高尾山ブログ 天狗のひとり言


初午福徳稲荷祭


2月 08

2011年2月8日(火)

 

 

 

     流れ来る雲の彼方から雪の予報が聞こえてきます。遠くで雪を運んで

     いたであろう冷たい風が高尾山にもやってきました。本日は初午です。

     御本社横の福徳稲荷社にて御貫首御導師のもと法要が執り行われ

     家内安全・商業繁昌・万民豊楽等が祈願され、さらには皆様のお願い

     ごとが書かれた五色旗が奉納されました。

     立春もすぎ、そろそろ春も寝返りをうった頃でしょうか?

     寒いこの時期は早朝がとても貴重で豊かな時間に変わります。

     冬は朝の登山が大変気持ちの良いものです。お休みの日には、無

     理をしない程度に少しだけ早く起きて、誰もいない、まだ誰も呼吸を

     していないガラスのようにクリアな空気を吸いに来てみてはいかが

     でしょうか。

 

    人生の道しるべ

 

    生佛不二(しょうぶつふに)

 

    生きとし生けるもの それは仏さまそのものである




高尾山献上そば行列


2月 06

2011年2月5日(土)

 

 

 

     高尾山冬そばキャンペーン(1/23~3/31)の一環として献上そば行列が

     行われました。

     冬そば実行委員会の峰尾会長からご挨拶と高尾山のそばの始まりと

     献上そばについての説明がありました。その昔は、高尾山付近では、

     地盤の関係から良い自然薯が採れ、トロロが名物になったというお話や、

     今では大和芋を用いてるといったお話がありました。

     つづいて、本日御祈祷をする僧侶より薬王院についての話や法螺貝の

     実演などがありました。

     いよいよ、そば打ちの始まりです。栄茶屋のご主人の実況解説が付く中、

     職人の方があっというまに、こねて、のして、切ってしまいます。

     それに合わせて僧侶が御祈祷をし、ご本堂に向けて献上するおそばを

     御輿にのせて行列のスタートです。

     一般の方も列に加わり賑やかな行列となりました。

     ご本堂では峰尾会長から御貫首に献上のおそばが手渡され、御本尊様の

     御宝前に奉納されました。

     土曜日ということもあり大勢の方が御護摩に参加し、各お店屋さんも商売

     繁盛等を熱心にお願いしていました。

     参加者には御護摩の後、記念品が配られました。

     御護摩の後は少し冷え込んできましたが、温かいおそばが恋しくなるひと時

     でした。

     今回のキャンペーンには19店のおそば屋さんが参加しています。お参りの

     際には是非、高尾山のおそば巡りをしてみてはいかがでしょうか?

 

    人生の道しるべ

 

    雨洗風磨(雨に洗い風に磨く)

 

    辛苦して修行(努力)してこそ

 

    本物に巡りあう




節分会追儺式


2月 06

2011年2月3日(木)

 

 

 

     今年も早朝5時から節分の豆撒きが行われました。お天気にも恵まれました。

     高尾山の「節分会追儺式」は、一般の歳男・歳女、そして相撲協会の片男波

     部屋、北島三郎さん他芸能人、特別招待者の御護摩修行者が大勢参加され

     盛大に行われます。

     今年は、計7回の御護摩修行終了後に豆撒きが行われ、御貫首が「謹んで

     祈り奉る、仏法興隆・万民豊楽・信徒安全・山内安全・福は内」と唱え福豆を

     撒くと参加者の「福は内」という掛声がご本堂内に響きました。引き続いて、

     歳男・歳女の方や招待者の方が本堂の前に場所をかえ豆撒きを行いました。

     各回とも歳男・歳女の方や人気者からの福を戴こうとご本堂の前は超満員と

     なりました。

     高尾山では豆撒きの時「福は内」とだけ唱えて「鬼は外」を唱えません。

     高尾山には鬼がいないからでしょうか?鬼にも寛容なのでしょうか?

     それともこころを鬼にして事にあたるとき、鬼がいないと困るからでしょうか?

     みなさんのご家庭では、どのような掛声で豆撒きをしましたか?

     最後に、混雑の折、種種不行き届きの点ございましたが、御来山された皆様

     のご協力により例年にもまして盛大に魔事なく節分会を執り行う事ができ、

     深く感謝いたします。

 

     

 

    人生の道しるべ

 

    一福延壽(いっぷくえんじゅ)

 

    たとえ小さな事であっても

 

    そこに感謝の心があるならば

 

    大きな幸福が巡って来る




京王文化探訪「聖なるお山 高尾山の宝物拝観と法話」


1月 28

2011年1月25日(火)

 

 

     

     寒さが続く良く晴れた朝、薬王院の魅力に触れていただこうと、

    京王電鉄が主催する京王文化探訪

    「聖なるお山 高尾山の宝物拝観と法話-飯縄大権現堂特別拝観-」

    に93名の参加者が来山されました。

    大本堂にて特別開帳大護摩供・山内諸堂巡りに参加いただき、

    御本尊飯縄大権現様のご利益を感じていただきました。

     

    続いて僧侶による「高尾山と修験道」をテーマとした体験話や修験道を

    行ずる目的などについてお話されました。

    お昼には、当山自慢の精進料理をご賞味いただきました。

    午後からは、書院・飯縄権現堂(本社)の普段拝観することのできない、

    薬王院の魅力に触れていただきました。

       

    京王文化探訪とは、歴史・文学・自然に因んだ名所・旧跡・文化施設

    などを訪ね、神官・僧侶の話を伺い、古から受け継がれた文化や

    伝統に直に親しんでいただくことを目的として実施されているそうです。

    機会がございましたら、是非この素晴らしい集いにご参加ください。

 

 

    人生の道しるべ

    

    不断行(ふだんぎょう)

    
    何事も 継続し実行する
    
    精進努力が大切




ヒット祈願!


1月 24

2011年1月21日(土)

 

 

 

     本日歌手の北山たけしさんが新曲のヒット祈願に来山されました。

     熱心なファンの方々とご一緒の来山となりました。

     デビューの年以来、毎年祈願にお越しです。

     山伏が先導する中12時30分からの御護摩修行に参加されました。

     御前様御導師のもと、北山たけしさんをはじめ関係者の方、ファンの

     方々が新曲のヒットを祈願し、本堂内は厳粛な雰囲気の中、大変な

     熱気となりました。偶然にもその場に居合わせた御信徒の方々は、

     皆、驚いていたのではないでしょうか。

     御護摩が終わるとファンの方や見物の方々が大勢待つ本堂の前にて

     御前様より直接、ヒット祈願の御護摩札が手渡され、激励のお言葉が

     かけられました。

     いよいよ皆さんお待ちかねの新曲の披露となりました。

     新曲のタイトルは「男のなみだ雨」。

     ご本人もお話されていたように、これまでの曲とは一味違った詩の世界

     となっています。

     2曲目は、デビュー曲の「片道切符」を熱唱されました。

     そしてアンコールの声が掛かると再び新曲の「男のなみだ雨」をフルコー

     ラスで。

     気持ちよく晴れた青空のもと、高尾山に響く歌声に皆さん足を止め聴き

     入っていました。

     ご結婚され大切なご家庭をお持ちになったからこそ、逆に「おとこの涙」

     も見事に唄われているかのようでした。若さ・力強さに満ちた歌声に

     しなやかさが加わったように聴こえました。

     周りで聴いていた方も「あーいい歌だ」と言っていました。みなさんもTV

     などでお見かけしたら聴いてみてください。

     なお、北山たけしさんを含め北島ファミリーの方々が節分に勢揃いして、

     高尾山で豆撒きをいたしますので、皆様お誘いあわせの上、御来山下

     さい。

     北山たけしさんの益々のご活躍を祈念いたします。

     それにしても、北山たけしさんのファンのパワーは凄まじいですね。

 

 

    人生の道しるべ

 

    徳感人(徳は人を感ぜしむ)

 

    人を感動させるのは力ではない

 

    その人の行い つまり徳である




「髙尾山ブログ」今年もよろしくお願い致します


1月 13

2011年1月10日(祝)

 

 

 

    毎年のごとくお天気が心配でしたが、暮れから今日まで好天に

    恵まれ、例年より暖かく感じる程でした。

    今年も髙尾山に大勢の方々が参拝にお越しくださいました。

    大晦日には、午前0時を前にご本堂の前からお参りの方の列が

    続きます。

    除夜の鐘とともに新春の特別開帳大護摩供が厳修され、御貫首

    御導師のもと護摩壇に今年最初の護摩の火が点火されました。

    一番護摩には、ご本堂から溢れんばかりの御信徒の方々に参列

    いただきました。

    早朝には山頂にて、迎光祭が執り行われ、初日の出に向かって

    一同手を合わせました。

    日中も初詣に来られた方々で境内は賑やかです。縁起物を求め

    る方、正月らしく御着物で来山された方など普段とは雰囲気が

    一変します。

    新たな気持ちで新年を迎えるにあたって、皆様御本尊様に何を

    お願いしましたか?

    また、9日の初甲子の日には大黒天様のお祭りが行われました。

    早朝より、御護摩の際に用いる、松の丸太、クコの枝を担いで

    多くの御信徒が来山されました。

    11時の御護摩が終わると御本社横の大黒天碑の前で御前様

    御導師のもと法要が執り行われ、皆様の商売繁盛・事業繁栄・

    社運隆昌等が祈念されました。

    また、当日に限り、髙尾山から資本金入りの子袋が貸し出され

    多くの方がお持ちになりました。それを元手にご家業・お仕事に

    ご精進頂ければと思います。

    本年も皆様にとって、幸多き年でありますようお祈り申し上げます。

    

    人生の道しるべ

 

    善為宝(善を宝となす)

 

    善に急ぐべし 心を悪より遠ざくべし

 

    日々の善行こそ大切に それが宝物




おみがき


12月 19

2010年12月18日(土)

 

 

 

    昨日の寒さから一転、穏やかな冬晴れの中、おみがきが行われました。

    本堂内にやわらかな光が差し込む中、朝9:00頃よりスタート。

    御貫首を筆頭に山内の僧侶・職員をはじめ、高尾山の商店の方々や

    御信徒の方々が大勢集まりました。

    本堂・本社・奥の院・大師堂などの仏具が運び込まれます。

    最初に薬品を混ぜた熱湯でグツグツと煮沸します。

    熱々の仏具は本堂に運び込まれます。先頭の2・3人で「ピカール」を

    塗りたくります。

    手前の人は大雑把に磨き、流れ作業で奥の人は仕上げるように磨き

    ます。

    和やかな雰囲気の中、一所懸命磨いていると時間が経つのもあっと

    いう間です。

    恒例のおしるこで休憩タイムです。料理長の白玉入りのおしるこで

    小腹を満たしたら後半戦です。

    おみがきは、席順によって磨き方がだいぶ違います。その人の個性

    も出ますし、いろいろ場所をかえるのも楽しみの1つかもしれません。

    自分の顔が映る位ピカピカに磨けると嬉しくなります。

    日々の生活で自分の心もくもりがちになります。いつでもピカピカで

    あるように心がけたいものです。

    最後にお手伝いいただいた皆様、ありがとうございました。   

 

 

    人生の道しるべ

 

    和敬(わけい)

 

    和合と尊敬の心 人間社会で最も大切な心がまえ




高尾山山内大掃除


12月 15

2010年12月13日(月)

 

 

 

 

    小雨の降りしきる中、山内の大掃除が行われました。

    山内の僧侶・職員が総出でご本堂を中心に1年の汚れを落としました。

    高尾山では1日5回365日御護摩修行が行われ、護摩壇の周りには

    大量のすすがたまります。木造の建物ですので、すすがたまってると

    火の粉が飛ぶだけでとても危険です。

    そのため、屋根裏にも上がってすすを取り除きます。

    堂内はこの日ばかりは護摩壇の仏具なども取り払われ、さながら工事

    現場のようになります。

    内陣も僧侶によってキレイにお手入れされます。

    護摩壇周辺では、顔を真っ黒にしながら、すすを払います。

    失礼して天狗さんのほこりも落とします。

    二王門もピカピカに磨きます。

    護摩壇から取り外された仏具などもキレイにします。

    本堂の隅々まで丁寧にすすやほこりを落としたら、ビニールシートを

    外し、雑巾がけです。

    キレイになったところで、仏具などをもとの位置に戻して終了です。

    大掃除をすると色々な物が出てきて、ついつい懐かしんで時間を

    とられがちになります。物と一緒に心も整理して1年を省みる大事

    な時間かもしれません。

    新しい年を新たな気持ちで迎えるための大掃除。みなさんの

    ご予定は!?

    

    18日(日)にはご本堂にて「おみがき」が19日(日)には山麓祈祷殿

    にて納札の柴燈護摩が行われます。どなたでも参加(おみがき)や

    見学(柴燈護摩)が出来ますので、是非お越し下さい。

 

 

    人生の道しるべ

 

    新観(しんかん)

 

    ほんものを見ようとする こころ構え




JR高尾駅天狗像清掃


12月 15

2010年12月12日(日)

 

 

 

    JR高尾駅の3・4番線ホームの先頭には、高尾山に訪れる

    方々をお出迎え、または、お見送りするかのように天狗様の

    石造があります。

    暑い日も寒い日も高尾駅の安全を見守ってくれています。

    そんな天狗様に感謝を込めて、毎年この時期に清掃と安全

    祈願の法要を行います。

    夜には照明に照らされる天狗様。高尾近隣に住む方は天狗

    様のお顔を見ると帰ってきたと「ホッ」とします。ただ、それ以

    外の方は終点まで寝過ごしたと「ギョッ」とするそうです。

 

 

    人生の道しるべ

 

    汲古(古【いにしえ】汲【く】む)

 

    過去を大切に そこから新指針を汲みだす




見頃・食べ頃・歩き頃


11月 23

2010年11月19日(金)

 

 

 

    高尾山、とても彩り豊かになってきました。

    黄色い葉っぱ、オレンジ色の葉っぱ、紅い葉っぱと

    美しいコントラストを見せてくれています。

    境内から一歩足をのばして、山頂~一丁平まで

    お散歩してきました。

    山頂のもみじは見頃です。

    空気が澄んできたせいか、富士山がはっきりと拝めます。

    だいぶ、白くなってきました。

    もみじ台のもみじも燃えるようです。

    この辺りを歩くと7月の富士登拝修行を思い出すのか

    こころの中で「六根清浄」の掛声がリピートします。

    一丁平付近は、すでに落ち葉もチラホラと。

    落ち葉をサクサク踏みながら歩くのも気持ちが良いものです。

    サクサクと言えば、今日から境内の「一福茶屋」では、

    油で揚げない焼きドーナツが新発売となりました。

    「食べて叶う輪ドーナツ」と命名されました。

    ひとまず、ごま味と抹茶味をご用意いたしております。

    外はサクサク、中はふわふわの食感が好評です。

    ちょっと早起きして、まで人出の少ない高尾山を散策するの

    も気持ちの良いです。

 

 

   

    人生の道しるべ

 

    日々是好日(にちにちこれこうじつ)

 

    月日に好悪があるのではない

    

    それは自分の心の中にある

 

    好も悪も感謝の心があれば 悪日は一日もない