高尾山ブログ 天狗のひとり言


六根石開眼供養


8月 23

2011年8月20日(日)

 

 

 

 

     まだまだ、暑い日が続きますが、日暮れも若干早まり、夕方に

     なると薬王院の周辺は大分、涼しくなってきました。夕涼みに

     は最適かもしれません。ほんの少しですが秋の気配を感じる

     ようになってきました。と思っていた矢先のこの涼しさです。

     10月並だそうです。

     毎年夏・秋の年2回行われる、信徒峰中修行会がこの度、第

     百回目を数えることとなりました。また、富士登拝修行も節目

     の第5箇度目を無事終えました。それらを記念するものとして

     境内に建立された、六根石の開眼法要が執り行われました。

     開眼法要は御貫首御導師のもと執り行われ、百名を越える

     峰中修行参加者も除幕式に参加して頂きました。

     六根石には「懺悔懺悔六根清浄」と刻まれ、中央部には

     「目耳鼻舌身意」と彫られた六角形のグルグル廻す石がつい

     ています。とても重いです。

     普段の生活の中で、意識する・しないに関わらず罪を犯してい

     るようです。犯罪という意味だけではなしに、単純に好きとか

     嫌いと判断することでさえ、好きと思えば欲もでますし、嫌いと

     思えば怒りにつながります。そういった、心の汚れを、仏様であ

     るお山の中で、目や耳や呼吸や汗を通して、また、畏れる、恥

     じる、反省することを通して、「眼耳鼻舌身意」を清らかにする

     ことが六根清浄なのではないでしょうか。

     お山で感じた、爽やかな気持ちを日々の生活に活かして頂き、

     また、何かあればお山にグルグルしに来て頂ければと思います。

     天狗の落とし文

     常に動いている水は くさらない 人間も同じ