高尾山ブログ 天狗のひとり言


節分会・初午福徳稲荷祭


2月 05

     2月3・4日(月・火)

 

 

 

 

     梅の花一輪どころかの暖かさ、立春を前に春が来たような

     風もなく穏やかな陽気のもと、節分会追儺式が執り行われ

     ました。

     600名を超える歳男・歳女の皆様がご参加下さり、盛大に

     豆撒きが行われました。本堂の前には、歳男・歳女の方々

     から福を頂こうと、毎回沢山の方々が詰めかけていました。

     『何年も節分に参加しているけど、こんなに暖かくて気持ち

     の良い節分は初めて』という声をあちこちで聞きました。が、

     翌4日は前日の陽気がウソの様な寒さで真冬に逆戻り。

     先代の御貫首山本秀順和上のお墓参りに行く頃には、

     雨だったお天気も初午の福徳稲荷祭の法要の頃には、

     霙まじりのお天気に変わり、午後には、ついに雪となって

     高尾山を白く被いました。

     梅の花も凍えるように咲いていました。

     寒暖を繰り返す中で、いつものように春がやってくる。

     自然のサイクルは、本当に不思議です。

     天狗の落とし文

         善きことは 真似てみる




謹賀新年


1月 01

     平成26年1月1日(祝)

 

 

 

 

 

     あけましておめでとうございます。

     除夜の鐘の音が澄んだ空気を伝って鳴り響く中、

     御貫首御導師のもと、新春特別開帳大護摩供が厳修

     され、新たな年が幕を開けました。

      早朝の迎光祭では、時代の閉塞感に光を差し込むよう

      なご来光に照らされ、寒さも忘れ見入ってしまいました。

      なにやら、うまく行く1年になりそうな予感めいたものを

      感じるのは、午年だからでしょうか。

     ならば、前向きな気持ちで、自分の目標に対して毎日

     少しづつでも、近づいている。そんな確信を得られるような、

     参拝を年の初めにしたいものです。昨日の自分より

     今日の自分は善くありたい。と言う事は、大事なのは、今、

     どうあるべきか。なのではないでしょうか。

     さて、皆様は初詣で何と向き合いますか?

     新年を迎え皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

     本年もよろしくお願い致します。

     天狗の落し文

             謙虚さと 思いやり




山内大掃除


12月 20

12月20日(金)

一昨日の雨、高尾山の中腹にある薬王院の境内では、

雪となって舞い降りてきました。寒さも日に日に厳しく

なり、今年も残り僅かとなってきたのを実感します。

年の瀬といえば、大掃除。身の回りを整えて、清々しい

気持ちで新年を迎えたいものです。

12月8日はJR高尾駅の天狗像を清掃し、列車の安全

な運行と共にお客様・従業員の安全も祈願されました。

13日は「すす払い」が行われ、本堂の護摩壇を付近を

はじめ仏具や各お堂の埃やすすを払いました。

一昨日の18日には、御貫首をはじめ、御信徒の皆様、

山内の僧侶・職員合わせて50名近くで「おみがき」を行いました。

この時期になると「仏具を磨くなかで自分の

心も磨く」という言葉が思い出されます。これも突き詰め

れば、掃除と一緒で、綺麗でも磨く、綺麗だから掃除す

ることに繋がるのかと思います。汚れたから掃除するの

では、遅いのかもしれませんが行うは難し。

昨日は、祈祷殿にて納札供養の柴燈大護摩供が厳修

され、今年収められたお札のお焚き上げを致しました。

初詣で御来山の折、古いお札をお持ちになるときは、

木札・お守り・縁起物・天狗うちわと仕分けを行っていま

す。ご協力をお願い致します。

明後日は冬至。星祭りのご祈祷も行われますが、今年

の柚子は、実も大きく、鈴なりです。料理帳に柚子ジャム

のつくり方が載っています。お試し下さい。

今朝、高尾駅から見上げると、高尾山に虹が架かってま

したが、麓に着いても、虹の根元は見つかりませんでした。

見えるのに、近づけない。不思議ですね。

天狗の落し文

平等なこころで




俊源大徳碑法要


11月 21

     11月21日(木)

 

 

 

 

     本日、山門前にて高尾山中興の祖である俊源大徳

     の法要が御貫首御導師のもと執り行われました。

     俊源大徳は、寺伝によると永和年間、京都の醍醐山

     より高尾山に入山され、厳しい修行の末、現在の

     御本尊飯縄大権現様を感得されました。

     法要にあわせるかのように、俊源大徳の石碑の

     周りの紅葉が見頃を迎えました。高尾山や相模湖

     周辺には京都の地名と似た響きの地名が多々あり

     ます。古人もきょうのもみじと重ねて見ていたので

     しょうか。

     天狗の落とし文

            日静  日々におだやか




秋季大祭


10月 18

     10月17日(木)

 

 

 

 

     きらきらで愛らしいお稚児さん達の前に広がる景色。

     遠く海も輝き、その先の未来までも見えそうなお天気の

     中、秋季大祭が執り行われました。

     山伏の法螺の音を合図に行列は薬王院を目指し出発。

     鼓笛隊のリズムに乗って、お稚児さんも元気に練り歩く。

     御詠歌講の皆さんが奏でる旋律。御貫首・僧侶が続き

     ます。

     舞扇供養に来られた、八王子の芸妓さん達、殿は

     慶賛会のお侍さんが務めました。

     さわやかな空気の中、本堂まで歩いたお稚児さん達

     は、健やかに育つよう御加持をうけて、お疲れ様とな

     りました。

     本堂では、特別開帳大護摩供を有喜苑では柴燈

     護摩供が厳修され、諸願の成就が祈願されました。

     秋季大祭も終わり、気温もぐぐっと下がって来ました

     紅葉は例年に比べ、1週間位おそいような感じです。

     天狗の落とし文

              季節感を 味わう

 

 

 

 

     




第八期懸仏総供養法要


10月 09

10月7日(月)

平成十三年より数多くの御信徒様より仏舎利結縁懸仏を御奉安

いただいておりますが、新たに御奉安頂きました方々の開眼供養

と合わせまして総供養を厳修致しました。

御貫首御導師のもと法要が始まるや、ぱらついていた雨も上がり、

清々しい空気の中でのご供養となりました。

天狗の落し文

人情って 思いやり 暖かい言葉 いたわり合いのこと




聖天堂開扉法要


9月 15

     9月14・15日(土・日)

 

 

 

 

     『毎月登山しているけど、初めてお参りさせて頂きました』

     毎年9月の第二土曜・日曜のみ開扉される聖天堂にて、

     法要を執り行いました。お山に良く来られる方でも

     なかなか巡り合わせる機会は少ないと思います。

     14日はお天気も良く大勢の方が見守るなかで、

     一転、15日は台風の影響で雨でしたが、毎年必ず

     お越しになる方がお参り下さいました。不思議な事に

     法要中は雨もあがり、晴れ間がのぞくお天気に。

     さて、高尾山コンサートも蝉の鳴き声から虫の音に

     主役が代わって、秋の夜長を賑わせています。

     夏の疲れの出る頃ですが、高尾山、夕涼みもお勧め

     です。

    天狗の落とし文

          お互いを 高め合う 友を




高尾山信徒峰中修行会


8月 28

     8月24・25日(土・日)

 

 

 

 

     真夏の高尾山に一泊し当山独自の滝行をはじめ、

     月輪観・写経・法話の聴講等を実修する第百四回

     高尾山信徒峰中修行会が90名以上の参加者を

     集め執り行われました。

     滝行を終え薬王院を目指す一行。

     本堂にて御貫首御導師のもと、千巻経。外は暮れてゆく。

     静まり返った室内で写経に没頭する。

     冨岡宥心先生によるご法話 「修行の功徳を日常へ」

     当山執事御導師による柴燈護摩供で修行を締めくくりました。

     天狗の落とし文

            善意は 報酬を 求めない




子供やまぶし体験修行会


8月 06

     8月4日(日)

 

 

 

 

     夏は子供たちの成長が目に見えて実感できる季節。

     そして、夏山は修行にもってこいです。

     高尾山子供やまぶし体験修行会が行われ、今年も

     約90名の子供たちが集まりました。

     振り分けられた班では、見ず知らずの子ばかりだった

     と思いますが、その辺りはさすがです。

     6号路を琵琶滝に向かって歩いているうちにあっという

     間に仲良くなっていました。

     琵琶滝では、滝行を体験しました。滝場の独特な雰囲

     気に子供たちも真剣。

     プールに入るような感覚の子は一人もいませんでした。

     滝行を終えると、琵琶滝コースを通って薬王院まで、

     わっせと登ります。

     境内では、お楽しみのソフトクリームを頂き、本堂にて法楽。

     お腹ペコペコの子供たち、本坊にて『精進カレー』をペロリ

     とたいらげていました。

     食事の後は、腕輪念珠作りです。みんな思い思いの念珠を

     作っていました。

     楽しい時間はあっという間、柴燈護摩に出発の時間です。

     柴燈護摩供では、優しい山伏の厳しく真剣に祈る姿が

     護摩の炎と共に、子供たちのこころに焼きついたのでは

     ないでしょうか。

     一生懸命形にした腕念珠は、一人ひとり護摩の炎でお

     加持し、気持ちを込めました。

     帰りはケーブルカーを利用して下山。山麓の不動院にて

     修了式が行われ、修了証とともに、協調性・勇気・思い

     やりのこころをお持ち帰り頂けたのではないでしょうか。

     参加してくれた子供たちお疲れ様でした。

     子育て四訓(作者不明)に・・・

     乳児は肌を離すな

     幼児は肌を離せ 手を離すな

     少年は手を離せ 目を離すな

     青年は目を離せ 心を離すな   とあります。

     お父さんお母さん、今日一日お子様の手を離して

     みて、いかがでしたでしょうか?

     天狗の落とし文

 強くなるのは なんのため みんなと仲良くするため




火のまつり・写経大会


7月 28

     7月27・28日(土日)

 

 

 

 

     「火のまつり」として、八王子の花火大会と共に行われる、

     火渡り修行に御貫首をはじめ高尾山の山伏が出仕いたし

     ました。

     八王子では比較的高台にある富士森の市民球場ですが、

     まとわりつく様な暑さの中、山伏に引き続き400名もの

     一般の方々が渡火致しました。

     火渡りが終わるや雷雨を予感させる冷たい風が吹き抜け、

     雨には降られましたが、遠雷ですみ、花火大会も予定通

     り開催されました。

     うだる様な暑さでしたが、柴燈護摩の炎の熱気にふれ、

     身も心も引き締まりこの夏を乗り切る力を頂きました。

     そして、本日は、大本坊にて写経大会が催され90名を

     超える参加者が熱心に写経をなさっていました。

     午後からは金岡秀郎先生による「写経の意味と歴史」

     の講話を拝聴致しました。

     天狗の落とし文

         人生は マニュアル通りに 行きません