高尾山ブログ 天狗のひとり言


「霊峰富士第四箇度登拝修行」③


7月 19

7月4日(土)

「目指せ富士吉田」

秋山村から富士吉田 大国屋まで

 

 

 

 

    今日は、昨日の遅れを取り戻すべく予定より一時間早めの出立となりました。

    お世話になった中央館の方にお礼のご挨拶と法楽。

    早朝の練行は暑さもあまり感じられず快適なもので、秋山郵便局付近での朝食

    の時間まであっというまでした。

    だんだん気温も上がってきて、むし暑さを感じはじめたころ、雛鶴神社に到着。

    雛鶴神社で法楽・回向後、車の往来の多い道を避け、山道に入りました。

    うっそうとした木々に囲まれ、草をかき分け、苔で滑る丸太橋を渡って歩いた

    道はまるで、昔にタイムスリップした様な感覚を覚えました(昔を知りませんが…)

    再び、国道に戻り、新雛鶴トンネルを通過。トンネルの中は思ったよりも暗くて、

    あまりの暗さに目の前を歩く人が本当に頼りとなりました。トンネル内から響く

    法螺貝と六根清浄の掛け声、そして薄暗い中に白装束の山伏達、車で通り掛か

    った方はさぞ驚かれたことと思います。

    トンネルを抜けた先ではリニアモーターカーの線路が一直線に伸びていました。

    リニアモーターカーが完成すれば、我々が今、歩いている道のりなんて、ほんの

    何十分で移動してしまうんだろうと虚しくなりました。便利になって、時間を節約

    出来る事で、逆に、沿道の人たちに声を掛けてもらったり、食事をご馳走になっ

    たり、同じ目的を持った仲間(と言うとおこがましいのですが…)とのふれあい

    など心の温まる出来事は失われてしまうのだと思います。

    都留市内に入り石船神社で法楽後休憩。いよいよ暑さも本番となってきました。

    都留市内は高速の高架下を歩き、I.Cの先にある高尾神社で法楽後昼食とな

    りました。汗をかいているためか、お味噌汁がやたら美味しかったです。

    この頃には、皆、膝、足裏のまめ、股ずれなど痛んできてたと思います。

    時間もおしてきましたので、法楽をせず、お参りだけで通過した所もありました。

    「今日は何時になろうとも、目的地の富士吉田まで歩き続けるしかないね」と

    言ってると、都留市の西桂付近でまさかの雨。それも結構な降りでした。

    火照った足袋の中には、気持ちの良い雨でしたが、カッパを着ると蒸し暑いし

    とで有難いような有難くないような雨でした。

    雨が上がった頃には、一行は富士吉田市に入っていました。民家の表札や

    電柱の看板に富士吉田市○○と書いてあるのをみると、うれしくなりました。

    富士吉田に入ると富士山の麓ということもあってなだらかな坂道でした。

    最後の休憩場所では、富士山からの参加となるメンバーがお出迎えして

    くれました。ホッとするとともにあと一息がんばる気力をいただきました。

    小室浅間社に到着。列を整え、旗をたて法楽。そのまま市街を法螺貝を

    たてながら歩き本日の宿泊先である大国屋に到着となりました。

    若干の遅れはあったものの、無事2日目の練行を終えることができました。

    結局、歩いている間に富士山を拝むことが出来なかったのが残念でした。

    本日の歩数:52890歩  計93319歩

    次回「いざ富士山」へつづく