の陽気では、

まだまだ使う機会がありそうですね。

寒暖差が激しい季節の変わり目ですので、皆様お身体を大切にお過ごしくださいませ。

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当たり前のことを 当たり前におこなう




火渡り祭


3月 12

3月8日(日)

朝からしとしと降り続く雨。天気予報を何度も確認し、風が雨雲を

運ぶように祈り、空を見上げては明るくなるのを願っていました。

不動院のある方角から、山伏が出立する法螺の合図が聞こえて来る

頃には、雨粒はほとんど気にならなくなっていました。

大導師の入場を皮切りに、各地で修行を重ねる先達方が続々と結界

へと導かれ、火渡り祭の儀式が古式に法り厳かに始まりました。

天地に響くような声で床堅の儀式が進む。

大木をなぎ倒すが如く、神斧が振るわれる。

心の迷い・煩悩を一刀両断。

四方・中央に流星の如く矢を放つ。

願文を奏上し、御壇木御志納者の芳名を読み上げる。

清浄無垢な閼伽水を供えたのち、いよいよ点火。

立ち上がる煙で、御信徒と梵天札をお加持する。

火の粉を飛ばしながら火柱は高く空へと向かう。

御信徒の願いが込められた撫で木を火中へ投ずる。

大釜内で沸騰した湯を巻き上げお加持をする。

火生三昧表白の後、火渡りに際し、魔を払う。

山伏に続き、御信徒も火渡りを行う。

すべての御信徒が無事に渡り終え、火渡り祭は魔事なく厳修されました。

火渡り祭は3月の第2日曜日に執り行われます。奇しくも東日本大震災発生の日の

近くとなります。震災から「もう4年」あるいは「まだ4年」様々ですが、個々の祈願とは

別に、会場全体に復興や鎮魂といった空気が自然と生まれるようになった気がしました。

天狗の落とし文

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