高尾山ブログ 天狗のひとり言


天狗まつり


5月 19

     5月18日(金)

 

 

 

     目まぐるしく変わるお天気に振り回されがちですが、

     せめて気持ちだけは、一喜一憂せずにいたいものです。

     本日は、御信徒の皆様が集まる中、天狗社にて御貫首

     御導師のもと、天狗まつりの法要が執り行われました。

     御本社の周りをぶらぶらしていると、久しぶりにヘビに

     出くわしました。

     「最近はイノシシが増えてヘビを見なくなった」なんて話

     をよく聞きますが、まだまだいるところにはいるんですね。

     お山の生態系が守られているようでホッとしました。

     天狗の落とし文

           付き合う人により 善くも 悪くもなる

 

 

     




駒ヶ根分霊院例大祭


5月 04

     5月3日(祝)

 

 

 

     まだ、雪の残るアルプスの山々から吹き降ろす風に桜吹雪

     がはらはらと舞い、分霊院のお堂の中にもひらりひらりと舞

     い降りてきます。

     前日、我慢していたお天気も夜半からついに崩れ始め、朝

     目覚めた時は、なかなかの雨が降っていました。

     分霊院のお祭りは、御護摩修行を中心にごりやく市と呼ば

     れるバザーや獅子舞や踊りを披露するステージがあります

     ので、お天気の心配をしつつ宿をでました。

     会場に到着し、まずは、御本尊様をお参り。天候の回復を

     祈願しました。

     10時の開会式の頃には、雨も上がり、時折、太陽も顔を

     のぞかせ始めました。

     11時からは、御貫首御導師のもと、御護摩修行が厳修

     され、分霊院の熱心な御信徒の方々と共に御祈願いた

     しました。

     ごりやく市の方も、色々なテントが出店しており、ステー

     ジでは、踊りや演奏も披露されました。

     シメは「高尾山音頭」を輪になって踊りました。

     今年も、駒ヶ根分霊院の方々には熱烈な歓迎を頂きました。

     5月末には、お山にお参りにいらっしゃるとのことですので、

     心より、お待ちしております!

     天狗の落とし文

              人の為に 泪を 流せる 人となれ




春季大祭


4月 16

     4月15日(日)

 

 

 

     土曜日がお天気に恵まれないサイクルにはまっているのか、

     日曜日に行事のある時は、ハラハラが続いております。が、

     本日も気持ちの良いお天気となりました。

     二王門前の枝垂桜も春季大祭にあわせるかのように濃い

     ピンク色の花を咲かせ始めました。

     高尾山春季大祭と書かれた先頭旗が11時ちょうどに出発。

     地元浅川中学校のブラスバンド、山伏、僧侶、御貫首、苫小

     牧風の会、お稚児さん、八王子消防記念会、原獅子舞保存会、

     ボーイ・ガールスカウト、御詠歌講、慶賛会のお侍さんの順

     に列は進みます。

     途中、仏舎利塔にて法楽。お稚児さんは誕生仏に甘茶を灌ぎ

     ました。境内からは、奉納の絹太鼓の音が響いてきます。

     ご本堂までもうひとがんばりです。境内では八王子消防記念会

     の方々が奉納のはしごのりを披露し、ご本堂横では原獅子舞

     保存会の皆さんにより、奉納の舞が披露されました。

     お稚児さんは本堂前にて、僧侶から洒水加持を受け御守が

     授与されました。

     本堂内では、春季大祭特別開帳大護摩供が厳修され、有喜

     苑では柴燈護摩が厳修されました。

     高尾の桜も開花し、若葉も芽吹いてきました。お山の春の

     息吹を感じに来てみてはいかがでしょうか?

     天狗の落とし文

             融通の きく人に




若葉まつり・花まつり


4月 08

     4月7日(土)

 

 

 

 

     ケーブルカー清滝駅前広場の桜も開花し始めました。

     風はまだ冷たいですが、冬の風から春のやわらかな風に

     なってきました。

     今日から高尾山若葉まつりが開幕し、山麓不動院前の

     遥拝社において、来山者安全祈願祭が執り行われました。

     若葉まつりは、5月の27日(日)まで行われ、土日には様

     々なイベントが行われます。

     是非、御来山下さい。

     天狗の落とし文

                歩み寄り 助け合い

     4月8日(日)

     本日、4月8日はお釈迦様の誕生を祝う、花まつりです。

     仏舎利奉安にご縁のあるボーイスカウトの皆さんが見守

     る中、御貫首御導師のもと法要が執り行われました。

     法要後の法話では、「四苦八苦」…生老病死愛別離苦の

     話にふれていました。

     4月8日に4苦8苦はタイミングが良いと感心しつつも、

     「生老病死が思うようにならない苦しみであるのは、人間

     だけではなく、動物も昆虫も魚も一緒なんだよ、だから、

     生きとし生けるものに思いを馳せないといけないんだよ」

     という言葉は、集まった子供たちにも伝わったのではない

     かと思います。

     天狗の落とし文

                  愛和_仲よく




開瀑式


4月 03

     4月1日(日)

 

 

 

     春休み中の日曜日とあって、朝から家族連れや山ガールの姿

     をたくさん見かけました。

     圏央道の高尾山インターの開通の影響もあるのかもしれません。

     本日は、山麓で開瀑式が執り行われました。

     清滝・琵琶滝・蛇滝の順に滝開きの儀式が執り行われ、今年も

     御信徒の皆さんの修行が安全・無事に行われるように祈願され

     ました。

     東京も桜の開花宣言がされましたが、まだまだ、高尾近辺は梅

     が咲いています。

     桜はちょっと遅れているようですが、よく見れば、蕾もだいぶ膨ら

     んできました。遠目にも枝先がほんのり色づいているのが分かり

     ます。この週末には山麓の桜は開花しそうです。

     気が付けば、今年も春が始っています!

     天狗の落とし文

              持ちつ 持たれつ 人はみな




火渡り祭


3月 13

     3月11日(日)

 

 

 

 

     お山を包む空気が柔らかくなってきました。まるでお山が

     微笑んでいるようです。

     髙尾山に春を呼ぶ、火渡り祭が古式にのっとり厳修され

     ました。

     心配された雨もあがり、儀式の始る13時頃には麗らかな

     お天気となりました。

     大導師である御貫首の入場と共に、火渡り祭の始まり

     です。

     高尾山の山伏による儀式が、厳かに進められます。

     火切加持

     床堅

     神斧

     宝剣

     宝弓

     願文

     閼伽

     点火

     梵天加持

    燃え上がる炎、外し忘れた時計の金具でやけどしそうなります

     炎に向かいながら、渡火の道を作ります

     寺宝の刀を手にする御貫首

     皆様が納めた撫で木を投入します

     湯加持

     火生三昧表白

     清浄祓い      

     火生三昧

     御信徒火渡り

     前日のTV放送の影響もあってか、多くの御信徒が火渡り

     の修行に参加されました。

     最後の御信徒が渡火を終えた頃には、16時頃となってお

     りました。

     加えて、本日は3月11日ということもあり、東日本大震災

     からちょうど、1年となります。火渡りの修行と合わせて

     多くの方が、殉難者の冥福を祈り、被災地の復興と国土

     の安穏を願う一日となりました。

     自ら省みて、この1年にどんな意味があったのでしょうか。

     前に「心が変われば、行動が変わる」と書きました。

     この1年、何が出来たでしょうか。

     すこしは強くなれたでしょうか。

     すこしは優しくなれたでしょうか。

         天狗の落とし文

            心は やわらかく 柔軟に

     




涅槃会・二の午


2月 16

     2月15日(水)

 

 

 

 

     2月15日は二の午にあたります。山麓不動院前のお稲荷さん

     正一位稲荷大明神の法要が執り行われました。

     麓の商店会の皆様や町内の方々にお集まり頂き、家内安全

     ・商売繁盛・町内の安全等が祈願されました。

     南浅川にある菊一の滝に場所を移して、吉高稲荷大明神の

     法要も執り行われ、足元の悪い中、こちらも地元の方々にお

     集まり頂きました。

     山上では、9:30護摩後に、仏舎利塔と書院にて、涅槃会の

     法要が御貫首御導師の許で執り行われました。

     また、11:00護摩後には御本社脇の福徳稲荷祭も執り行

     われました。

     前日の予報では、気温が上がるとの事でしたが、北風の冷

     たい1日となりました。

     なんだか、暖かいトロロそばと濃い味のおいなりさんが無性

     に食べたくなりました。

 

     天狗の落とし文

                 我を 張りすぎない




節分・墓参・そばキャン


2月 05

     2月3・4日(金・土)

 

 

 

 

     最強寒波到来との事で、高尾山も急激に冷え込み、-六℃

     まで気温が下がった日もありました。1月末の雪で節分会も

     どうなることかと心配しましたが、必死の除雪作業で参道は

     なんとかキレイになりました。屋根の上に残る雪の雫が氷柱

     となって日に日に長さを増して行きました。

     節分前夜の星空はとてもあざやかで、明日のお天気を予感

     させます。

     当日の天気は晴れ、ただ、北風がしびれます。

     早朝5時から計7回の豆撒きが行われ、600名を超える

     歳男・歳女・人気者の皆さんが盛大に福豆を撒き、大勢の

     参拝者の方々が福を頂こうと本堂前にぎっしりと集まりま

      した。

     福とか運とか知恵と言われるものは、お裾分けが出来る

     ものです。福豆を頂いた方は、持ち帰ってご家族にも分け

     て下さい。狭い範囲でもみんながやれば、自然と福が広

     がり、欲張りの鬼はいなくなるでしょう。そんな事を考える

     節分会となりました。

     明けて4日は、先代の御貫首山本秀順大和上の命日に

     あたり、先住墓地へお墓参りに行きました。

     12月の十七回忌法要から早いもので2ヶ月が過ぎようと

     しております。あの日は、小雪の舞う肌寒い日でしたが、

     立春と言う事もあり、空気もやわらいで、日差しの暖かな

     1日となりました。

     午後からは、高尾山冬そばキャンペーンの一環で献上の

     そば行列がありました。京王線はこの日のために臨時列

     車「冬そば号」が運行され、境内では、そば打ちの実演が

     行われ、打ちたてのそばが御輿に乗せられ、御本尊様の

     御宝前に献上されました。

     おそばは、「挽きたて・打ちたて・茹でたて」の3たてが美

     味しいそうです。ようするに出来たてが一番とのことです。

     余談ですが、蕎麦湯を飲んだらとっとと帰るのが江戸っ子

     の粋だそうです。

     高尾山冬そばキャンペーンは3月31日まで行われます。

     まだまだ、寒い日が続きますが、お山を歩いて、美味しい

     お蕎麦を食べて、身も心も温まりにお越し頂けたらと思い

     ます。

        天狗の落とし文

              明るい顔の もてなしを




初甲子大黒天祭


1月 05

     1月4日(水)

 

 

 

 

     雲ひとつない青空の下、ご本社横の大黒天碑にて、

     大黒天祭が執り行われました。毎年、初甲子の日が

     大黒天祭になりますが、今年は4日と早くなりました。

     毎年、初甲子に合わせて、ご商売をなさっている方々

     が、ご自宅から護摩修行の際に使用するクコの枝など

     を納めに、朝早くからお越しになります。

     11:30頃から御貫首御導師のもと、ご祈祷が執り行

     われました。

     資本金を受けていかれた方々は、それを元手にご家業

     ・ご商売にご精進頂き、たくさん増やして頂きたいと思

     います。

     13:30からは、能楽師・観世流シテ方山中迓晶さんの

     奉納の舞がご本社にて行われ、道行く人たちも足を止

     めて観賞していました。

     部分部分でしたが「鶴亀」などお正月にぴったりの演目

     でした。

     天狗の落とし文

        おじぎは 敬意や 感謝の 気持ちをつたえる




迎光祭


1月 01

     平成24年1月1日(祝)②

 

 

 

 

     大晦日から比較的暖かかった為、いや、冷え込まなかった為、

     雲がなかなか動きません。東の空に低くかかった雲に隠れて

     しまった、太陽が顔をちらりと覗かせたのが朝7時を過ぎてか

     らでした。

     早朝5時を過ぎたころには、山頂への規制のアナウンスが入

     っておりましたが、迎光祭自体は予定通り、当山執事御導師

     のもと執り行われました。

     山頂に山伏の法螺貝の音が響き渡り、世界平和・万民豊楽

     が祈念されました。

     引き続き、山頂の茶店屋さんのご祈祷も行われ、家内安全

     ・商売繁盛が祈願されました。

     夜明け前の吸い込まれるような寒さから、雲に隠れている

     とはいえ、お日様の優しい暖かさを感じるひと時となりまし

     た。

     天狗の落とし文

           苦しさもある 楽しさもある 世