高尾山ブログ 天狗のひとり言


節分会追儺式


2月 05

2月3日(水)

立春の前日、暦の上では季節を分ける節分の日に追儺式(ついなしき)は

執り行われます。高尾山では6回の御護摩修行の後、豆打ちの儀(豆まき

)を行いました。

御本堂前の舞台から歳男・歳女の皆さんや特別招待者としてお越し下さっ

た著名人の方々が豆を撒くと、その福を授かろうと境内は熱気で溢れかえ

ります。

斜面に残る雪に空気も冷やされ肌寒い中でしたが、1年の無病息災を願う

多くの方がお越し下さり、気持ちを春に向けさせる1日となりました。

天狗の落とし文

集中力をつける




新春を言祝ぐ


1月 01

1月1日(祝)

御貫首御導師のもと新春特別開帳大護摩供が厳修され、新年が幕を開けました。

迎光祭では、眩いばかりのご来光が

『未来がみえないのは、暗いからではない、眩しすぎるからだ』

なんて言葉を思い起こさせ、前向きな気持ちにしてくれました。

『君がため 春の野にいでて 若菜摘む ~』とばかりに雪にふるえた昨年の元日

とは打って変わって、日なたにいるとポカポカの日差しが体中に染み入るようです。

一年の計は元旦にあり。今日、心に昇った陽が沈まないよう過ごしたいものです。

天狗の落とし文

背すじをのばす




おみがき


12月 21

12月18日(金)

本日、諸堂の仏具を磨く『おみがき』が行われ、山内僧侶・職員のみならず、

御信徒方や高尾山でお店を出している方々も大勢お集まり下さいました。

仏具を真剣に磨く中にも、和やかな雰囲気で、御本堂内に差し込む陽光が

暖かく、磨いた仏具をキラキラと照らしていました。

気が付けば、冬至を迎える頃となりました。今年は境内の柚子も表年の

ようで、大きな柚子が鈴なりに成っています。はたして今年の自分は、

皆様にお裾分け出来るくらいの実のある一年を過ごしたのか、柚子湯に

つかりながら顧みたいと思います。

天狗の落とし文

駄目ばかりでは、進歩も向上もない




すす払い


12月 15

12月13日(日)

11日の風雨でお山の景色も一変、残る紅葉も秋の気分も

吹き飛ばされてしまいました。

去りゆくものがあれば、来るものがあります。高尾山でもお正月の

準備の季節となりました。

昔から13日は日が良いことから「正月事始め」として、お正月の準備を

始めることが多いようです。

前日でありましたが、JR高尾駅にある天狗像の清掃をして、初詣に

お越しになる方々をお迎えする準備をするとともに、駅構内や鉄道の

運行・旅客の安全等の祈願が執り行われました。

翌13日は、御本堂を中心に山内のすす払いを行いました。

護摩壇を中心に屋根裏まで登り、顔を真っ黒にしての作業となりました

が、今年新しく造立された御本尊様も気持ちよくお正月を迎えられるの

ではないでしょうか。

因みに『おみがき』を18日(金)に行います。御護摩修行は時間と場所を

変更する場合がありますので、御来山の御信徒の皆様にはご了承を

お願い致します。

天狗の落とし文

物は これを活かす人に 集まる




成道会


12月 15

12月8日(火)

お釈迦様が菩提樹の下で悟りを開かれた日を記念して、仏舎利塔にて

成道会の法要が執り行われました。

仏舎利塔のある有喜苑内は残る紅葉と落ち葉で、一面が赤や黄色に

染まっていました。時折吹き込む冷たい風に舞い散る葉に冬の訪れを

感じる1日となりました。

天狗の落とし文

楽ばかり追わない 楽は逃げてゆく




俊源大徳祭


11月 22

11月21日(土)

3連休の初日。天気はこの上なく穏やか。、境内の木々はファッションショー

のモデルの如く、思い思いの色合いで着飾り、カメラマンの要請に応えています。

仏舎利塔のある有喜苑はまさに見頃を迎えています。

境内で山伏や僧侶の配布する『天狗の落とし文』はあっという間に、無くなって

しまいました。

四天王門の脇のもみじがひと際、真っ赤に染まる横で、高尾山中興の祖

俊源大徳祭が御貫首御導師のもと執り行われました。

紅葉狩りに来たハイカーの方も、偶然訪れた尊い機会に足をとめ、手を合わせて

いました。

錦秋のお山の温もりを触れて・感じてみて下さい。

天狗の落とし文

良くなかったこと 人のせいにしない




三社寺合同祈願祭


10月 27

10月26日(月)

大山阿夫利神社様・北口本宮冨士浅間神社様と合同の復興祈願祭が、

本年は高尾山で執り行われました。

両神社の宮司様や神職の方、総代の方々や富士講の皆様が参列

される中、高尾山の作法に即して、災害被災地の復興と被災者の

安全・国土の安寧・安穏が祈願されました。

大震災直後には『ありがたい』と感じたことが再び『あたりまえ』の感覚に

ならないよう、想定外や『ありえない』といった思考停止に陥らないように

改めて心に留め置く、ひと時となりました。

天狗の落とし文

言うだけなら 誰にでも出来る 自ら 動く




秋季大祭


10月 25

10月17日(土)

今年の秋季大祭は朝から雨が降っておりメインイベントと言うべき

御稚児パレードは残念ながら中止となってしまいました。

それでも境内は記念撮影をするため衣装に着替える御稚児さんで

大賑わいです。

子供たちにとっては天気が晴れでも雨でも、全てが新鮮に見える

のでしょう、本当に楽しそうです。

晴れていれば仏舎利塔に設けられる花御堂は客殿の大広間に設置され、

物珍しげに柄杓でお釈迦様の像に甘茶をかけていました。

長い廊下を歩いた先にある書院では神妙な(?)面持ちで洒水加持をうけ、

続いて記念撮影。

秋季大祭は季節柄、毎回晴れる日が多く、今回のように行程のほとんど

を屋内で行うというのはある意味貴重な体験と言えるかも知れません。

お子さんにとっても親御さんにとってもこの日が良い思い出になって

くれていればいいなと思います。

天狗の落とし文

夢が生きがいを 励みを生む




峰中修行会


10月 23

10月10日・11日(土・日)

日に日にもみじも色づき始め、登山するにも気持ちのよい季節を迎えました。

連日、登山客でにぎわいを見せる中、髙尾山信徒峰中修行会が一泊二日で執り行われました。

回峰行、滝行を行い、薬王院では牧宥恵師を講師に迎え、写仏と法話を聴聞いたしました。

これから紅葉が見頃を迎える高尾山ですが、

紅葉以外にも薬王院では秋の特別精進料理『もみじ膳』を平日限定で実施しております。

(詳しくは精進料理のページで)

是非お誘い合わせの上、ご来山下さいませ。

天狗の落とし文

忍耐は あらゆる扉を開く 合鍵




秋分の日


9月 23

9月23日(水)

いつから秋になっていたのだろう?その境目に気づくことなく、小さな秋を

探しているうちに、あんなに暑かった夏が姿をみせなくなった。

季節はとどまることなく夏から秋へと流れて行く。この頃では、日没も早くなってきた。

さようなら夏の日、また来年。僕は思い出だけもって行くよ。

さて、今日は大型連休の最終日。次に秋の大型連休がやってくるのは

だいぶ先のようですね(11年後だとか) そんな訳ではないと思いますが、

好天に誘われ多くの方々が高尾山を訪れて下さいました。

ソフトクリームを持っていた手もお団子を持つ手に変わってきました。

薬王院では、お彼岸のお中日にあたる今日、御貫首をはじめ、僧侶・職員とで

先師墓地へお墓参りへ行きました。

お墓参りで手を合わせ、ご先祖様に思いを馳せる時、悠久の時間の流れの

一部であることを感じます。今、ここにあることの不思議さと共に、歴史の

最前線に立っている実感がしてきます。

天狗の落とし文

今を 大切に