高尾山ブログ 天狗のひとり言


六根石柱開眼


4月 29

     4月27日(金)

 

 

 

     山内の17箇所に六根石柱が建立されました。

     半日かけて一基ずつ、17箇所の六根石柱の開眼の

     法要を行いました。

     ここで、細かい場所は申しませんが、山内の各所にありま

     すので、是非探しながら、歩いてみては如何でしょうか。

     昨年建立された、六根清浄石車と合わせて、18箇所の

     六根清浄の石車ができました。

     山内は、まさに六根清浄道場です。日常から離れ、新緑

     を眺め、鳥の声に耳を澄まし、水の温度に触れ、土の匂い

     を感じ、新鮮な空気を吸い込み、額に汗して、六根石をぐる

     ぐる回して、心身ともにリフレッシュして頂けたらと思います。

     ちなみに、18箇所の石車を6回ずつ回せば、108回転し

     ます。

     日頃の煩悩も取り除けるのではないでしょうか。

     天狗の落とし文

           今日の一日を 精一杯 生きる




春季大祭


4月 16

     4月15日(日)

 

 

 

     土曜日がお天気に恵まれないサイクルにはまっているのか、

     日曜日に行事のある時は、ハラハラが続いております。が、

     本日も気持ちの良いお天気となりました。

     二王門前の枝垂桜も春季大祭にあわせるかのように濃い

     ピンク色の花を咲かせ始めました。

     高尾山春季大祭と書かれた先頭旗が11時ちょうどに出発。

     地元浅川中学校のブラスバンド、山伏、僧侶、御貫首、苫小

     牧風の会、お稚児さん、八王子消防記念会、原獅子舞保存会、

     ボーイ・ガールスカウト、御詠歌講、慶賛会のお侍さんの順

     に列は進みます。

     途中、仏舎利塔にて法楽。お稚児さんは誕生仏に甘茶を灌ぎ

     ました。境内からは、奉納の絹太鼓の音が響いてきます。

     ご本堂までもうひとがんばりです。境内では八王子消防記念会

     の方々が奉納のはしごのりを披露し、ご本堂横では原獅子舞

     保存会の皆さんにより、奉納の舞が披露されました。

     お稚児さんは本堂前にて、僧侶から洒水加持を受け御守が

     授与されました。

     本堂内では、春季大祭特別開帳大護摩供が厳修され、有喜

     苑では柴燈護摩が厳修されました。

     高尾の桜も開花し、若葉も芽吹いてきました。お山の春の

     息吹を感じに来てみてはいかがでしょうか?

     天狗の落とし文

             融通の きく人に




若葉まつり・花まつり


4月 08

     4月7日(土)

 

 

 

 

     ケーブルカー清滝駅前広場の桜も開花し始めました。

     風はまだ冷たいですが、冬の風から春のやわらかな風に

     なってきました。

     今日から高尾山若葉まつりが開幕し、山麓不動院前の

     遥拝社において、来山者安全祈願祭が執り行われました。

     若葉まつりは、5月の27日(日)まで行われ、土日には様

     々なイベントが行われます。

     是非、御来山下さい。

     天狗の落とし文

                歩み寄り 助け合い

     4月8日(日)

     本日、4月8日はお釈迦様の誕生を祝う、花まつりです。

     仏舎利奉安にご縁のあるボーイスカウトの皆さんが見守

     る中、御貫首御導師のもと法要が執り行われました。

     法要後の法話では、「四苦八苦」…生老病死愛別離苦の

     話にふれていました。

     4月8日に4苦8苦はタイミングが良いと感心しつつも、

     「生老病死が思うようにならない苦しみであるのは、人間

     だけではなく、動物も昆虫も魚も一緒なんだよ、だから、

     生きとし生けるものに思いを馳せないといけないんだよ」

     という言葉は、集まった子供たちにも伝わったのではない

     かと思います。

     天狗の落とし文

                  愛和_仲よく




交通安全祈願


4月 05

     4月5日(木)        

 

 

     春の嵐を耐えた桜が柔らかな日差しを浴びて、蕾を

     ほころばせようとしています。

     ツバメもいそがしそうに巣作りをはじめました。

     本日、山麓の自動車祈祷殿にて、院内の自動車・

     バイクおよび、運転業務に携わる職員が、人車一体

     ・交通安全のご祈祷を受けました。

     無事故・無違反・安全運転を改めて胸に刻む一日と

     なりました。

        天狗の落とし文

               耳の痛いこと 言ってくれるのが 真の友




開瀑式


4月 03

     4月1日(日)

 

 

 

     春休み中の日曜日とあって、朝から家族連れや山ガールの姿

     をたくさん見かけました。

     圏央道の高尾山インターの開通の影響もあるのかもしれません。

     本日は、山麓で開瀑式が執り行われました。

     清滝・琵琶滝・蛇滝の順に滝開きの儀式が執り行われ、今年も

     御信徒の皆さんの修行が安全・無事に行われるように祈願され

     ました。

     東京も桜の開花宣言がされましたが、まだまだ、高尾近辺は梅

     が咲いています。

     桜はちょっと遅れているようですが、よく見れば、蕾もだいぶ膨ら

     んできました。遠目にも枝先がほんのり色づいているのが分かり

     ます。この週末には山麓の桜は開花しそうです。

     気が付けば、今年も春が始っています!

     天狗の落とし文

              持ちつ 持たれつ 人はみな




ヒット祈願


3月 22

     3月21日(水)

 

 

 

 

     飯縄様の御縁日である、本日21日。

     歌手の北山たけしさんが新曲のヒット祈願に御来山されました。

     12時30分の御護摩に参加後、本堂前にて、御貫首からヒット

     祈願のお札を受け取られ、奉納の歌として、新曲を披露されま

     した。

     新曲は「流星カシオペア」北へ向かうカシオペア号と男の悲哀

     を歌った曲でしたが、北の夜空に燦然と輝くカシオペア座の「W」

     ひっくり返せば山にも見える、北の空に山、北に山、、、北山は

     考えすぎでしょうか。

     本人も仰ってましたが、所謂、ど演歌ではなく、「北へ北へ北へ」

     のフレーズが耳に残るとても聞きやすい曲でした。

     北山たけしさんご本人も、肩の力が抜け、成熟してきたように

     見えましたが、どうでしょうか?

     是非、みなさんの耳で確かめてみて下さい。

     天狗の落とし文

               聴く耳を持つ




お彼岸


3月 20

     3月20日(祝)

 

 

 

 

     暑さ寒さも彼岸まで。高尾のお山も春らしくなって

     参りました。

     今日は、お彼岸のお中日です。御貫首をはじめ、

     山内の僧侶・職員で歴代住職の墓地へお墓参り

     にいきました。

     通勤の折、浄心門のあたりで鳥のさえずりが聞

     こえるようになりました。

     春暁、眠たい時期ではありますが、眠い目をこす

     って、春の息吹を感じに来てみては如何でしょう

     か?

     天狗の落とし文

      他人への善は めぐりめぐって 自分へかえる




火渡り祭


3月 13

     3月11日(日)

 

 

 

 

     お山を包む空気が柔らかくなってきました。まるでお山が

     微笑んでいるようです。

     髙尾山に春を呼ぶ、火渡り祭が古式にのっとり厳修され

     ました。

     心配された雨もあがり、儀式の始る13時頃には麗らかな

     お天気となりました。

     大導師である御貫首の入場と共に、火渡り祭の始まり

     です。

     高尾山の山伏による儀式が、厳かに進められます。

     火切加持

     床堅

     神斧

     宝剣

     宝弓

     願文

     閼伽

     点火

     梵天加持

    燃え上がる炎、外し忘れた時計の金具でやけどしそうなります

     炎に向かいながら、渡火の道を作ります

     寺宝の刀を手にする御貫首

     皆様が納めた撫で木を投入します

     湯加持

     火生三昧表白

     清浄祓い      

     火生三昧

     御信徒火渡り

     前日のTV放送の影響もあってか、多くの御信徒が火渡り

     の修行に参加されました。

     最後の御信徒が渡火を終えた頃には、16時頃となってお

     りました。

     加えて、本日は3月11日ということもあり、東日本大震災

     からちょうど、1年となります。火渡りの修行と合わせて

     多くの方が、殉難者の冥福を祈り、被災地の復興と国土

     の安穏を願う一日となりました。

     自ら省みて、この1年にどんな意味があったのでしょうか。

     前に「心が変われば、行動が変わる」と書きました。

     この1年、何が出来たでしょうか。

     すこしは強くなれたでしょうか。

     すこしは優しくなれたでしょうか。

         天狗の落とし文

            心は やわらかく 柔軟に

     




まるで雪国


2月 29

     2月29日(水)

 

 

 

     閏年、4年に一度の29日は大雪です。    

     恋しくて 恋しくて 泣きたくなる夜~

     今晩の当直の方、ご愁傷様です。。。8

     天狗の落とし文

         浅き積りで 深いのは 貪欲




希望の灯り 徒歩練行


2月 25

     平成24年2月23日(水)

 

 

 

 

     阪神・淡路大震災の復興のシンボルである「希望の灯り」を

     分燈して頂き、福島県のいわき市まで、徒歩で1ヶ月かけて

     運ぶ、真言宗智山派僧侶の御一行が本日、高尾山にお立ち

     寄りになり、薬王院にお泊まり頂きました。

     この時期の徒歩練行は、寒さで体の芯まで冷え切ってしまう

     ため、休憩をとることすら大変で、夏場の徒歩練行以上に過

     酷とのことでした。

     足下をみれば、朝から雨だったこともあり、山上へ着いた僧

     侶の皆さんの足袋は泥だらけとなっていました。

     雨にも風にも寒さにも負けず、多くの人の復興への願いを

     背に、一歩一歩進んでゆく凛々しい姿に、ただただ、頭の下

     がる思いで「ありがとうございます」の一言しか思い浮かび

     ませんでした。

     翌24日は春のような暖かな1日となりました。朝の勤行の

     後、御貫首をはじめ、山内僧侶に見送られて出発となりまし

     た。

     行程の3分の2まで来たとはいえ道のりはまだまだ続きま

     す。

     練行者の皆様の道中の御無事を心よりご祈念申し上げ

     ます。

               天狗の落とし文

            非難だけする人 人は遠のく