高尾山ブログ 天狗のひとり言


涅槃会


2月 20

2月15日(水)

2月15日はお釈迦様が入滅されたとされる日にあたります。

お釈迦様の真身骨が奉安されている仏舎利塔と高尾山涅槃図を飾った書院にて

そのご遺徳を偲び、涅槃会の法要を執り行いました。

仏舎利塔での法要の様子。例年、雪が気になる時期ですが、お天気に恵まれました。

高尾山涅槃図を掲げた書院での法要の様子。お香の匂いが部屋一杯にひろがります。

まだまだ、寒い日が続いて背中を丸めて歩きがちですが、ふと見上げる冬の星座の

何億年か前の光が、現在の私たちを照らすお釈迦様の智慧の光のようで身が引き締まる思いです。

天狗の落とし文

甘言に 惑わされない




初甲子・初午


2月 14

2月6日(月) 12日(日)

2月6日は今年最初の甲子にあたります。高尾山では、この初甲子の日に、

大黒天祭を執り行います。飯縄権現堂横の大黒天の石碑の前に、祭壇を

組み、五穀豊穣・商売繁盛等が祈願されました。

昔からの熱心なご信徒の中には、商いをされている方も多く、クコの枝を

担いで参拝に訪れ、法要の後、茶飯と資本金を授かって行かれます。

また、2月最初の午の日(初午)が今年は12日にあたり、五色旗で飾られた

稲荷社にて、福徳稲荷祭が執り行われました。

初午が日曜日に当たったこともあり、多くの方がお参りの列に並んで

僧侶と共に御祈願下さいました。

全国的な寒波の為か、この数日で高尾山にもにわか雪が降り、

チョコっとですが積りもしました。雪の華が咲いたようです。

山肌を守るには積もった雪がゆっくりと解けていくことが良いそうですが、

ご来山の折には足元にご注意を。

天狗の落とし文

欲に転ばぬよう 遊びに転ばぬよう




春立つ日


2月 09

2月4日(土)

暦の上では立春。改めて日足が長くなってきたのが実感されます。

時折吹く強い風にまだまだ、身を強ばらせてしまいますが、寒さの

中にも、梅がほころび始めました。年初、御貫首が『温故知新』と

染筆されていました。多くの先人により風に運ばれてくる梅の香が

詠まれていますが、ほんのひと時、足をとめ古へ時間旅行してみる

のもいいかもしれません。

本日は前貫首山本秀順大和尚の御命日にあたり、山内の僧侶・職員

が先師墓地において、御回向を致しました。

墓前で故人を偲び、自身の手本になるような事を思い返せるのなら、

お墓参りも時間旅行のいいお土産となりそうです。

天狗の落とし文

人は勝つことよりも 負けることにより 勉強する




節分会


2月 08

2月3日(金)

2月に入り高尾山からの眺望絶佳、素晴らしい日が続いています。

スカイツリーも江の島もはっきりと見て取れ、海は陽光に照らされ

きらきらと光り輝いて見えます。『光輝』と言えば節分草の花言葉の

一つですが、伝統の節分会追儺式が執り行われ、「一陽来復」

「諸縁吉祥」「除災開運」が祈願されました。

各界の有名人・著名人や歳男・歳女の方々による「福は内」の

掛け声と共に撒かれた福豆と幸福を受けようと、本堂前には多くの

方がつめかけました。

歳の数だけ豆を食べると、厄を払い、一年を無事過ごせると言われて

いますが、ついつい食べ過ぎてしまうんですよね。

天狗の落とし文

淳和  ~素直で穏やか~




笑う門には福来る


1月 01

平成29年1月1日(祝)

新春のお慶びを申し上げます。皆様 健やかに新春をお迎えのことと存じます。

高尾山山頂で執り行われた迎光祭。お天気に恵まれたこともあり、ご来光を待つ空気も

例年に比べて穏やか。

厚く棚引く雲に遮られて、じらしにじらして顔をのぞかせた太陽もその後は、

元気よくアッという間に昇り、暖かい日差しを受けて帰路につく人々の清々しい笑顔がとても

印象的でした。

分け隔てなく照らしてくれる太陽のように 笑顔を絶やさないようにしたいのもです。

天狗の落とし文

ライバルは 人を育てて 人を磨く




師走の高尾山


12月 24

12月24日(土)

12月も2週目を過ぎると境内もお正月を迎えるための準備が始まり、

我々の目を楽しませてくれた紅葉も落ち葉となり、冬支度です。

11日(日)にはJR高尾駅のホームにある天狗像の清掃と法要が行わ

れ、高尾駅で皆さんをお出迎えする天狗様のお顔を磨き、旅客安全等

の祈願がなされました。

13日(火)は山内大掃除。本堂を中心とする諸堂のすす払いを行いました。

18日(日)はおみがき。各お堂内にある仏具を一生懸命に磨きました。

20・21日は星祭りのご祈祷が執り行われました。毎年冬至の日にかけて

行われ、九星をおまつりし、来年の厄災を除き福運を招くご祈祷です。

早いもので、平成28年もあと一週間ほど、振り返ってみて、『しまった、やり残しが…』

とならないよう、穏やかな気持ちで新年を迎えたいものです。

天狗の落とし文

あと一歩 踏ん張れ




成道会


12月 11

12月8日(木)

師走を迎え、朝の冷たく澄んだ空気が冬の気配を運んできます。

お山を真っ赤に染めたもみじも落ち葉となって、カラカラと音をたて

て風に運ばれていきます。

葉っぱが落ちて日当たりの良くなったせいか、昼間の陽光は暖暖と

心地よいくらいの日なたを作ってくれます。

今日は、お釈迦様が悟りを開かれた日と言われており、これを感謝

し・お祝いする成道会の法要が仏舎利塔にて執り行われ、仏法興隆と

仏道成就の願いを新たにしました。

早いもので今年もあとひと月。

若い頃は季節を駆け抜けていたはずなのに、今じゃもう、季節が駆け

抜けて行ってしまう感覚。だったら、流れゆく季節をしっかり眺めたい

ものです。

天狗の落とし文

人のことを羨ましがらない




見頃を迎えております


11月 18

11月18日(金)

境内のもみじも濃いの薄いの差こそありますが見頃を迎えており、

この一週間ほどの紅葉の進み具合には驚くばかりです。

11月12日撮影 ↓

本日18日撮影 ↓

境内で一番綺麗な紅色に染まると評判の山門脇のもみじ ↓ (実物はもっと綺麗です)

全体的に今年の高尾山の紅葉は色づきが良いと感じる方が多い

ようです。

今年の秋は短いなんて言われておりますが、錦秋の高尾山に、

ぜひともお出かけ下さい。

天狗の落とし文

自分で蒔いた種 実りが良くも悪くも 自分で摘まなくてはならない




もみじまつりが始まりました


11月 06

11月6日(日)

好天に恵まれた高尾山に本日も多くの方々が御来山下さいました。

『高尾山もみじまつり』も今月より始まり、本日は「野方・三谷囃子連」

の皆様が飯縄権現堂の御本尊様に奉納のお囃子を披露して下さい

ました。

紅葉の進み具合は個体差はありますが、全体的には3・4割くらいで

しょうか。朝晩はずいぶんと冷え込むようになってきました。

本社の鳥居の横のもみじが間もなく見ごろになります。

午前中の早い時間(8時~9時頃)が綺麗でおすすめです。

天狗の落とし文

目先の利益ばかりを追わない




秋季大祭


10月 20

10月17日(月)

いちょうの葉も黄色く染まりだし、朝に夕に銀杏の香りが嗅覚を刺激し始めました。

この独特な香りは好みが分かれると思うのですが、意外と暫くすると慣れて、

気にならなくなってしまうものです。

この慣れというもの、慣れ過ぎれば無感動・無関心になりますし、慣れなければ、

毎日が刺激的過ぎます。なかなか厄介な代物です。

さて、毎年10月17日に執り行われる、高尾山秋季大祭ですが、早朝より降り始

めた雨と風の影響で、やむを得ずパレードは中止となりました。

お稚児さんは山上にて衣装に着替え、書院にて洒水加持とお守りを受けて、

健やかな成長が祈願されました。お昼近くには雨も気にならない程度に上がり、

ご本堂では特別開帳大護摩供が有喜苑では柴燈大護摩供が厳修されました。

今日の一雨で紅葉の始まりが目に見えて感じられるようになってきました。

夕焼けがやってくるのも早くなってきました。これらかゆっくりとですが、確実に

艶やかに彩を添えてゆくお山の姿を是非ご覧にお越しください。

天狗の落とし文

信用は最大の財産