高尾山ブログ 天狗のひとり言


「霊峰富士第四箇度登拝修行」②


7月 13

7月3日(土)

薬王院から秋山村中央館へ

 

 

 

    本日よりいよいよ富士山へ向け出発です。

    早朝4時30分より本堂にてお勤めの後、浅間社にて法楽。

    御貫首をはじめ、山内の僧侶・職員に見送られての発足となりました。

    歩き初めて間もなく髙尾山山頂の大見晴らしにて富士山に向かって法楽,

    残念ながらそのお姿を拝むことは出来ませんでした。

    六根清浄の掛声とともに一丁平・城山と順調に過ぎて行きました。

    城山の休憩の折には、「六根清浄とは、お山を仏様とみなし、そこで、今まで

    自らの六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)で犯した罪を慚愧・懺悔し、呼吸や汗などを

    通して、清らかにする修行なんだよ、だから修行はお山を下りても続くんだよ」

    といったお話をいただき、ただ歩くだけではなく有意義な修行にしなければと

    思ったしだいです。

    木の根に気をつけながら進んだ山道も終わり、麓の善勝寺様の一室をかり

    朝食となりました。お腹がすくのも忘れて歩いていたようです。

    ここからは、アスファルトで舗装され、木陰のない道を歩きます。

    車の多い大通りはなるべくさけ、裏道を歩いての行程となりました。

    相模湖を渡り、日連神社をこえて行くと髙尾山の職員さんがご家族と共に

    待っていました。心温まるおもてなしと冷たいタオルでご接待いただきました。

    お蔭様で午後も頑張って歩こうと元気をいだだきました。

 

    午後はひたすらアスファルトの坂を上ったり、下ったりでした。歩けば歩く程、

    足袋の中の足は火照り、みるみる疲労がたまるのがわかりました。

    やっとの思いで、本日の宿泊先、中央館に到着。本日の目標である

    雛鶴神社までは、疲労と天候の悪化でたどり着けませんでしたが、なんとか

    無事に、初日の修行を終えることが出来ました。緊張の初日を終えた安堵感

    と明日以降の不安でいっぱいの夜となりました。

 

    本日の歩数:40429歩

    次回、「目指せ富士吉田」へつづく