高尾山ブログ 天狗のひとり言


納札供養柴燈大護摩供


6月 21

6月19日(日)

今年の梅雨は、傘をさしても濡れるような霧雨の日もあれば、

局地的な豪雨もあり、しとしと降り続く雨模様ではないようです。

雨なんて降らなければいいなんて思うのは、身勝手な心模様で、

雨の日も風の日も晴れの日も雪の日もあってこそ、自然のバランス

が保たれているのではないでしょうか。

雨に濡れて嫌だと思う前に、雨を感じられる感性を持ちたいものです。

濡れている紫陽花が美しく見えるように。

とは言っても、行事のときは、晴れてほしいのも人情で、夏の空気が

混じり始めた梅雨の合間に納札供養の柴燈大護摩供は厳修されました。

日々、御信徒それぞれの願いを受けていたお札。お役目を終えたお札を

丁重にお焚き上げし、報恩謝徳・引き続きのご加護をご本尊様に祈念

いたしました。

天狗の落とし文

かっとして 怒らないこと




石斛が咲いています


5月 29

5月29日(日)

好天に誘われ高尾山へも多くの方が訪れています。

一人でマイペースで登る人。おしゃべりを楽しみながら歩く仲良し組。

子供に急かされる家族連れ。ワイワイとにぎやかな団体さん。

おもしろいもので、同じ参道を登るのにも、十人十色。

色々な想いを抱えた人たちが、それぞれの歩幅で登っています。

境内の石斛も花を咲かせています。

高い所が苦手な身としては、なにもそんな所で咲かなくてもと思い

ますが・・・。人生いろいろ。お花もいろいろ。

天狗の落とし文

叱るより ほめる




高尾山天狗まつり


5月 20

5月18日(水)

眩しいひかりに照らされた青葉がキラキラと目に染み入り、風は

春から夏への装い。賑やかな遠足の子供たちと鳥のさえずる声。

つばめもピュンピュンと舞い、ハイキングの大人たちは、薄っすら

かいた汗を拭い、一息。五感でかんじるすべてが爽やかな季節

を迎えています。

飯縄権現堂脇の天狗社では、天狗まつりの法要が執り行われ、

『南無大天狗 小天狗』と唱える僧侶の声が響きわたりました。

五月の雲一つない真っ青な空を見上げていると、なんだか

心の中の雲も消えてしまうようで、ウキウキしてきます。

でも、上を見ながら歩くのは危ないのでご注意下さい。

天狗の落とし文

駄目ってすぐに諦めない




春季大祭


4月 20

4月17日(日)

何日も前から天気予報の傘マークがとれずに迎えた当日の空。

雨こそ降っていないが、どんどん流れて行く雲。

残念ながら春季大祭の目玉のパレードは中止の決定。

それでも、本坊で着替えを済ませた子供たちは意気揚々で無邪気。

書院でお加持を授かり健やかな成長を祈念。記念の写真をとったら、

花御堂で甘茶かけ。

時折吹く強風と雨。雨雲が切れると差し込む日差し。天気が刻一刻と

かわる中、本堂では御貫首御導師のもと、特別開帳大護摩供が

執り行われ、有喜苑では高尾山修験道の山伏による柴燈護摩供が

厳修されました。殊に熊本の地震に想いを馳せるひと時となりました。

天狗の落とし文

親が子を 甘やかせるのは 毒のように よくないこと




花まつり


4月 09

4月8日(金)

いかにも新入生・新入社員と『新』のつく人達を目にすることが

増えてきました。希望や期待に胸を膨らませ、颯爽と歩く姿は、

まさに春の風。見ているこちらへ新風を吹き込んでくれます。

高尾山も春本番。境内の桜も見頃を迎え、スミレも至る所で、

愛らしく微笑んでいます。

8日はお釈迦様の生誕を祝う灌仏会。

仏舎利塔にて、御貫首御導師のもと法要が執り行われ、

花御堂のお釈迦様へ甘茶を灌ぎ、御祝致しました。

窓際で寝ていると、柔らかな朝日が差し込む中、鳥のさえず

る声で、20分程早く目が覚める様になってきた今日この頃。

あまりの心地良さに、春眠暁を覚えずと言うよりも、むしろ

春眠二度寝に注意ですね。

天狗の落とし文

不退転  くじけない 屈しない




火渡り祭


3月 19

3月13日(日)

本格的な春を前に、木々はいろづきはじめ、鳥たちはさざめき、頭上に群がる

小さな虫達も今はかわいく思えます。

高尾山に春を呼ぶ火渡り祭が本年も盛大に厳修されました。

厳粛かつ堂々と執り行われた儀式。

お山を覆う雲を焦がすような炎と山伏の読経の響き。被災地への祈りも捧げられた。

火生三昧十数歩程の歩みの中で何かを感じたこととおもいます。

不思議なもので、火渡り祭を境に、高尾山に来山される方々が目に見えて

増え始めます。春の伊吹に包まれ感じるやわらぎを胸いっぱいに吸い込むと、

優しい気持ちを思い出し、なんだか元気が湧いてきます。

天狗の落とし文

りょうしんに 恥じぬ 生活を




涅槃会


2月 22

2月15日(月)

過日の陽気に暖められた土の上に、羽毛のような雪がひらひらと

舞い降りてきては消え、震えるからだに静寂が沁みます。

法螺貝の音が有喜苑に鳴り響くと涅槃会の法要が御貫首御導師

のもと、仏舎利塔にて執り行われました。

高尾山涅槃図

哀しみの渦の中で穏やかなお顔で横たわるお釈迦様。

書院に場所を移して、引き続き涅槃会の法要が執り行われました。

天狗の落とし文

我慢知らずに 育てるな




初甲子大黒天祭


2月 21

2月12日(金)

暦の上で初甲子にあたる今月の12日、境内本社横にある

大黒天碑の前で大黒天祭法要が執り行われました。

初甲子の日といえばまだ真冬の寒さで降り積もった雪が眼前に

広がる、そのようなイメージがあるのですが、今年は朝から

暖かく、日向にいると上着がいらない位の陽気でした。その

おかげか、例年よりもお参りされた方が多かったように思います。

大黒様にお供えした茶飯は参拝された方にも振る舞われました

が、おかずがなくても美味しいと好評でした。かく言う私も

しっかりご相伴にあずからせていただきました。ごちそうさま。

天狗の落とし文

人生の歩み方軽くなってはいけない




高尾山初午福徳稲荷祭


2月 07

2月6日(土)

本日は2月最初の午の日です。高尾山でも初午福徳稲荷祭の法要が

御貫首御導師のもと稲荷社にて執り行われました。

地域によっては、初午の五色の旗に字の上達を祈願する風習があるそうですが、

はたして、自分は昨年より上手に書くことが出来ていたのか・・・

出来ていたことにしましょう。

天狗の落とし文

一番騙し易いのは 自分です




先住忌


2月 06

2月4日(木)

賑やかに執り行われた節分会の余韻の残る立春。

山本秀順前貫首の命日にあたる今日、御貫首をはじめ山内の僧侶・職員

で先住墓地へお墓参りに行きました。

気が付けば、朝の光が差し込む時間が早くなってきました。季節は刻々と流れ、

お山の木々も草花もゆっくりとですが、確実に春へと向かっています。

天狗の落とし文

言葉は 心の窓