高尾山ブログ 天狗のひとり言


春 お彼岸


3月 21

     3月20・21日(祝・木)

 

 

 

 

     空の青さと、風に運ばれる匂いが春らしくなってきました。

     遠くから眺めれば、春の息吹が山全体を包み、もやもや

     としてきました。(もやもやが良い表現か微妙ですが…)

     お彼岸中の20日は、御貫首をはじめ山内僧侶・職員で、

     お墓参りに先住墓地へ行きました。

     ご縁日でもある、本日21日は、大師堂横の延命地蔵尊

     の法要が執り行われました。

     今年は、桜の開花も早めのようです。境内の桜の開花

     情報や新緑情報も順次HPにアップする予定です。

     天狗の落とし文

        悩みが有ると 周りが見えなくなってくる




火渡り祭


3月 14

     3月10日(日)

 

 

 

 

     「煙霧」という言葉を初めてしりました。麗かな陽気でしたが、

     空の色を変える程の風が吹く中、御貫首を大導師にお迎えし、

     火渡り祭が執り行われました。

     儀式を始めるにあたり、丸二年になる東日本大震災の犠牲

     者の方々へ会場にいる全員で鎮魂の祈りを捧げました。

     参加者はそれぞれの願いだけでなく被災地への想いを合

     わせて、火渡りの修行に臨んだのではないでしょうか。

     儀式は古式に則り進められます。

     床堅

     神斧

     宝剣

     法弓

     願文

     点火

     火渡りの為の道をつくります。熱さのピークかもしれません。

     御信徒の皆様が納めた撫で木を投じます。

     熱祈を続ける御貫首。

     湯加持

     清浄払い

     火渡り

     今年は、風も強く燃え上がった火柱が大きくうねり、火の粉が

     飛び散り、祭場内を焦がすようでした。

     写真撮影の為、結界の内に入っていたのですが、その熱気で

     カメラが熱せられ、ゴムの部分が溶ける程でした。自分は炎か

     ら逃れるように移動できましたが、持ち場のある山伏は逃げら

     れません。太鼓を打っていた山伏の方へ炎が向かったとき、

     そばにいた山伏が身を挺して守っている姿や御貫首の太刀持

     ちをしていた少年までもが身じろぎもせず、役目を全うしていた

     のが印象的でした。

     山伏の数名は渡火を終えるやその足で、3月11日の震災法要

     の為、岩手県宮古市へ向かいました。

     が、それはまた、別の機会に。

     天狗の落とし文

               強さの中に 優しさも 備える     




初甲子大黒天祭


3月 02

     2月27日(水)

 

 

 

 

    初甲子にあたる今日、御貫首御導師もと大黒天祭の法要

    が執り行われました。

    まだ、うっすら雪が残っているので、立っているとつま先が

    冷えてくるようでしたが、多くの御信徒がお集まり下さいま

    した。

    3月に入り、春一番も、すごい勢いで吹きました。

    3月10日(日)には、高尾山に春を呼ぶ、火渡り祭が執り行

    われます。皆様お誘い合わせの上、是非ご参加下さい。

    天狗の落とし文

               本気が大事




二の午


2月 23

     2月21日(木)

 

 

 

 

 

     水曜日付近のお天気が崩れる今日この頃ですが、二の午に

     あたる本日は気持ちの良いお天気となりました。

     山麓不動院にある稲荷社と南浅川にある菊一・吉高両稲荷

     社の法要が執り行われました。

     当山僧侶出仕のもと、地元の方々にお集まり頂き、家内安全・

     商売繁盛等が祈願されました。

     菊一の滝辺りには、数日前の雪も残っており、今にも白狐が

     現れそうな雰囲気でした。

     27日(水)は、初甲子にあたり、大黒天祭が執り行われます。

     ・・・が、水曜日。お天気が心配です。

     天狗の落とし文

                臨機応変に




高尾山そば奉納


2月 16

     2月16日(土)

 

 

 

 

     高尾山の冬そばキャンペーンの一環として、御本尊様

     におそばが奉納されました。

     14時からの御護摩修行にて、御貫首御導師のもと

     本年のそばや自然薯の豊作と益々の商売繁昌が祈念

     され、この日に合わせて運行された臨時列車

     「高尾山冬そば号」に乗って来山された方々も、それぞれ

     一心に祈願されていました。

     おそばと一緒に硬く握ったおにぎりを食べると良いそうです。

     「なが~く、そばにいてね!とかたくえんむすび」

     お後がよろしいようで・・・

     冬そばキャンペーンは3月31日(日)迄です。

     天狗の落とし文

              幅のある 考え方を




涅槃会


2月 15

     2月15日(金)

 

 

 

 

     本日2月15日はお釈迦様が涅槃に入られた日にあたります。

     仏舎利の納められている有喜苑と涅槃図を掲げられた書院

     にて、涅槃会の法要が御貫首御導師のもと執り行われました。

     法要前に舞い始めた雪は、淡くせつなく、地上に降りるとパッと

     姿を消し、残った跡が去り行く冬の足跡のようでしたが、午後は

     凍えるような氷雨に。冬そばキャンペーンのポスターから湯気が

     見えるようでした。

     明日は、冬そばキャンペーンの一環で献上そば行列がござい

     ます。空腹と寒さはあたたかいおそばの良い薬味になります。

     高尾山をトッピングしたおそばを食べに来てみてはいかがで

     しょうか?

     天狗の落とし文

    人間の価値を決めるのは 地位とか出世ではなく 行いによる




初午福徳稲荷祭


2月 10

     2月9日(土)

 

 

 

 

     寒さに耐えていた、境内の梅も少しずつ、花を咲かせて

     きております。

     梅の花を見ると受験生が連想されますが、試験で自分

     の力を発揮できることを願ってやみません。

     昔、同じ高校を受験した友人が本番に熱を出して、実力

     を発揮できなかったことが思い出されます・・・

     さて、本日は、初午です。ご本社横の福徳稲荷社にて、

     御貫首御導師のもと、初午の法要が執り行われました。

     五色旗で飾られた稲荷社で、万民豊楽・家内安全等が

     祈願されました。

     因みに友人の話の続きですが、当時は掛ける言葉もあり

     ませんでしたが、今では、それをバネに立派な社会人と

     して、バリバリ働いておりますので、ご安心を。

     オクトパスという事で、最近受験生に人気のタコですが、

     高尾山には、たこ杉・ひっぱり蛸といったものが、山なの

     にあります。

     受験生の方、気分転換・リフレッシュを兼ねて、たこの

     ご利益を頂きに合格祈願にお越しになってはいかが

     でしょうか?

     天狗の落とし文

      悩み苦しみに まともにぶつかれば 道は開かれる

     

     




節分会・お墓参り


2月 05

     2月3・4日(日・月)

 

 

 

 

     暦の上では、立春も過ぎ、少しずつ春の空気が漂って

     きました。

     我が花粉センサーもムズムズしはじめました。

     三寒四温と言いますが、四温にあたったのか節分前日

     の土曜は、3月の陽気。

     節分会当日も晴天と曜日に恵まれ、多くの参拝者の方

     々が御来山下さいました。

     八王子の観光大使である北島三郎さんをはじめ、600名

     を超える、歳男・歳女の方々が福豆を撒き、4000人を超

     える方々が、福に与ろうと集まり、福は内の掛け声と共に

     盛大に節分会追儺式が執り行われました。

     翌4日は、山本秀順前貫首の命日にあたり、御貫首を

     はじめ、山内僧侶・職員でお墓参りに行きました。

     四温の後は三寒です。明日の6日は、雪の予報です。

     福は内に入れても、風邪は内に入れないようご注意を。

     天狗の落とし文

              善き心根の人の人生は花開く




成人の日


1月 14

     1月14日(祝)

 

 

 

 

     今朝お山にも白い便りが届きました。朝のお勤め前あたり

     から、雨が姿を変え、雪・雪・・雪・・・積もる・積もる・・。

     ただ、この配達係はどうも女坂より上にした配達しなかった

     ようで、麓はまだ雨とのこと。

     雪と言えば、初雪の朝、静寂の音に起され、急いで窓の外

     を眺めると白い世界が一面に広がっていて、気持ちが昂る

     (雪かきの苦労はすっかり忘れて)という経験のある方も多

     いのではないかと思います。

     さて、新成人の皆様、おめでとうございます。

     生憎のお天気ですが、自分が今よりもずっと若かった頃、

     あの年の成人式も大雪でした。今では、良い思い出です

     が、一般的に思い出の何が良いかと言えば、美化される

     ことはあっても、基本変わらないこと。忘れることはあって

     も・・・。

     10代の10年と20代の10年を比較すると、倍くらいの

     スピードに感じます、いわんや30代・・・をや。

     となれば、新成人の皆様、未来を憂慮し、過去を懐か

     しむ暇などないのです。1日1日を1分1秒を大切に過ご

     して下さい!とエラソーに言いたいところですが、偉い

     僧侶ではない私としては、どうせ思い出しちゃうなら、

     怒りや悔いが込み上げてくるものより、心が満たされ

     幸せに感じるものにしたいですね。毎日が思い出作り。

     天狗の落とし文

       浮かれない 騒がない 調子にのらない




奉納舞


1月 04

     1月3日(木)

 

 

 

 

     三が日はお天気にも恵まれ、多くの御信徒の皆様が

     御来山下さり、高尾山もお正月らしい賑わいとなりま

     した。

     安全面を考慮し参拝に規制をかける時間も多く、御

     迷惑をお掛けいたしましたが、お陰様で大きな事故

     もなく、魔事なく三が日を終えることができました。

     ご協力有難うございました。

     3日の午後には、観世流の能楽師 山中迓晶さんの

     奉納の舞が御本社で行われ、可愛らしい娘さん二人

     と競演となりました。

     「老松」「合甫」「翁」「絃上」の一部分が演じられ、

     山中迓晶さんの謡と舞に寒さを忘れるひと時となりま

     した。

     天狗の落とし文

         志し 高き人の 道はひらける